Webサイトを運営する上で、検索エンジン最適化(SEO)は欠かせません。
しかし、多くの人が外部対策にばかり注目して、
内部対策を見落としてしまうことがあります。

内部対策は、サイト内の構造やコンテンツの最適化など、
ユーザーにとって使いやすく、検索エンジンにとってもクロールしやすいサイトを作ることを指します。

本記事では、SEO内部対策について、以下の6つの項目について詳しく解説しています。

SEO内部対策とは?対策の重要性と目的

内部対策の目的

内部SEO対策とは、Googleにサイトの発見と検索結果での上位表示を促すための対策です。
そのためには、主に2つの目的があります。

1つ目は、Googleの検索エンジンがクロールしてサイトを発見しやすくすること
2つ目は、発見後に正しく評価されるよう、ページの内容を理解してもらうことです。

Googleの検索の仕組みは、クロール、インデックス作成、
検索結果の表示の3つのプロセスで構成されます。

内部対策を行うことで、検索エンジンからの評価を上げ、上位表示させることができます。

内部対策とはサイト内部の構造を改善する事

SEO内部対策は、自社ウェブサイト内部の構造やコンテンツを改善することで、
検索エンジンからの評価を高めることを目的とした対策です。

具体的には、タイトルタグやメタディスクリプション、コンテンツ内のキーワードの最適化などを行い、
ユーザーにとって価値のあるコンテンツを提供することで、検索エンジンからの評価を高めます。

外部対策との違い

SEO内部対策は、サイト内部の構造やコンテンツを改善することで、
検索エンジンの評価を上げる対策
です。

一方、外部対策は、外部サイトからのリンクを増やすことで、
サイトの評価を上げることを目的とした対策
です。

内部対策と外部対策は、両方を組み合わせることで、より高い評価を得ることができます。

内部対策の重要性

内部対策は、サイト内部の構造やコンテンツの最適化を通じて、
検索エンジンの評価を上げることができるため、SEOにおいて非常に重要な要素です。

また、ユーザーにとっても、サイト内部の構造がわかりやすく、
コンテンツが価値のあるものであれば、より快適なユーザーエクスペリエンスを提供することができます。

ユーザー目線のサイトにする施策

サイトの表示速度を上げる

サイトの表示速度は、ユーザーエクスペリエンスに大きな影響を与えます。
遅い表示速度は、ユーザーのストレスを引き起こし、離脱率を高める原因になります。

そのため、サイトの表示速度を向上させるための施策が必要です。
具体的には、画像の最適化、キャッシュの有効化、CDN(コンテンツ配信ネットワーク)の導入などが挙げられます。

ページ速度は以下のサイトで計測できます。
https://pagespeed.web.dev/

モバイルフレンドリーに対応させる

現在、多くの人がスマートフォンやタブレットからインターネットを利用しています。
そのため、モバイルフレンドリーなサイトを作ることは非常に重要です。

具体的には、レスポンシブデザインの導入や、モバイル専用のページの作成などが挙げられます。
モバイルフレンドリーなサイトは、ユーザーが快適に利用することができるため、
ユーザーエクスペリエンスを向上させることができます。

301リダイレクトの設定

サイト内のページのURLを変更する場合、301リダイレクトを設定することが重要です。

301リダイレクトを設定することで、検索エンジンのクローラーは新しいURLを認識し、
旧URLの評価を新しいURLに移行する
ことができます。

また、ユーザーは旧URLをクリックしても新しいページに自動的に移動することができるため、
ストレスを感じずに利用することができます。

https化(常時SSL化)する

SSL(Secure Sockets Layer)を適用することで、
通信内容が暗号化され、セキュリティが強化されます。

また、SSLを適用することで、ユーザーは安心してサイトを利用することができます。
現在では、GoogleがSSLを適用しているサイトを優先的に表示する傾向があるため、SEO的にも重要な要素となっています。

SSL化されているのか、されていないのかは
サイト上部で確認することができます。

AMPに対応させる

AMP(Accelerated Mobile Pages)は、モバイルデバイスでの表示速度を高速化するための技術です。
AMPに対応することで、サイトの読み込み速度が向上し、ユーザーエクスペリエンスが改善されます。

