こんにちは、webディレクターの大藪です。
webサイトに使用する写真次第でサイトの印象が大きく変わることはご存知でしょうか?
より素敵なサイトに仕上げるためには、撮影ディレクションの事前準備が大きく影響します!
成功する撮影ディレクションには、当日の指示だけでなく、事前に行う準備が8割を占めると言われています。
この記事では、撮影ディレクションの事前準備の重要性と成功のポイントについて詳しく探ってみましょう。
目次
webサイトに使う写真、カメラマンに依頼すべき?
webサイトに使用するお写真は、すべて撮影されているものでしょうか?実はそうではありません。
弊社で制作したwebサイトの一部は有料の写真素材を使っています・・!(この業界に入って、有料素材をすぐに見抜けるようになりました)
有料素材は、Shutterstock、PIXTA、Adobe Stockなどで購入ができます!
早くサイトを公開したい場合、写真撮影の時間がとれない場合や、撮影するのが難しい写真などは、
有料の写真素材を購入することで、希望のお写真を入手することができます。
多少費用はかかるものの、、テキストだけのページよりはテキストの横に写真があるだけで、それとなく視覚的にイメージを伝えることができます。
有料素材が悪い、撮影した写真が良いという結論はなく、それぞれ用途に合わせてうまく使っていくことが大事だと思います。
ただ個人的には、撮影した写真を利用するほうがが唯一無二で、よりリアルで、デザイン性も、訴求力も格が上がると感じています・・!
特に採用サイト、コーポレートサイト、サービスサイト(商品)は、撮影することをお勧めします。
採用サイトの場合、採用者が知りたいのは、会社のリアルです。どんな人がどんな仕事をしていて、どんな考え方をしているのか?が知りたいです。
素材を使っていた場合に、イメージと乖離があれば早期退職につながる可能性もあります。
また、写真撮影では、採用ターゲットに合わせた掲載写真を細かく用意することができるでしょう。
撮影ディレクションの【事前準備】
撮影ディレクションの成功には、事前の計画と準備が非常に重要です。撮影前に慎重に準備を行うことで、スムーズで効果的な撮影を実現することができます。
以下では、事前準備の各ステップを詳しく説明します。
カット数確認
まず最初に、撮影に必要なカットの数を確認しましょう。
webサイトのコンセプトやメッセージに合わせて、どのようなシーンやアングルが必要かを洗い出します。これによって、撮影計画を具体的に立てる際に役立ちます。
また、カット数が増えると撮影にかかる時間や機材の必要性も変わるため、事前に計画を立てることが重要です。
クライアントと日程調整/撮影内容の共有
撮影内容によっては、業務を止めていただく必要が出てきます。
そのため、業務との兼ね合いも考慮してお客様と撮影日程を決めましょう。 撮影枚数によっては、数日に分けて撮影をします。
また、撮りたい写真イメージを伝えた上で、その撮影ができそうかお客様と相談して決めていきます。
会議室は午前中しか使えない、などお客様側の都合も出てしまうため、このあたりも事前に確認しましょう。
撮影スタッフのアサインと日程調整
適切なスキルや経験を持つ撮影スタッフを選定し、日程を調整します。撮影に必要なカメラマン、モデル、メイクアップアーティストなど、チームメンバーをアサインします。
各スタッフのスケジュールや専門分野を考慮しながら、最適な日程を調整します。スタッフのアサインと日程調整は、円滑な撮影のための基盤を築く重要なステップです。
ロケハン
撮影予定の場所を訪れ、ロケハンを行います。
実際の現地を確認することで、照明や背景、アングルなどの要素を事前に把握できます。これによって、当日の撮影スケジュールや機材の準備を適切に行うことができます。
また、撮影場所によってはアクセスや撮影許可などの問題も発生する可能性があるため、これらの課題に対する対策もロケハンの段階で考えておく必要があります。
香盤表作成
香盤表は、撮影の際に必要なカットやシーン、ポーズなどの情報を整理した資料です。
カットごとに必要な要素を詳細にまとめることで、撮影の進行やスタッフの役割分担が明確になります。
香盤表を作成する際には、撮影のコンセプトやメッセージを考慮しつつ、ビジョンを明確に示すことが重要です。
この資料は、撮影ディレクションの指針となり、チーム全体が同じ目標に向かって作業できるようにします。
情報共有
撮影に関わる全ての関係者と情報を共有することは、円滑な撮影遂行のために欠かせません。
撮影の目的やビジョン、スタイルなどを関係者全員に明確に伝えることで、一貫性のある作業が可能となります。
モデルやスタッフ、クライアントなど、関与する人々の理解を得ることで、撮影時のコミュニケーションや意思疎通がスムーズに行えます。
情報共有によって、チーム全体が同じ方向に向かって作業することができます。
忘れがちな事前準備
撮影ディレクションの成功には、些細ながら重要な事前準備も見逃せません。以下に、忘れがちながらも影響の大きな事前準備について説明します。
天気予報の確認
屋外での撮影を予定している場合、撮影日の天気予報を確認しておくことが重要です。
