こんにちはカスタマーサクセス室の伊藤です!

成功を収めるためにどんどん変わっていかないと対応できないデジタルビジネス時代に生きている私たちにとって、データ分析は欠かせないスキルです。カスタマーサクセス室でもお客様の売り上げアップのために様々なデータ解析ツールを使い、お客様一社、一社にあった改善案を構築しています。

今回はその中でも初心者でも簡単にすぐに活用し、高機能なアクセス解析ができるGoogleアナリティクスについてお話しします!そして最近よく言われるGoogleアナリティクス4とユニバーサルアナリティクスは何が違うのかを解説します!

Googleアナリティクスとは?

Googleアナリティクスとは、Google社が提供する無料のWebサイト解析ツールです。

Googleアナリティクスを導入することでサイトにどのような人が、どこから来たか、そしてどんな行動をとったかが分かります!サイト訪問者のことを調査してくれる探偵みたいなものと考えてください!

例えば、あなたがECサイトを運営しているとします。あなたのオンラインショップを訪問した人数、どの商品が見られているか、滞在時間、カート離脱率をGoogleアナリティクスを使い詳細に調査することができます。この収集された情報は、サイトオーナーが何を改善すれば売り上げがアップするかの意思決定に役立ちます。

Googleアナリティクスの仕組みとは?

Googleアナリティクスは、ページタグを用いてwebサイトの訪問者からユーザーデータを取得しています。各ページには、Javascriptというプログラミング言語で書かれたコードが挿入されています。このタグを用いることで各訪問者のブラウザからデータを収集し、サイト運営者の管理画面から計測数値を確認することができます。

Googleアナリティクス4とは?

次世代版のGoogleアナリティクス4は、2020年10月にリリースされました。GA4が開発された背景としてはデジタルタッチポイントの変化によるものです。2005年から親しんで使われているUniversal Analyticsでは現代の複雑なクロスデバイス(スマホ、PC、タブレット)のカスタマージャーニーの追跡に限界があり、アプリなどの分析に効果的ではありませんでした。ユニバーサルアナリティクスではwebサイトとモバイルアプリでビューの設定が異なっていたのが、GA4ではwebとアプリのデータが統合され同時に見ることができます。

ユニバーサルアナリティクスとGoogleアナリティクス4の違い

データ計測軸の変更

ユニバーサルアナリティクスとGoogleアナリティクス4の一番の大きな違いは、データ計測の軸が変更になったことです。UAでは「セッション」「ページビュー」を軸に計測していましたが、GA4ではユーザーがサイトやアプリ上でコンテンツに対して行ったアクション=「イベント」を軸に計測します。UAでのイベント計測とは違い、イベントパラメータというタグを用いることでサイトに訪れるユーザーの行動をより詳細に把握することができます。UAで見慣れた「イベントカテゴリ」、「イベントアクション」、「イベントラベル」などの定義がGA4ではなくなりました。

アカウント構造の違い

ユニバーサルアナリティクスではレポートの閲覧を行うのは、ビューでしたが、GA4では「ビュー」がなくなり、プロパティ上でデータの確認をします。これによりwebサイトとアプリの統合したデータをプロパティ上で閲覧することができます。ユニバーサルアナリティクスでは別々のプロパティを作成、複数のビュー(生データ 用, テスト確認用, 分析用ビュー)を作成する必要性がなくなりました!

ユニバーサルアナリティクスでのアカウント構造は
アカウント>プロパティ>ビューの3階層構造

Googleアナリティクスでのアカウント構造は
アカウント>プロパティ>の2階層構造

新機能!Debug view(デバッグビュー)

Googleアナリティクス4で新たに備わった機能である「Debug View」はアナリティクスで収集されるデータが表示されます。「Debug View」を用いることでデータ収集の設定や、イベントデータ収集でのトラブルシューティングなどで動作確認をすることができます。

拡張計測機能による計測

Googleアナリティクス4では「拡張計測機能」という自動イベント計測機能があり、GA4の管理画面内の「管理>データストリーム>拡張計測機能」から下記7つのイベント取得設定ができます。イベント計測を簡単な設定で行うことができるので便利ですが、オススメできないケースもあるので、要注意です!

  • ページビュー(イベントネーム: page_view)
  • スクロール数(イベントネーム: scroll)
  • 離脱クリック(イベントネーム: click with the parameter outbound: true)
  • サイト内検索(イベントネーム: view_search_results)
  • 動画エンゲージメント(イベントネーム: video_start, video_progress, video_complete)
  • ファイルのダウンロード(イベントネーム: file_download)
  • フォームの操作(イベントネーム: form_submit, form_start)

ユーザーデータとイベントデータの保持

ユニバーサルアナリティクスでは、

  • 14ヶ月
  • 26ヶ月
  • 38ヶ月
  • 50ヶ月

からユーザーデータとイベントデータの保持期間を選択することが可能でした。

Googleアナリティクス4では、

  • 2ヶ月
  • 14ヶ月

の2つからしか選択ができません。

Eコーマストラッキングレポートの確認方法

GA4ではEコマースの収益化レポートは「収益化」から閲覧することができます。
「ユーザーデータとイベントデータの保持」機能を設定するとGoogleアナリティクスのサーバー上からユーザー単位およびイベント単位のデータが自動的に削除されるまでの期間を変更することができます。レポートの「収益化の概要」では、収益や購入者数、ユーザー当たりの平均購入収益額などを確認することができます。

Googleアナリティクス4でしておくべき3つの設定

IPアドレスの除外の設定方法

Googleアナリティクス4ではIPアドレス除外の方法手順が違うので今回ご紹介します。

①まず、管理画面のプロパティから「データストリーム」をクリックします。

②次に、「ウェブ ストリームの詳細」設定の下部にある「タグ設定を行う」をクリックします。

③「タグ付けの詳細設定」からすべて表示をクリックすると「内部トラフィックの定義」が表示されるのでクリックします。

④「内部トラフィックの定義」で「作成」をクリックします。

⑤「内部トラフィックルールの作成」でルール名とIPアドレスを入力し、保存したら完了です!

データの保持期間の変更

Googleアナリティクスでは初期設定でのデータ保持期間は2ヶ月なのでGA4の設定ですぐに14ヶ月に変更することをオススメします!

①「管理画面」> 「プロパティ」> 「データ設定」> 「データ保持」にアクセスするとイベントデータの保持期間を変更できます。

Googleサーチコンソールとの連携

Webサイトのオーガニック検索結果での検索流入やキーワードを確認することができるGoogleサーチコンソールをGoogleアナリティクス4と連携させることでサーチコンソール上の「検索パフォーマンス」のデータをGoogleアナリティクス4で確認することが可能になります。

対象となるデータは

  • クエリ
  • ページ
  • デバイス

の4つです。

①まず、「管理画面」> 「プロパティ」> サービスとのリンク内の「Search Console のリンク」をクリックします。

②次に、「リンク」をクリックします。

③連携したい「Search Console プロパティアカウント」を選択して「確認」をクリックします。次に、連携する「ウェブストリーム」を選択し、選択した内容を確認して送信すれば完了です。

Googleアナリティクス4にいつ移行すべきか?

2023年の7月1日までにユニバーサルアナリティクスからGoogleアナリティクス4への移行が義務付けられています。それだけではなく、ユニバーサルアナリティクスでは過去のデータを6ヶ月しか保持をしないため、GA4への移行が遅れてしまうと2024年1月以降にデータが失われてしまいます。

貴重なデータを無くして業績不振に陥る前に、早めのGA4移行をオススメします!