グローバル化が進む中、多くの企業がコスト削減や専門技術の活用を目的としてオフショア開発を選択しています。特にベトナムは、優秀なIT人材と低コストが魅力で、多くの日本企業が注目しています。

しかし、オフショア開発には失敗のリスクも伴います。本記事では、ベトナムのオフショア開発でよくある失敗例とその原因、そして失敗を避けるためのポイントを紹介します。
また、信頼できるオフショア開発会社5選もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

オフショア開発の失敗例

失敗例①:言葉の壁でミスコミュニケーション

オフショア開発で最も一般的な失敗の一つが、言葉の壁によるミスコミュニケーションです。

ベトナムの開発者と日本の企業間でのコミュニケーションは、
英語またはベトナム語を介して行われることが多く、
言語の違いが原因で要件が正確に伝わらないケースがあります。

これにより、期待と異なる成果物が納品されるリスクが高まります。

失敗例②:仕様違いや不具合が散見

仕様の誤解や技術的な課題により、プロジェクトが思い通りに進まないこともあります。
特に、詳細な仕様書の不備や、要件の変更が頻繁に起こる環境では、
仕様違いや不具合が発生しやすくなります。

これらの問題はプロジェクトの遅延追加コストを引き起こす可能性があります。

失敗例③:納期に遅れてしまいそう・・・

オフショア開発では、コミュニケーションの遅れや技術的な問題、
リソースの不足などにより、納期の遅延が発生することがあります。

納期遅延は、プロジェクト全体のスケジュールに影響を及ぼし、
ビジネスに悪影響を与える可能性があります。

失敗例④:予算をオーバーしてしまう

オフショア開発の最大のメリットの一つはコスト削減ですが、
プロジェクト管理が不十分だと予算オーバーに陥ることがあります。

不明確な要件、頻繁な変更、コミュニケーションの不足などが原因で、
予定していた予算を大幅に超えることも少なくありません。

なぜオフショア開発は失敗するのか

コミュニケーションの行き違い

オフショア開発の失敗は、多くの場合、コミュニケーションの行き違いに起因します。
この行き違いは、言語の違いだけでなく
文化や物理的な距離によって引き起こされることも多いです。

言語の違いから起きる行き違い

言語の違いは、オフショア開発における最も明白な障壁の一つです。

ベトナムの開発チームと日本の企業間でのコミュニケーションは
しばしば英語で行われますが、双方の第二言語としての英語の理解度には
大きな差が存在する
ことも多いです。

この言語の壁は、要件の誤解解釈や指示の不明瞭さを引き起こし、
結果的にプロジェクトの進行に深刻な影響を及ぼす可能性があります。

たとえば、「技術的な詳細や繊細なニュアンスが正確に伝わらないことで
開発プロセスに混乱が生じてしまう」などが挙げられます。

文化の違いから起きる行き違い

文化的な違いも、コミュニケーションの行き違いを生む大きな要因です。
例えば、日本のビジネス文化では間接的なコミュニケーションや暗黙の了解が一般的ですが、
ベトナムの文化ではこれらが通用しないことがあります。

このような文化的な差異は、誤解や期待のズレを生む原因となり、
プロジェクトの目標達成に障害をもたらすことがあります。

日本のチームが間接的なフィードバックを期待している場合、
ベトナムのチームがそれを直接的な指示として受け取ってしまう
修正内容に違いが出てきてしまうでしょう。

物理的な距離から生じる行き違い

物理的な距離も、オフショア開発におけるコミュニケーションの障壁となり得ます。

時差や地理的な離れが原因で、リアルタイムのコミュニケーションが困難になることがあります。
これにより、迅速な意思決定や問題解決が遅れることがあり、
プロジェクトの進行に悪影響を及ぼすことがあります。

特に緊急の問題が発生した場合、時差のために即座の対応が難しくなり、
プロジェクトの遅延につながる可能性があります。

管理体制の未整備

オフショア開発におけるもう一つの大きな課題は、管理体制の未整備です。

特に、コード品質の管理とプロジェクトマネジメントの体制に不備があると、
プロジェクトが失敗に終わってしまうことも少なくありません。

コード品質の管理

コード品質は、ソフトウェア開発の成否を左右する重要な要素です。

しかし、オフショア開発では、品質基準の共有コードレビューの実施
不十分な場合があります。
これにより、バグの多いコードやメンテナンスが困難なコードが
生産されるリスクが高まってしまいます。

