「プレゼン資料の作成に何時間もかかってしまう」「デザインセンスがなくて、見栄えのよいスライドが作れない」
このような悩みを抱えているビジネスパーソンは少なくありません。
会議や商談のたびに資料作成に追われ、本来注力すべきコア業務に時間を割けないという声は、多くの現場で聞かれます。
しかし、生成AIの登場によって、PowerPoint作成の常識は大きく変わりつつあります。
テキストを入力するだけで、プロが作ったような美しいスライドが数分で完成する時代が到来しました。
本記事では、生成AIを活用したPowerPoint作成の基本から、目的別におすすめのツール10選、具体的な使い方、そして品質を高めるコツまでを徹底解説します。
資料作成の効率化を実現したい方、AIツールの導入を検討している方は、ぜひ最後までお読みください。
適切なツールを選び、正しい使い方を身につければ、資料作成にかける時間を最大80%削減することも可能です。
目次
生成AIによるPowerPoint作成とは

生成AIによるPowerPoint作成とは、人工知能の技術を活用してプレゼンテーション資料を自動的に生成する手法のことです。
ユーザーがテーマや内容を指示するだけで、AIがスライドの構成、レイアウト、デザインまでを自動で作り上げてくれます。
従来は専門知識や時間が必要だった資料作成が、誰でも短時間で行えるようになりました。
この技術は2023年頃から急速に普及し、2025年現在では多くの企業で導入が進んでいます。
- ChatGPTの登場をきっかけに生成AI市場が急成長
- Microsoft、Google、Adobeなど大手企業がAI機能を続々と搭載
- スタートアップ企業からも革新的なツールが登場
- 日本語に特化した国産ツールも増加傾向
- 企業の3社に1社以上がAI資料作成ツールを導入済み
生成AIは単なる自動化ツールではなく、人間の創造性をサポートするパートナーとして位置づけられています。
アイデアの言語化が苦手な人でも、AIとの対話を通じて自分の考えを形にすることができるのです。
従来の資料作成との違い
従来のPowerPoint作成では、すべての工程を人間が手作業で行う必要がありました。
構成を考え、テキストを入力し、画像を探し、配置を調整する。
これらの作業に、1つの資料で数時間から数日かかることも珍しくありませんでした。
生成AIを使った資料作成では、この流れが根本から変わります。
| 比較項目 | 従来の資料作成 | 生成AIを使った資料作成 |
| 構成の作成 | 自分で考えて組み立てる | AIが提案・自動生成 |
| テキスト作成 | 一文ずつ手入力 | キーワードから自動生成 |
| デザイン | テンプレート選択と調整 | AIが最適なデザインを提案 |
| 画像選定 | 素材サイトで検索・配置 | AIが自動挿入または生成 |
| 所要時間 | 数時間〜数日 | 数分〜1時間程度 |
| 必要スキル | デザイン・構成力が必要 | プロンプト入力のみ |
最も大きな違いは、「作る」から「指示する」へと作業の本質が変化した点です。
従来は職人的なスキルが求められていた資料作成が、適切な指示を出す力さえあれば誰でも高品質な成果物を得られるようになりました。
また、AIは膨大なデータから学習しているため、業界のベストプラクティスや効果的な見せ方を反映したスライドを提案してくれます。
これにより、経験の浅い社員でもベテラン並みの資料を作成できる可能性が開けました。
AIパワポ作成ツールの仕組みと特徴
AIパワポ作成ツールは、大規模言語モデル(LLM)と呼ばれる技術を基盤としています。
この技術は、インターネット上の膨大なテキストデータから学習し、人間のような自然な文章を生成する能力を持っています。
ユーザーが入力したプロンプト(指示文)を解析し、意図を汲み取ってスライドを作成するのがAIパワポ作成ツールの基本的な仕組みです。
- プロンプトの解析:ユーザーの指示内容を理解
- 構成の生成:適切なスライド構成を自動で設計
- コンテンツ作成:各スライドのテキストや箇条書きを生成
- デザイン適用:テンプレートやレイアウトを自動選択
- 画像の挿入:関連する画像をAI生成または検索して配置
- 整合性チェック:全体の流れやデザインの統一感を確認
ツールによって得意分野や特徴は異なりますが、共通しているのは**「人間の指示をもとに、AIが最適解を提案する」というアプローチです。**