また、AMPはGoogleによって推奨されており、検索エンジンランキングの向上にもつながるとされています。

クローラーが巡回しやすいサイト構造にする施策

XMLサイトマップの作成

XMLサイトマップは、サイト内のすべてのページのURLを一覧にしたもので、
検索エンジンのクローラーがサイト内を巡回しやすくするために使用されます。

XMLサイトマップを作成することで、クローラーにページを発見しやすくすることができます。
また、XMLサイトマップには、各ページの優先度や更新頻度を指定することができ、
検索エンジンがサイト内のページをより効率的にクロールすることができます。

Canonicalタグ

Canonicalタグは、複数のURLが同じページのコンテンツを表示している場合に、
正しいURLを検索エンジンに指示するために使用されます。

Canonicalタグを設定することで、検索エンジンのクローラーが重複したコンテンツを無視し、
正しいページをインデックスする
ことができます。

noindexタグ

noindexタグは、特定のページをインデックスしないように指示するために使用されます。
例えば、重複コンテンツや、一時的なページなどをインデックスしないように指示することができます。

noindexタグを使用することで、検索エンジンのクローラーの効率性を高め、
検索エンジンに対して正確な情報を提供することができます。

aタグを設定する

aタグは、リンクを設定するために使用されます。
検索エンジンのクローラーがリンクを辿ってサイト内を巡回するため、
aタグを正しく設定することが重要です。

正しいリンクの設定により、検索エンジンのクローラーがサイト内を正しく巡回し、インデックスすることができます。

リンク構造(サイト構造)の単純化

内部リンクを最適化することで、クローラーがサイト内のページをより効率的に巡回できるようになります。
リンクテキストの適切な使用、リンクの数を減らすなど、内部リンクを改善することで、
サイトの検索エンジンランキングを改善することができます。

また、サイトの構造を単純化することも重要です。
サイト内のページ間のリンクの数を減らすことで、クローラーがページを見つけやすくなります。

パンくずリストを設置

パンくずリストは、サイトのナビゲーションメニューと同様に、
クローラーがサイトの階層構造を理解しやすくするためのものです。

パンくずリストを正しく設定することで、ユーザーがサイト内を簡単にナビゲートでき、
検索エンジンがサイトの階層構造を正確に理解できる
ようになります。

画像入れる

URLを正規化

URLを正規化することで、検索エンジンは同じページが異なるURLで表される場合でも、
それらが同じページであると認識できる
ようになります。

URLの正規化には、スラッシュの有無や大文字・小文字などを統一する必要があります。

robots.txtを設置

robots.txtは、検索エンジンのクローラーがウェブサイトを巡回する際に、
どのページを訪問してよいか、どのページを訪問してはいけないかを指示するためのテキストファイルです。

robots.txtを設置することで、検索エンジンのクローラーが無駄なページを巡回することを防止することができます。
また、セキュリティ上の理由から、一部のページをクローラーから隠すこともできます。

ページ更新やページの新規作成を高頻度で行う

検索エンジンは常に新鮮で、更新頻度が高いコンテンツを好む傾向があります。
そのため、ページの更新や新規作成を頻繁に行うことは、
検索エンジンから見ても良いサイトと判断されやすくなります。

また、ページ更新や新規作成は、サイト内のリンク構造やコンテンツの密度を調整するのに役立ちます。
検索エンジンは、サイト内のリンク構造やコンテンツの密度に基づいて、
サイトの重要度を判断するため、これらの要素を最適化することで、サイトの評価を上げることができます。

