「めぐって本当に取り越し苦労が多いよね」

高校時代の友人に言われたこの言葉。
あれからもう何年も(下手したら10年以上)経っているのに、今もよく思い出します。

自分でも本当に呆れるくらい、取り越し苦労が多い人生でした。

でも、「いい方に考えて後で落ち込むくらいなら、悪い方に考えて備えておきたい」という
何十年も前から心の底に根付いた「傷つきたくない精神」によって
ネガティブ思考の支配から逃れられずにいます。

ネガティブの支配

こんな考え方であればもちろん、自己肯定感も低くなりますよね。当たり前です。

そんな私が最近出会った言葉に「ポジティブ思考になるためのヒント」が隠されていた気がしたので

今回はそちらをご紹介しようと思います。

 

ポジティブとネガティブ

エッコに入社してから、ことあるごとに社長に言われる

「いなばさ〜〜〜〜〜ん!もっとポジティブに考えよ〜〜〜〜〜!」

ですが、私は根っからのあまのじゃくなので(最低)、言われれば言われるほどそうしたくなくなってしまいます。
それに、ネガティブ思考が悪いことだとも思ってない。

果たして本当にポジティブが「正」で、ネガティブが「悪」なのか。

そこでまず、ポジティブとネガティブの意味やそれぞれの特徴について見ていきましょう。

 

ポジティブ思考とは

積極的なさま。また,肯定的であるさま。

引用元:https://www.weblio.jp/content/%E3%83%9D%E3%82%B8%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%96

私の中で「積極的」というイメージが強かったのですが、「肯定的」という意味もあることに少し驚きました。

 

ポジティブ思考の人の特徴

考えるよりまずは行動

「とにかくやってみないとわからない!」
とすぐに行動できるのは、ポジティブ思考の人の特徴です。

常に前向きでありいい結果を思い浮かべているので、あれこれと悩み考えることなく行動に移すことができます。

うまくいかない時も、そこで落ち込まないのがポジティブ思考さん。
また新たな案を考えて、何度でもチャレンジしていきます。

リスクヘッジが甘いこともありますが、困難を前向きに捉えることもできるので、課題克服能力に長けています。

他人と自分を切り離して考える

自分の考えや気持ちを尊重しているポジティブ思考の人は、周囲の目を気にすることが少ないです。
「人は人、自分は自分」という基本軸があるので、他人と自分を比較することがありません。

他人と自分を切り離して考える

また、他人にあまり興味がないので、自分の考えと違う行動をする人がいても気に触ることなく、
ネガティブ思考の人と比べると、人間関係におけるストレスはかなり少ないです。

結果、自己肯定感がめちゃくちゃ高い

自己肯定感が高い

ポジティブ思考の人、自己肯定感がエベレスト級に高いです。
自分大好きだし、めちゃくちゃ自信あります。

自分のことを大切な存在だと認識しているので、同じように他人のことも大切な存在だと認識しています。
「わたしかわいい!あなたもかわいい!みーんなかわいい!人生ハッピー!!!!!」みたいな感じです。

精神が安定していてストレスを感じにくく、愛に溢れているので周りの人を幸せにできます。

 

ネガティブ思考とは

否定的であるさま。消極的なさま。

引用元:https://www.weblio.jp/content/%E3%83%8D%E3%82%AC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%96

こちらもポジティブ思考同様、「否定的」という意味があることに驚きました。
「消極的」は人に迷惑かけるようなことではないけれど、「否定的」はあまりいいことではないですよね。

 

ネガティブ思考の人の特徴

考えて考えて考える

何かしようと思っても、

「こうなったらどうしよう・・・」
「もしかしたらああなるかも・・・」

と、いろいろなことを考えすぎて結局行動できなくなってしまう。ネガティブ思考の持ち主あるある。

考えて考えて考える

いざ行動してしまえば、いろいろなことを考えて慎重に物事を進めていくので、
行きあたりばったりの事故みたいなことは少ないです。

また、常に最悪の事態を想定しているため、トラブルが起きた時に落胆しすぎることなく、
迅速に対処することもできます。

ただ、トラブルが起きなくても常に心がざわざわしているので、精神的に負担がかかっているのは確かです。

他人の目を気にしすぎる

周囲からの評価を異常に気にしてしまうネガティブ思考さん。
他人の評価 = 自分の評価と認識してしまうので、承認欲求が強いのも特徴。
「周りから認められたい!」という思いで頑張ることができるのですが、評価が伴わないとかなり落ち込みます。

また、嫌われることをひどく怖がる傾向にあるので、自己主張できない人が多いです。
(いなばはめっちゃできます)

結果、自己肯定感が底抜けに低い

自己肯定感が低い

考えすぎて行動に移せないところも、他人の目を気にしすぎるところも、全ては自信のなさ、
自己肯定感の低さからきています。

自分のこと好きになれず自分に対して否定的なため、ネガティブな発言が増えるし、
他人から褒められても素直に喜ぶことができず、逆に悪意ある言葉はダイレクトに受け取ってしまいます。

 

問題は「ネガティブ思考なこと」ではない

ネガティブ思考にだって、リスクヘッジできたり他人の気持ちを考えることができたり、いいところはある。

そう。ネガティブ思考が悪いのではない。
ネガティブ思考によって「自己肯定感が低くなる」ことが悪なのです!!!!!