たとえば、「新製品の紹介資料を作って」という漠然とした指示でも、AIは一般的な製品紹介の構成を参考に、タイトル、特徴、メリット、価格、まとめといった流れを自動で組み立てます。
さらに最新のツールでは、マルチモーダル対応と呼ばれる機能も搭載されています。
これは、テキストだけでなく画像や音声、動画なども理解し、より人間の意図に沿ったスライドを生成できる技術です。
AIパワポ作成ツールは日々進化しており、2025年現在では「80点の資料を10分で作る」ことが現実的になっています。
導入で得られる3つのメリット
生成AIをPowerPoint作成に導入することで、ビジネスにおいて大きなメリットが得られます。
単なる時短ツールとしてだけでなく、組織全体の生産性向上や競争力強化につながる可能性を秘めています。
ここでは、特に重要な3つのメリットについて詳しく解説します。
| メリット | 具体的な効果 | 対象者 |
| 作業時間の大幅短縮 | 資料作成時間を最大80%削減 | すべてのビジネスパーソン |
| 高品質な仕上がり | デザインスキルがなくてもプロ級の資料 | デザインが苦手な人 |
| クオリティの維持 | 誰が作っても一定水準を確保 | チーム・組織全体 |
これらのメリットは相互に関連しており、1つの効果が他の効果を高める好循環を生み出します。
作業時間の大幅短縮
生成AIを活用する最大のメリットは、資料作成にかかる時間を劇的に削減できることです。
従来であれば数時間かかっていた10枚程度のスライド作成が、AIを使えば10〜20分程度で完了します。
この時間短縮は、ビジネスの現場において計り知れない価値を持っています。
- 構成を考える時間:1〜2時間 → 数分に短縮
- テキスト入力の時間:1〜2時間 → ほぼ自動化
- デザイン調整の時間:30分〜1時間 → 自動提案で大幅削減
- 画像探しの時間:30分〜1時間 → AI生成または自動挿入
- トータルで最大80%の時間削減が可能
削減された時間は、資料の内容をブラッシュアップしたり、プレゼンの練習に充てたりすることができます。
また、急な依頼や締め切りの厳しい案件にも柔軟に対応できるようになります。
営業担当者であれば、商談前の短い時間でも提案資料を準備することが可能になるでしょう。
この時間創出効果は、個人の生産性向上にとどまらず、組織全体の競争力強化にもつながります。
デザインスキル不要で高品質な仕上がり
「センスがないから、きれいな資料が作れない」という悩みは、多くのビジネスパーソンが抱えています。
生成AIを使えば、デザインの専門知識がなくても、プロが作ったような美しいスライドを作成できます。
- 配色:AIが調和のとれた色の組み合わせを自動選択
- フォント:読みやすさを考慮した書体とサイズを提案
- レイアウト:情報量に応じた最適な配置を自動調整
- 余白:視認性を高める適切なスペースを確保
- 統一感:全スライドを通じたデザインの一貫性を維持
AIは膨大な数の優れたプレゼン資料を学習しているため、効果的なデザインパターンを熟知しています。
その知識をもとに、入力された内容に最適なビジュアル表現を提案してくれるのです。
たとえば、比較情報を入力すれば表形式を提案し、時系列データであればタイムライン形式を選択するといった具合です。
デザインに自信がなかった人でも、AIの力を借りることで「見やすい」「わかりやすい」と評価される資料を作れるようになります。
これは、個人の自信向上にもつながる大きなメリットといえるでしょう。
一貫したクオリティの維持
組織において資料作成を行う場合、担当者によって品質にばらつきが出ることは避けられませんでした。
ベテラン社員は洗練された資料を作れる一方、経験の浅い社員は見劣りする資料になりがちです。
生成AIを導入すれば、誰が作成しても一定水準以上のクオリティを維持できます。
| 従来の課題 | AIによる解決 |
| 担当者によるクオリティのばらつき | AIが品質を標準化 |
| デザインルールの属人化 | テンプレートとAIで統一 |
| ブランドガイドラインの逸脱 | 設定により自動遵守 |
| 新人教育のコスト | AIがサポートして即戦力化 |
| 繁忙期の品質低下 | 時間に関係なく安定した出力 |
この効果は、社内資料だけでなく、顧客向けの提案資料においても大きな意味を持ちます。