品質管理の不備は、最終的にプロジェクトの遅延や追加コストを招く原因となり得ます。

プロジェクトマネジメントの体制不備

プロジェクトマネジメントの体制が整っていないと、
プロジェクトの進行がスムーズに行かないことがあります。

特に、タスクの割り当てや進捗管理、リスク管理が不十分な場合、
プロジェクトは計画通りに進まず、納期遅延や品質の低下を招くことがあります。

また、チーム間のコミュニケーション不足や意思決定の遅れも、
プロジェクトの成功を妨げる要因となります。

改善策

請負型の場合

請負型のオフショア開発では、プロジェクトの成功を左右する要素がいくつかあります。
特に、要件の明確化、適切な企業の選定、そして対策の確認が重要です。

要件の具体化・明確化

請負型のオフショア開発では、プロジェクトの要件を明確にすることが極めて重要です。

要件が不明瞭だと、開発チームは目的を正確に理解できず
結果として品質の低い製品が生まれるリスクが高まります。

したがって、プロジェクト開始前に、要件を具体的かつ詳細に定義し、
開発チームと共有することが必要です。

これには、機能要件、非機能要件、ユーザーストーリー、ユースケースなどを含めるべきです。
また、期待される成果物の品質基準や納期も明確に定めることが重要です。

企業選定時に実績等を確認しておく

適切なオフショア開発企業の選定は、プロジェクトの成功に直結します。
企業選定時には、その企業の過去の実績、専門性
および評判を徹底的に調査することが重要です。

特に、類似のプロジェクトを成功させた経験があるかどうか、
技術的な専門知識や経験が十分かどうかを確認する必要があります。

また、企業のコミュニケーションスタイルや
プロジェクト管理方法も評価の対象とすべきです。
これらの情報は、企業のウェブサイト、クライアントの推薦状
などから収集できます。

どのような対策をしているか確認する

オフショア開発企業を選定する際には、
彼らがどのようなリスク管理や品質保証の対策を講じているかを確認することも重要です。

特に、コミュニケーションの問題、プロジェクトの遅延、品質の低下など、
一般的なオフショア開発のリスクに対して、
どのような予防策や対応策を持っているかを理解する必要があります。

プロジェクトの進捗を追跡するためのツールや方法
・品質を保証するためのテストプロセス
コミュニケーションを円滑にするための体制
などが挙げられます。

これらの対策を確認することで、プロジェクトのリスクを低減し、成功の可能性を高めることができます。

共通

オフショア開発においては、ラボ型であれ請負型であれ、
いくつかの共通の改善策があります。これらの改善策は、プロジェクトの成功に大きく寄与します。

曖昧な表現は使わない

オフショア開発におけるコミュニケーションでは、曖昧な表現を避けることが重要です。
曖昧な指示や要件は、誤解を招きやすく、
結果としてプロジェクトの遅延や品質の低下につながる可能性があります。

したがって、コミュニケーションでは、具体的かつ明確な言葉遣いを心がけるべきです。
例えば、「早めに」という表現ではなく、「3日以内に」といった
具体的な期限を設定することが望ましいです。

TODOを口頭で説明後、必ずテキストやツールで残す

口頭での説明だけでは、重要な情報が失われることがあります。
そのため、口頭でのTODO(やるべきこと)の説明の後は
必ずテキストやツールに記録を残すことが重要です。

これにより、誰が何を、いつまでに行うべきかが明確になり、
プロジェクトの進行における混乱を防ぐことができます。
プロジェクト管理ツールやチャットアプリケーションを活用し、
全てのチームメンバーがアクセスできる形で情報を共有することが効果的です。

仕様書の行間を減らす努力をする

仕様書は、オフショア開発において最も重要なドキュメントの一つです。
しかし、仕様書に曖昧な記述や行間が多いと
開発チームが自己解釈を行うリスクがあります。

したがって、仕様書の作成においてはできる限り具体的かつ詳細な記述を心がけるべき
また、仕様書のレビューを定期的に行い、誤解の余地を減らす努力をすることが重要です。