天候によって撮影計画が影響を受ける可能性があるため、事前に対策を考えておく必要があります。
もし雨天が予想される場合には、屋内での撮影プランを用意するなど、予期せぬトラブルに対処できるようにしましょう。
季節によって日の入り、日の出の時間が異なります。
冬は日が短く14時くらいから西日に、夏は屋外の撮影するには厳しいです。人物撮影するならなおさら、夏は避けるのがベターだと思います。
屋外の撮影の場合は日の出入、天気なども考慮してタイムスケジュールを組みます。
スタッフの連絡先リスト
スタッフの連絡先リストを用意しておくことで、撮影当日の連絡や急な変更への対応がスムーズに行えます。
特に、スタッフが異なる場所から集まる場合や、撮影中に何か問題が発生した際には、迅速なコミュニケーションが重要です。
これらの事前準備は、撮影ディレクションの成功に向けて不可欠なステップです。事前準備がしっかりと行われることで、当日の撮影がスムーズに進行し、期待する結果を得ることができます。
撮影ディレクションの【当日】
事前準備が整った当日、撮影ディレクションを実行する際には、以下のポイントに留意しながら進行しましょう。
事前ミーティング
撮影当日の始まりに、チーム全体で事前ミーティングを行います。
このミーティングでは、撮影の進行スケジュールや役割分担、撮影の目的やビジョンなどを確認し、全員が共通の理解を持つことが重要です。
また、緊張感をほぐすために雰囲気を和やかに保ちつつ、今日の撮影に向けての意気込みを共有する場としても機能します。
機材セッティングの補助
撮影スタッフが機材セッティングに集中できるように、必要なアシストやサポートを提供します。
照明設置やカメラセットアップなど、機材準備は撮影の成功に欠かせない要素です。
とくに物撮りではライティングが重要になりますね。スムーズなセッティングをサポートすることで、撮影チーム全体のエネルギーを撮影に集中させることができます。
指示出し
撮影の際、モデルやスタッフに対して的確な指示を出すことが重要です。
撮影のコンセプトやビジョンに合わせて、ポーズや表情、動作などを指示します。
明確なコミュニケーションによって、撮影の方向性を一貫して保ちつつ、理想的なショットを得ることができます。
タイムキープ
撮影の進行を時間内に収めるために、タイムキープが欠かせません。
撮影のスケジュールを把握し、各カットごとの時間配分を守ることで、計画通りに進行させることができます。
香盤表に、時間、カット数、カットイメージなどを全てをまとめておくことで、スムーズに進めることができます。
撮影時間が限られている場合には特に重要であり、効率的な撮影を実現するために心掛けましょう。
当日あると便利なもの
こちらは補足ですが、私が普段撮影ディレクションをする際にいつも持っていくものをご紹介します。(あると便利です・・!)
ipad
カメラマンさんにデザインを見せながら撮影指示をする際に使っています。
めちゃくちゃオススメです。上下のトリミングの程度(どのくらい引きで撮るかわかる)、サイトのどの部分に入れるのか想像しながら、撮影していただけます。
ペン(マーカーペン)
香盤表で、撮った写真をペンでチェックしていく際に使います。ただのペン、されどペンです。
どこまで終わったか分かりやすいので、マーカーペンがオススメ。
名刺
撮影では、普段お打ち合わせをする担当者さん以外にも会うので、名刺はポケットに常備します。
撮影ディレクション成功のポイント
撮影ディレクションの成功には、以下のポイントが影響を与えます。これらのポイントを意識して撮影を行うことで、高品質な作品を生み出すことができます。
撮影の目的を明確にする
撮影の目的を明確にすることは、撮影ディレクションの基本です。どのようなメッセージやストーリーを伝えたいのか、ターゲットにどのような印象を与えたいのかを把握し、それを実現するための撮影計画を立てることが重要です。
撮影対象について深く知る
撮影対象となるモデルや被写体について深く知ることで、その個性や特徴を引き出す撮影が可能となります。モデルの性格やスタイル、好みなどを事前にヒアリングし、撮影に活かす方法を考えることが重要です。
イメージ共有を大切にする
チーム全体で撮影のイメージを共有することは、一貫性のある作品を生み出すために不可欠です。ビジョンやコンセプトをメンバー間で明確に伝えることで、全員が同じ方向に向かって作業できます。
現場の雰囲気づくりと関係者への気遣い
撮影現場の雰囲気は、撮影対象やスタッフの表情やパフォーマンスに影響を与えます。和やかで協力的な雰囲気を作り出し、関係者全員が快適に作業できる環境を整えることが大切です。
同時に、モデルやスタッフの意見やフィードバックに耳を傾け、柔軟な対応を心掛けることも重要です。
現状復帰と片付け
撮影が終了した後は、撮影現場を元の状態に戻す作業も忘れずに行いましょう。
機材やセッティングの片付けだけでなく、現場をきれいにすることでプロの仕事ぶりを示し、信頼感を築くことができます。
まとめ
撮影ディレクションの成功は、事前の準備と当日の実行の両方が密接に関わります。
事前準備をしっかりと行い、当日の撮影をスムーズに進行し、唯一無二のwebサイトをつくっていきましょう!