2024.05.09
最終更新日: 2024.06.06
K.Ohta

失敗しないABテストのやり方!効果が出る施策も大公開

こんにちは。Webコンサルタントの太田です。

みなさんは、ABテストという言葉を聞いたことはあるでしょうか。
もしかしたら、既に自社で実施しているという企業様もいるかもしれません。

基本的には、WebサイトやLP、バナーの改善のために実施する施策なのですが
話を聞くと実は

ABテストの正しいやり方は知らない
効果的なABテストのやり方を知りたい

というお悩みをお持ちの方が多くいらっしゃいます。

そこで今回は、失敗しないABテストのやり方と効果的な実施方法を解説していきます!

後半ではエッコが実施したABテストの事例も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

ABテストとは?

そもそもABテストとは何でしょうか?
ざっくりと説明すると、ABテストとはAとBのどちらのパターンが売り上げや成果を向上させるかを調査し分析する手法です。


例えば、同じ商品ページで分かりやすいABテストを実施するとします。

AパターンとBパターンの2種類商品写真を用意し、異なるユーザーにランダムで表示しました。
その結果購入率(CVR)はBパターンの方が良いことがわかり
商品写真はBの方を採用することとなった。

というのがAbテストを用いた改善方法の概略です。

どちらの訴求方法が売り上げに繋がるかや、ボタンをどこに配置するとクリック率が高くなるかなど
検証パターンは多岐にわたりますが
ABテストを行うことで、根拠を持って成約率を向上させることができるのが大きなメリットです。

ABテストのよくある間違い

Webサイトの成果を向上させるためには重要な役割を果たすABテストですが、私たちWebマーケティング会社として様々なお客様を支援する中で、「ABテストの方法が誤っているな」と感じることがよくあります。

無駄な時間やお金をかけてしまうのは避けたいですよね。
そこで、今回は必ず押さえていただきたいポイントを紹介します。

ABテストを実施する際に抑えるべき基本は4つだけです。

分析の考え方

突然ですが、質問です。
2つのうちファーストビューはどちらが効果的でしょうか。


答えは明らかにBだと言う人がいます。
ファーストビューにCTAボタン(ユーザーのクリックを促し、アクションへと導くためのボタン)を配置する方が成果が出る
という風に謳うところが数多くいるのも事実です。
そのため、このファーストビューはABテストをする必要がないと判断する方もいるのではないでしょうか。

ですが、この考え方こそが間違いなのです。

確かに、ファーストビューにCTAがある方が成果が出そうではありますが
実際そうかどうかは、試してみないと誰にもわかりません。

試してみた結果こそが事実であり、それ以外の推測はすべてダウトだと言ってもよいでしょう。
何事も推測で判断するのではなく、着実に成果を出すためには
データから得た数値を信頼していくべきです。

そのためにABテストを行うということを忘れないようにしてください。

テストをするページの間違い

ABテストは「アクセス数が多いページ」または「アクセス数が少ないページ」どちらから行うべきでしょうか。
アクセスが多いページをテストすればスピーディーに検証できますが、失敗した場合の影響は大きくなります。
逆にアクセスが少ないページでは、十分なデータを集めるのに時間がかかりますが、失敗のリスクは低くなります。


どちらも一長一短ですが、答えは「アクセスが多いページを検証する」です。
その理由は、アクセスが多いページではデータが豊富にあり統計的な信頼性を高めることができるからです。

テストしているページがそもそも1ヶ月で10回しか見られないとなると
効果検証した結果が、ABテストによる影響なのか判断が付きづらくなります。

結論を出すためには、サンプルの数が約1,000ほどは欲しいところですね。

分析期間の間違い

ABテストは原則、同時に実施するのが正しいやり方です。

例えば、エアコンの通販サイトでABテストを行うとします。
エアコンは季節や気温によって売り上げが影響されるサービスのため、5月と8月で比較するのでは
結果に外的要因が生じてしまうのです。

同時に実施することが難しい場合は、せめて今週と来週の月曜日に実施したり平日のみに限定するなど、できるだけ外部要因を排除する努力をしましょう。

また、実施する期間が短すぎても十分なデータが得られないので気をつけましょう。

分析方法の間違い

1度にたくさんの変更を加えてABテストをするのは避けるべきです。

例えば、AとBというサイトを検証して、Bが良い結果となったとしましょう。
しかし結果が良かったBというサイトは、実際にはファーストビューのキャッチコピーやクリックボタンの色など、様々な要素がAと違っていたらどうでしょう。
複数の要素が違っていると、どの要素が良くて良い結果に繋がったのかわかりません。

そのため、基本的にABテストをする際は変更点は1つその他の要素は同じに揃えましょう。

ABテストで検証した後は?

ABテストで検証した後、アクセス数の多いページでBが良い結果だった場合、その結果を他のページにどのように反映させるかについて紹介します。
アクセス数の多いページで正しい結果が出ても、そのまま他のページに適用できるかどうかは難しいことがあります。

その場合、まずはアクセス数の多いページで上手くいった理由を具体的に言語化し、それを他のページに反映させましょう。

これにより、1つのABテストの結果をサイト全体に活かすことができるできます。

株式会社エッコのABテストの実施事例

さて、ここまでABテストを実際する際に抑えるポイントを紹介してきました。
とはいえ、まだどのようにしてABテストを行えば良いのかがわからないという方も多いかもしれません。

そこでエッコで実施した、エアコンの買取サイトでの実際の改善事例を紹介していきます。
簡単なご紹介となりますが、参考になれば幸いです。

ファーストビューのABテスト

ファーストビューとはウェブサイトやアプリなどで最初に画面に表示される部分のことです。
エッコではエアコンの買取サイトにおいて、以下のABテストを実施しました。

対象とする箇所 テストするポイント AとBの違い 計測の例
ファーストビュー ファーストビューのビジュアル、キャッチコピー A:高価買取をメイン訴求
B:即日買取をメイン訴求
CVR(お問い合わせ率)

その結果、Webサイト訪問者のうち購入や問い合わせなど、そのWebサイトの最終成果に至った件数の割合は以下のとおりでした。

Aのファーストビュー:3.5%
Bのファーストビュー:4.95%

この結果を受けて、広告やその他のページでも「即日買取」をメインとした訴求方法に変更しました。

CTAボタンのABテスト

CTAボタンとは、Webサイトにおいてユーザーのクリックを促しCV(成果)へと導くためのボタンのことです。
上記と同じく、エアコン買取サイトで以下のようなABテストを実施しました。

対象とする箇所 テストするポイント AとBの違い 計測の例
CTAボタン 色、表示させるテキスト A:緑・買取申込のシンプルな訴求
B:赤・短時間で買取価格を知ることができる
CVR(お問い合わせ率)

その結果、Webサイト訪問者のうち、購入や問い合わせなどそのWebサイトの最終成果に至った件数の割合は以下のとおりでした。

Aのボタン:5.39%
Bのボタン:2.51%

「短時間で価格を知る」という行動をすると得られるメリットがわかりやすいBの方が
CTRが高くなると予想されましたが予想を超えてAの方が高い結果が得られました。
そのためその他のページでも、行動を喚起する言い方に変更しました。

重要なのはWebで成果を出すこと

Webで成果を出すためには、ABテストというマーケティング手法が不可欠です。

・分析の考え方
・実施ページの間違い
・分析期間の間違い
・分析方法の間違い

を意識して正しいABテストを実施していただけると幸いです!

エッコではWeb集客の戦略決定から、ホームページの改善まで成果を出すことに注力したサービスを幅広く提供しております。

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WRITTEN BY

K.Ohta

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