検索エンジンに内容を的確に伝える施策

ページタイトルにキーワードを含める

ページタイトルは、検索エンジンがWebページの内容を理解する上で非常に重要な要素です。
また、タイトルでユーザーのクリック率も変わってきます。

ページタイトルには、キーワードを含めることがSEO内部対策の基本的な施策です。
そのキーワードはなるべくタイトルの前方に設置すると良いと言われています。

しかし、あくまでも読みやすく自然なタイトルを意識しましょう。

タディスクリプションタグの設定

メタディスクリプションタグとは、Webページの概要を表すHTML要素です。
このタグを設定することで、検索結果ページで表示される説明文を作成することができます。

画像

検索結果ページで表示される文章は、ユーザーに対してWebページの内容を理解してもらい、
クリックしてもらう上で非常に重要
な役割を持ちます。

altタグの設定

altタグとは、画像を表示できない場合に代替テキストとして表示されるタグです。

画像に適切な代替テキストを設定することで、
画像の内容を検索エンジンに理解させることができます。
また、視覚障害のあるユーザーにも配慮することができます。

構造化マークアップ

構造化マークアップとは、HTMLタグを用いてコンテンツの構造をマークアップすることです。

構造化マークアップを行うことで、検索エンジンはページのコンテンツを正確に理解し、
検索結果に表示する際に豊富な情報を提供できます。

また、Googleが推進するスキーママークアップを利用することで、
検索結果の表示がリッチになり、CTRの向上が期待できます。

h1,h2,h3などの見出しダグ

見出しタグは、ページ内のコンテンツの見出しをマークアップするためのHTMLタグです。

h1タグは最上位の見出しであり、h2タグはh1タグよりも下位の見出し、
h3タグはh2タグよりも下位の見出しとなります。

見出しタグを正しく使用することで、ページ内のコンテンツの構造が明確になり、
検索エンジンがサイトの内容を理解しやすくなります

ページネーションの設定

ページネーションとは、ページの一部分を複数のページに分割することで、
ページを読み込みやすくする方法のことです。

ページネーションを設定することで、ページの読み込み速度が向上し、
ユーザーにとっても使いやすくなります。

また、ページネーションを設定することで、検索エンジンにとってもページの内容が正確に理解できるようになります。

コンテンツの関する施策

オリジナルテキスト(画像)の追加

Webサイトで重要なのはコンテンツであり、
コンテンツはユーザーにとって有用である必要があります。

検索エンジンにとっても同様であり、オリジナルのコンテンツはSEOにとっても重要な要素です。
オリジナルテキストや画像を追加することで、検索エンジンに対してサイトの価値を訴えることができます。

コピーコンテンツの削除

コピーコンテンツは、他のサイトからコピーしたコンテンツのことを指します。
悪質なコピーコンテンツは、ペナルティーの対象となり、最悪の場合Web上に表示されなくなります

したがって、自分のサイトでコピーコンテンツを使用している場合は、
削除するか、オリジナルのコンテンツに置き換えることが必要です。

質の高いコンテンツページの追加

検索エンジンは、サイトの質を判断するためにコンテンツの質を評価します。

質の高いコンテンツは、ユーザーが求める情報を提供し、
分かりやすく、正確で、信頼性が高いことが重要です。

質の高いコンテンツを追加することで、
ユーザーの満足度が高まり、検索エンジンからの評価も高くなります。

画像文章のテキスト化

画像はサイトに視覚的な魅力を与える一方で、検索エンジンには読み取りが困難な要素です。

画像を使用する場合は、画像に関連するキーワードを含めたテキストを添えることで、
検索エンジンにとって理解しやすくなります。

また、altタグを使用することで、画像に関連するテキストを記述し、
検索エンジンにとっても画像の内容を理解しやすくなります。

その他内部対策のチェックリスト

サイトのペナルティを受けていないか

SEOにおいては、検索エンジンからのペナルティを受けることがあります。ペナルティを受けると、検索エンジンからの流入が大幅に減少するため、サイトの運営に大きな影響を及ぼします。ペナルティを受けていないかどうかは、Search Consoleなどを利用して定期的にチェックしましょう。

読み込み速度のチェック Javascript、Flash等の不要な外部ファイルの削除

読み込み速度は、SEOにとって非常に重要なポイントの一つです。読み込み速度が遅いサイトは、ユーザーが離脱する可能性が高くなり、検索エンジンからの評価も下がってしまいます。そのため、JavascriptやFlashなど、不要な外部ファイルを削除することで、サイトの読み込み速度を向上させることができます。

SearchConsoleのエラー表示はないか

Search Consoleは、サイトのSEO対策に必要なツールの一つです。定期的にチェックすることで、サイト内のエラーや問題点を把握することができます。エラーがある場合には、速やかに修正することが必要です。

隠しテキスト・隠しリンクがないか確認

隠しテキストや隠しリンクを使用することは、検索エンジンからのペナルティを受ける原因の一つです。このような手法は、ユーザーにとっても見やすさが損なわれるため、避けるべきです。隠しテキストや隠しリンクがないか、確認することが必要です。

まとめ

SEO内部対策には、様々な要素があります。
SEO内部対策を行うことで、検索エンジンからの評価が高くなり、
検索結果の上位に表示されやすくなります

これにより、サイトへのアクセス数が増え、売上アップにつながります

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