では、なぜネガティブ思考によって自己肯定感が低くなるのか。
どうしたら自己肯定感が高くなるのか。

そこに「ポジティブ思考になるためのヒント」が隠されていたのです。

 

ポジティブ思考になるためのたった一つの方法

それは、「発言をすべて肯定的な言葉にすること」です。

「いや・・・」「でも・・・」の二大否定用語が大好きなそこのネガティブ思考さん、一旦落ち着いてください。
ちゃんと説明していきます。

 

ネガティブ思考の人の自己肯定感が低くなるメカニズム

人間の脳は、潜在意識において、主語を理解できません。
もう一度言います。

主 語 を 理 解 で き ま せ ん 。

そのため、脳は自分が発言したすべての言葉を、自分に向けられた言葉だと認識します。

脳は自分に向けられた言葉だと認識

ネガティブ思考の人の発言は、ネガティブな言葉が多いですよね。
人に助けてもらったら「ありがとう」と感謝すればいいものを、
「すみません」と謝ったり、
「こうしたらもっとよくなるね」とアドバイスすればいいものを、
「こうするからダメなんだよ」と攻撃したりする。

そのようなネガティブな発言をすると、

「脳が自分のことを否定的に捉える」
→「自己肯定感が低くなる」
→「ネガティブ思考が加速する」
→「ネガティブな発言が増える」

の、無限激ヤバループが完成します!きゃーーーーー!

叫ぶ

ちなみに、潜在意識は、過去も未来も認識できません。

過去に起きたよくない出来事を思い出したり、まだ見ぬ未来の不安を思い悩んでいたりすると、
脳はそれを「今」と認識します。

ネガティブ思考さんの心が常にざわざわしているのは、この影響もありそうですね。

(このあたりは「引き寄せの法則」関係の本で詳しく解説されてたりするので、興味ある方は是非!)

 

このメカニズムを知ってからの変化

私はこの事実を知った時、自分の思考が恐ろしくなりました。

昔エッコにいたNさんから「戦闘民族」と言われたことがあるくらい、攻撃レベル高めな性格なのですが、
それ全部自分に向いてたんだ、、傷だらけじゃん、、と自分で自分が可哀想になりました。

「傷つきたくない精神」によって、結果的に自分のことをめちゃくちゃ傷つけていたのです。
これがわかればもう「ポジティブ無理〜〜〜〜〜ポジティブハラスメント〜〜〜〜〜」とか言ってられません。

だからといって、すぐに発言をすべて肯定的な言葉にすることもできませんが、
それ以来、ネガティブな発言をすると、「あ、よくない」と思うようになりました。
言おうと思ってやめることもあります。

この事実を知ったことで、確実に私の言動は変化しています。

 

自己肯定感が低いのはヤバい

「ネガティブ思考の何が悪いんですか!?!?!?」と啖呵きっていた私ですが、
自己肯定感が低いのはよくない、というのはよーくわかります。

検索エンジンで「ネガティブ思考」と検索すると、肯定的な記事もでてくるのですが、

ネガティブ思考の検索結果

「自己肯定感が低い」と検索すると、「ヤバいから変わろう」みたいな記事ばっかりでてきます。

自己肯定感が低いの検索結果

Googleまでもが「自己肯定感が低いのはヤバい」と認識しているのです。

それでは、自己肯定感が低いとどのようなヤバいことがあるのか、
自己肯定感が高い = ポジティブ思考になることで何が改善されるのかについて見ていきましょう。

 

ポジティブ思考になると改善されること

ネガティブ思考さんは、基本的に「他人の行動を感情と結びつけがち」です。

例えば、友人から「待ち合わせ時間に10分遅れる」と連絡があるとします。
この時、ポジティブ思考さんは「その辺フラフラしてよ〜」くらいにしか思いません。
でも、ネガティブ思考さんは「遅刻するなんて私のことをバカにしてる!」とイライラします。
(私はめっちゃします、遅刻されて帰ったこと何回もあります)