開発背景を説明する

オフショア開発チームには、単に仕様やタスクだけでなく、
プロジェクトの背景や目的も理解してもらうことが重要です。

開発背景を共有することで、チームはプロジェクトの全体像を把握し、
より効果的な意思決定が可能になります。

例えば、製品がどのような顧客ニーズに応えるものなのか、
どのような市場環境で使用されるのかなど
プロジェクトの背景情報を詳細に説明することが望ましいです。

上司をチャットに追加する

オフショア開発において、コミュニケーションの透明性を確保するためには、
上司をチャットツールに追加することが有効です。
これにより、プロジェクトの進捗状況や問題点をリアルタイムで共有し、
迅速な意思決定を促進することができます。

また、上司が直接コミュニケーションに参加することで、
チームメンバーはより責任感を持ってタスクに取り組む傾向があります。

さらに、上司がチャットに参加することで
チーム内の誤解やコミュニケーションの行き違いを早期に発見することができるでしょう。

マネージメント、教育をするつもりで付き合う

オフショア開発チームとの関係構築においては
単なる業務の委託先としてではなく
マネージメントや教育を行うパートナーとしての関係を築くことが重要です。

このアプローチにより、チームメンバーはプロジェクトに対する
深い理解とコミットメントを持つようになります。

定期的なフィードバックセッションを設け
チームの成長とスキル向上をサポートすることが効果的です。
また、チームメンバーのキャリア開発や個人的な成長にも注目し
長期的な関係構築に努めることが望ましいです。

素晴らしい成果についてはしっかり褒める

オフショア開発チームが素晴らしい成果を上げた場合
それをしっかりと褒めることが非常に重要です。
当然のことと思うかもしれませんが、適切な賞賛はチームのモチベーションを高め
今後のプロジェクトへの積極的な取り組みを促します。

褒める際には、具体的な成果や行動を指摘し
その影響や価値を明確に伝えることが効果的です。

オフショア開発おすすめ会社5選

BPOC(ダットジャパン株式会社)

  • 開発のための準備やコストをできる限り削減したい
  • 実績の豊富な会社に依頼したい
  • コミュニケーションが取りやすいチームがいい

BPOC(ダットジャパン株式会社)は、2018年に設立されたオフショア開発会社で、国内BPO事業の経験を生かし、2019年にフィリピンのセブ島にHiPEラボを開設。2022年にはマニラに支店を開設し、ホームページやモバイルアプリの開発サポートを提供しました。BPOCは海外進出の敷居を低くし、クライアントの利益を追求しています。

フィリピンの2つの開発拠点ではオフショア開発、海外BPOなどに取り組んでおり、ITプロダクト開発のコスト削減を実現できるでしょう。実際に、クライアントからは正確な業務管理、英語のサポート、専門性のあるチームが高く評価され、コミュニケーションのスムーズさが評判を得ています。

BPOCの強みとして、開発コストの削減、ファシリティの準備不要、撤退リスクゼロが挙げられます。ベトナムではなくフィリピンに拠点を持つ開発会社ですが、コミュニケーションコストをかけたくないという方ににおすすめの企業です。

開発拠点 フィリピンのセブ島とマニラ
設立年 2018年
得意分野 ホームページ、モバイルアプリ開発、Webシステム
費用 150,000~ / 月額
実績・事例 Amazon運用アウトソーシングサービス
Webシステムの開発

株式会社カエルエックス

カエルエックス株式会社は、モバイルコンテンツの制作と運用に特化した企業で、キャラクター版権を活用したモバイルサイト制作からスタンプやカードゲームの提供、電子書籍サイトの開発まで幅広いモバイル関連業務を行っています。

本社は東京都足立区にあり、ベトナム・ハノイに子会社を持っています。サービスには、コンテンツ制作、システム開発、アプリ開発、WEB制作、ゲーム開発、UI/UXデザインなど幅広いデジタル分野の開発が含まれており、日本とベトナムのハイブリッド開発を通じて、コスト削減と高品質なサービスを提供しているのです。

また、強力なパートナーシップを持つ版権元やクリエイターとの連携を通じて、多くの自社サービスとコンテンツを開発してきた実績があります。最大のメリットは、システムとコンテンツをセットで提供できることです。ビジネス全体の一元管理を促進し、無駄な時間、労力、コストを削減できます。深い版権知識と経験があるためクライアントに合った高品質なコンテンツを提供できるでしょう。

