アトリュビューションモデルとは?

アトリュビューションモデルとは、簡潔にいうと、ユーザーがコンバージョンに至るまでにどのように接点を交わし、交わした接点の中からどの接点を重要視しますか?という考え方です。

例として、あなたが商品Aの購入に至るまでの基本的な5つの接点を元に、本記事では解説をしていきます。

【商品Aの購入に至るまでにあなたの行動】

  1. スマホを閲覧中に商品Aの広告が表示され、気になりクリック(ファーストクリック)
  2. 3日後に再び商品Aの広告が表示され、さらに情報が知りたいと思いクリック(間接クリック)
  3. 2日後に商品Aを検索し、表示された広告をクリック(間接クリック)
  4. 1日後、商品購入のため、再び商品Aを検索し、表示された広告をクリックし、商品Aを購入(ラストクリック)

アトリュビューションモデルの基本的な5つの接点

アトリュビューションモデル別の5つのパターンは下記のようになります。

①ファーストクリック:ファーストクリックを重要視した場合

スマホを閲覧中に表示された商品Aの広告に対するクリック(ファーストクリック)を100%の価値とします。
コンバージョンに至るまでの起点に対して評価を置いたモデルとなります。

②ラストクリック:ラストクリックを重要視した場合

商品Aの購入に至った最後の広告クリック(ラストクリック)を100%の価値とします。
コンバージョンに至った終点に対して評価を置いたモデルとなります。

③線形:すべてのクリックを均等に重要視した場合

商品Aの購入に至るまでのすべての広告クリックに対して均等に価値を割り当てます。

④接点ベース:ファーストクリックとラストクリックを重要視した場合

商品Aの購入に至るまでの最初と最後の接点(ファーストクリックとラストクリック)に対して価値がを割り当てます。
今回の場合には、ファーストクリックとラストクリックが40%となり、その間の間接クリックに10%ずつ割り当てられます。
コンバージョンに至る起点と終点に対して評価を置いたモデルとなります。

⑤減衰:ラストクリックをメインにその他のクリックも重要視した場合

商品Aの購入に至った最後の広告クリック(ラストクリック)に価値を置きつつもその他のクリックにも価値を割り当てます。
コンバージョンに至るまでのユーザーのモチベーションに評価を置いたモデルとなります。

※ 減衰モデルの%の割り振りはこの通りではありません。本記事ではわかりやすく割り振ってあります。

アトリビューションモデルが重要な理由

コンバージョンに至るまでのユーザー行動は多様化しています。
従来の多くはラストクリックでのコンバージョン計測となっており、ラストクリックだけの計測では、ユーザー行動に合わせた各接点の価値を見出すことは困難です。
そのためにはユーザー行動に合わせたアトリビューションモデルを取り入れる必要があり、それぞれの接点に対する適切な価値の割り当てや計測が重要です。
アトリュビューションモデルは、特に広告成果を測る重要な指標と用いられ、
特にGoogle広告ではアトリュビューションモデルの選択設定によって、各広告キャンペーンの見え方が違ってきます。

【Google広告】アトリュビューションモデルによるキャンペーン成果の見え方の違い

商品Aに関して、下記の2つの広告キャンペーンを用意していたとします。
・キャンペーン①:商品Aに関するディスプレイ広告
・キャンペーン②:商品Aに関する検索広告

従来の多くに用いられているラストクリックモデルでのコンバージョン計測ではどのような見え方となるでしょうか。

商品Aに対しての検索広告のラストクリックに100%の価値が割り当てられるため、成果としてはキャンペーン②のみが貢献しているように見えます。
これではキャンペーン①のディスプレイ広告がクリックされたことによって商品Aが認知がされたにも関わらず、その貢献度は0%となり、キャンペーン①は成果がないように見えてしまいます。
このようにアトリュビューションモデルの違いによって、成果の見え方も異なるため、アトリュビューションモデルの設定は重要となる訳です。

【Google広告】アトリュビューションモデルの効果計測はエッコにご相談ください

アトリュビューションモデルの簡単な概要とアトリュビューションモデルの重要性をご案内しましたが、Google広告でのアトリュビューションモデルの設定について、エッコでは商材・サービスにあわせた正しいモデルにて広告運用を行っております。
ユーザー行動の適切な判断がしたい。アトリュビューションモデルも含め、Google広告運用の全般を任せたい。
など、Google広告運用に関する多岐なご相談についてもエッコでは承っております。