イライラする

「遅刻」という行動を「私のことをバカにしてる」という感情に結びつけ、
勝手に思い込んでイライラしてしまうのです。

そのため、ネガティブ思考の人は感情に左右されがちで、振り回されがちな人が多いです。
実際はどうかわからない他人の感情に心を乱されるなんて、もったいないですよね。
イライラは美の大敵です。

このようなことが改善されるとどんないいことがあるか、シーン別に解説していきます。

 

恋愛

自己肯定感が低いネガティブ思考の人の恋愛

ネガティブ思考な人の恋愛はかなり危険。

自分の評価を他人に委ねてしまっていて依存しやすいので、支配欲の強い人に引きずられやすく、
はたから見ると到底幸せには見えない恋愛をしている人が多いです。

ネガティブ思考の人の恋愛

ネガティブ思考さんがよく言う

「自分のことを好きじゃない人が好き」
「好きな人から好きって言われると冷める」

というのも、そもそも自分のことを好きじゃないので、
自分を高評価されると「この人は見る目がない」と思ってしまうことから生まれる感情。

このような不毛な恋愛は、よりネガティブ思考を加速させ、自己肯定感を押しつぶしていきます。

自己肯定感が高いポジティブ思考の人の恋愛

私がネガティブ思考なので、私の周りも「ネガティブ思考の人の恋愛」をしている人が多いのですが、
一人、「ポジティブ思考の人の恋愛」をしている人がいます。

その人は、自分のことが大好きで、尊重しているので、
自分のことを大切にしてくれない人に対しては距離を置きます。

そして自分のことを大切にしてくれる人を受け入れ、その人のことを大切にできるので、
ますます自己肯定感が高くなり、幸福度の高い恋愛をしています。

結論:幸せな恋愛ができるようになる

ポジティブ思考の人の恋愛において、最大の強みは、「一緒にいない時も幸せでいられる」ことです。

幸せ

きちんと信頼関係を築き、お互いを尊重し合っているので、
相手が何してるか不安に思ったり、連絡がとれないことに不信感を抱いたりすることはありません。

これ、本当に強くないですか?ネガティブいなば、めちゃくちゃ憧れます。

そもそも、「自分のことを好きじゃない人が、他人に好きになってもらうなんて無理」なのです。

 

仕事

自己肯定感が低いネガティブ思考の人の仕事

仕事に関しては、「ネガティブ思考であること」が必ずしも悪いことに結びつくかというと、
そうではありません。

心配性から準備をしっかりとするのでミスが少なく、
相手の立場に立って物事を考えられるので、トラブルも少ない。

そのため、正確性が求められる仕事や管理系の仕事が向いています。

しかし、人と関わることでストレスが増えるので、
これらの仕事をしていたとしても、職場内で人間関係に問題があると、うまくいかなくなることがあります。

会社の人間関係

また、他人の評価をダイレクトに受け取ってしまうので、
営業や接客など人と関わる仕事をすると精神を病みがちです。

自己肯定感が高いポジティブ思考の人の仕事

とにかく人から好かれやすいポジティブ思考さんは、ネガティブ思考さんと正反対で、
営業や接客など人と関わる仕事が向いています。

物事に対して前向きに取り組むことができ、人当たりのいい人が多いので、
リーダーシップを持つ人も多く、どんどん出世していきます。

出世

「なんとかなる」で進んでいってしまうため、準備不足だったり、トラブルが起きやすいという面もありますが、
持ち前の明るさで解決することができるので、結果的にはそこまでダメージがないことが多いです。

結論:適材適所ではあるものの会社で働きやすくなる

仕事は一人ではできません。社内の人、取引会社の人、そしてお客様との関わりが必須です。

極力人との関わりを減らせば、ネガティブ思考の人にとって働きやすい環境を作ることはできますが、
全く人と関わらずに仕事するのはなかなか難しいことだと思います。

上記の通り、ネガティブ思考の人は仕事ができる人が多いので、
人との関わり方という部分においてネガティブ思考を克服できれば、無敵になれること間違いなしです!

 

自己肯定感を高めるためにポジティブ思考を取り入れよう

これまでの私のように「ポジティブアレルギー」の人、結構いるのではないでしょうか。

人から「ポジティブ」「ポジティブ」と言われるたびに、うげーってなってました。

それは多分、理由もなく自分(ネガティブ思考)が「悪」だと言われている気がして、
拒絶していたのだと思います。

しかし、自分の発言がすべて自分に向けられていることで自己肯定感が低くなってしまうことや、
それがさまざまなストレスに繋がっていることがわかると、
「自分にとってよくないことだから変わらないといけない」と思うようになりました。

ポジティブ

この記事をきっかけに、ネガティブ思考を見つめ直そうと思う人が一人でもいてくれたら嬉しいです。