開発拠点 ベトナム ハノイ
設立年 2006年
従業員数 25名
得意分野 モバイルアプリ開発
実績・事例 アプリゲーム開発
コンテンツ制作

株式会社Nowtas Japan

株式会社Nowtas Japanは、マーケティングとITを結びつけたサービスを提供し、データ活用とIT技術を駆使してマーケティング業務を効率化し、クライアントのビジネス成長を支援している会社です。主にダッシュボード構築やWeb広告出稿の自動化など、マーケティング業務の効率化に特化したシステム開発を行っています。

クライアントからは、データ分析や広告出稿の自動化による時間節約と精度の高いマーケティング戦略の策定が評価されており、マーケティングコンサルティングにおいても専門的な知識と実践的なアドバイスが高く評価されています。

Nowtas Japanのサービスを利用するメリットは、マーケティング業務の効率化と精度向上であり、データ活用とIT技術の組み合わせにより、ビジネス成果を向上させることができるでしょう。また、専門的なコンサルティングサービスにより、戦略的なマーケティング計画の策定が可能です。

設立年 2021年
得意分野 マーケティング業務の効率化
費用 不明
実績・事例 Instagramハッシュタグ順位計測ツール

株式会社DEHA SOLUTIONS

株式会社DEHA SOLUTIONSは、日本企業のIT人材不足を解決するテクノロジースタジオです。教育機関と提携し、優秀なIT人材を採用・育成し、顧客のIT人材ニーズに柔軟に対応しています。プロジェクト実績は400件以上もあり、なんと顧客継続率は96%以上です。本社は東京にあり、名古屋に営業所もあり、ベトナムにも拠点を持ち、約200名のIT人材を有しています。

Webサイト制作、アプリ開発、システム開発など幅広いサービスを提供し、クライアントからは柔軟な人材提供とプロジェクトの成功に対する高い評価を受けています。DEHA SOLUTIONSの主なメリットは、高い技術力と豊富な実績、そしてクライアントの状況に合わせた柔軟な人材配置です。また、教育機関との提携による優秀なIT人材の確保も強みとなっています。

開発拠点 ベトナム
設立年 平成29年
得意分野 Webサイト制作、アプリ開発、システム開発
費用 不明
実績・事例 400件以上のプロジェクト実績、お客様継続率96%以上

Wur株式会社

Wur株式会社は、東京・渋谷に拠点を置くシステム開発会社で、アプリやSaaS開発に特化しています。0から1へのアプリ・システム立ち上げに強みを持ち、要件定義からUI/UXデザイン、開発まで一貫して対応できます。

主なサービス内容として、新規事業の企画・開発、基幹システム開発、スポットCTOサービスなどがあり、スタートアップから大手企業まで多くのクライアントに対応しています。Wur株式会社は、クライアントとの強いパートナーシップを築くことを大切にしており、ビジネスモデル設計やマーケティング戦略の相談にも乗り、開発だけでなく周辺領域にも柔軟に対応できる姿勢が高く評価されています。

モダンな技術を駆使した高品質なアプリ開発能力があり、React/Next.js、Ruby on Rails、Laravel、React Native、Flutterなどの技術を用い、クライアントのニーズに合わせた最適な技術選定を行います。また、UI/UXの重要性を理解しているため、ユーザー調査からターゲットユーザーの課題を理解し、最適な解決策を提案する能力も大きな強みです。

開発拠点 ベトナム
設立年 2019年
得意分野 SaaS開発、DX支援
費用 不明
実績・事例 収益物件シミュレーション
経営管理Saas

まとめ

いかがでしたでしょうか。
オフショア開発をすれば、自分が望むアプリケーションを比較的お手頃に開発することができますが、
適当に開発会社を選んでしまうと、失敗してしまう可能性も大きくなります。

失敗せすに、オフショア開発をして理想のアプリを開発したいと感じたら

BPOC(ダットジャパン株式会社)におまかせ
BPOCは、フィリピンのセブ島とマニラに拠点を持つ、オフショア開発を専門とする企業です。
2018年の創業以来BPO事業で培った経験を活かし、フィリピンでのITプロダクト開発をサポートしています。

  • クライアントのニーズに合わせた柔軟な対応が可能
  • 日本人スタッフによるサポート
  • コスト効率の良い開発が可能
  • プロジェクトごとに最適なチーム構成が可能