ご無沙汰しております。経理の伊藤です。
2020年11月より産休をいただき、育休を経て今年の4月より復帰させていただきました。
長らくお休みをいただきありがとうございました。

私自身、初めての産休・育休の取得になり、分からないことが多々ありました。
私と同じように、「産休」「育休」というワードは聞いたことがあっても
具体的にいつから休業できるのか、そもそも産休・育休の違いは何なのか分からない方も多いと思います。
そこで今回は産休育休について、そもそも何の目的なのか、どの期間取得できるのかお話したいと思います。

 

-産休・育休中の休業について

 -産休とは

「産前・産後休業」といい、母親が出産前の準備や出産後の回復のための休業期間となります。
そのため、男性は取得することができません。
産前休業と産後休業に分かれており、合わせて「産休」と呼ばれていますが、
産前休業と産後休業では制度が違ってくるため、詳しく説明していきます。

産前休業

出産前の準備期間となり、出産予定日の6週間前(双子以上の場合は14週間)から取得することができます。
法律上では休業は「任意」となるため、本人の希望があり産前休業を申請せず出産予定日まで働くことも可能です。
 

産後休業

出産後の体を回復するための期間となり、出産の翌日から8週間取得することができます。
法律上では休業は「義務」となるため、本人の希望があり、早く働きたいと申請しても産後6週間は就業禁止となります。
※産後6週以降、本人の希望があり、医師が支障がないと判断した場合は業務に就かせることが可能です。

 

育休とは

「育児休業」といい、出産後の子どもを育てるための休業期間となります。
産休が女性のみの休業期間だったのに対し、育休は男性も取得することが可能です。
女性は産後休業が終了後、子どもが1歳になるまでの期間取得することが可能で、
男性は出産当日から、同じく子どもが1歳になるまでの期間取得することが可能です。
どちらも、1歳になっても保育所が見つからない、など理由がある場合は事前申請により、
1歳6ヵ月から2歳まで延長することもできます。

 

産休・育休中の条件と取得方法について

産休の条件

企業で働いている人であればどなたでも産休を取得することが可能です。
産休はアルバイトやパート、正社員など雇用形態の制限はなく、また入社してから働いている期間も関係ありません。

産休の取得方法

企業に申請をするのみです。
出産6週間前(双子以上なら8週間前)に申請することが望ましいですが、
体調の変化や業務の引継ぎ等があるので、早めに企業へ申請するこをおすすめします。
また、企業によって規定がある場合もあるので、担当部署へ早めに相談しましょう。

育休の条件

子どもが1歳6か月になるまでの間に契約が満了することが明らかでない場合
女性、男性ともに育休を取得することが可能です。
しかし、この条件は2022年4月に育児・介護休業法が改定になったため、条件が緩和されてたのですが、
企業によって別途労使協定が結ばれており「同一の事業主に引き続き1年以上雇用されている」という条件がある企業もあります。

育休の取得方法

休業開始予定日の1ヵ月前までに必ず企業に申請をしましょう。
これは法律で定められているため、必ず1ヵ月前までに申請をしないといけないです。
産休からそのまま育休へ入る場合も同じく1ヵ月前までに企業へ申請をしないといけないので注意しましょう。
また、育休を1歳6ヵ月まで延長する場合は、子どもが1歳になる2週間前までに、
育休を2歳まで延長する場合は、子どもが1歳6ヵ月になる2週間前までに申請が必要になります。

 

産休・育休の期間について

産休期間について

産前休暇は出産予定日の6週間前(双子以上の場合は14週間)から出産日まで、
産後休暇は出産日の翌日から8週間まで、おおよそ14週間となります。
出産予定日から実際の出産日が遅れた場合はその分産前休暇が長くなり、
出産予定日から実際の出産日が早まった場合はその分産前休暇が短くなります。

育休期間について

女性は産後休暇終了後から子どもが1歳になるまで
男性は子どもが生まれた日から子どもが1歳になるまでとなります。
育休は半年単位で伸ばすことが可能で、保育園に入園できない等の理由がある場合、最長子どもが2歳になるまで延長することもできます。
2歳以降については法律では定められていませんが、企業規定として2歳以降でも取得できるところもあります。
企業によってことなるので、担当部署に確認してみてください。

 

まとめ

「産休」「育休」という制度について少し明確化したでしょうか?

私自身、産前休業中はいつ産まれてくるかという不安や寝れないストレスがあり、
産後休業、育休中は体は痛いし授乳で寝れないし女性ホルモンが崩れてイライラするしで大変でした。笑
子育ての大変さもありますが、大人と話す機会が減る、外に出られないなど精神的な大変さもあるので、
男性は積極的に育休を取得して、パートナーのサポートをしてあげてほしいな、と思っています。
そして、子どもは毎日顔が変わるし、毎日成長していきます。
そんな変化を男性にも一緒に間近で見ていってほしいな、と思っています。

私自身、産休・育休を取得する立場になって知ったことがたくさんあったので、できるだけ皆さんへ共有して
これから育休・産休を取得する方、その周りの方に制度を知ってもらえたらな、と思っています。
次回は気になる産休・育休中の手当についてお話したいと思っているので、次回もよろしくお願いいたします!