どの営業担当が作成しても、会社として統一感のある高品質な資料を提供できるようになるのです。
また、ブランドカラーやロゴの配置ルールなどを事前に設定しておけば、AIがそれを反映した資料を自動で生成してくれます。
組織全体の資料品質が底上げされることで、企業イメージの向上や営業成約率のアップにも貢献するでしょう。
目的別おすすめAIパワポ作成ツール10選

AIパワポ作成ツールは数多く存在しますが、それぞれに得意分野や特徴があります。
自分の目的や利用環境に合ったツールを選ぶことが、効果的な活用への第一歩です。
ここでは、目的別に厳選した10のツールを詳しく紹介します。
普段使っているソフトウェア環境や、重視したいポイントに応じて、最適なツールを見つけてください。
Microsoft 365 Copilot(PowerPoint連携重視派向け)
Microsoft 365 Copilotは、PowerPointに直接組み込まれたAI機能です。
普段からMicrosoft製品を使っている方にとって、最もスムーズに導入できるツールといえるでしょう。
PowerPoint上ですべての作業が完結するため、別のツールへの移行や変換作業が不要です。
- Wordで作成した文書からスライドを自動生成
- 既存のPowerPointファイルを要約・再構成
- スピーカーノート(発表者用メモ)の自動作成
- デザイナー機能との連携で美しいレイアウトを提案
- Microsoft 365のデータと連携した資料作成が可能
料金は月額4,497円(年間契約の場合)で、企業向けプランも用意されています。
無料での利用はできませんが、すでにMicrosoft 365を契約している企業であれば、追加導入のハードルは低いでしょう。
特に強みを発揮するのは、Wordで作成した企画書や報告書をスライド化する場面です。
チャットで「このWord文書をプレゼン資料にして」と指示するだけで、内容を読み取って適切なスライド構成を作成してくれます。
既存の文書資産を活用したい企業にとって、非常に価値のあるツールです。
Gemini in Google スライド(Google Workspace利用者向け)
Gemini in Google スライドは、GoogleのAI「Gemini」をGoogle スライドに統合したサービスです。
Google Workspaceを日常的に使用している方にとって、自然な流れで導入できるツールとなっています。
Googleドライブ内のファイルと連携し、既存の資料を参照しながらスライドを生成できるのが大きな特徴です。
| 機能 | 詳細 |
| スライド自動生成 | プロンプト入力でスライドを作成 |
| 画像生成 | AI生成画像をスライドに挿入 |
| テキスト改善 | 文章の言い換えや要約を提案 |
| 翻訳機能 | 多言語への変換をサポート |
| ドライブ連携 | 組織内の資料を参照して作成 |
Gemini for Google Workspaceの料金は、ユーザーあたり月額2,260円からとなっています。
Google スライドで作成した資料は、PPTX形式でダウンロードできるため、PowerPointユーザーとのファイル共有も問題ありません。
Googleドキュメントで作成した議事録や企画書をもとに、スライドを生成することも可能です。
「Geminiに相談」アイコンをクリックして指示を入力するだけなので、操作も直感的です。
普段からGoogleのサービスを使っている方には、最もなじみやすいツールといえるでしょう。
Gamma(Web公開・共同編集重視派向け)
Gammaは、サンフランシスコ発のAIプレゼン作成ツールです。
テキストを入力するだけで、デザイン性の高いスライドを瞬時に生成してくれます。
8枚のスライドを約1分で生成できるスピードは、業界でもトップクラスの速さです。
- テキスト入力だけでプロ仕様のスライドを自動生成
- Webページとしての公開機能を搭載
- リアルタイム共同編集に対応
- Unsplash連携で高品質な画像を自動挿入
- PowerPointおよびGoogle スライド形式でエクスポート可能
無料プランでも基本機能は利用可能で、有料プランは月額8ドル(Plus)から用意されています。
Gammaの特徴は、従来のスライド形式だけでなく、縦スクロール型のWebページとしても公開できる点です。
オンラインでのプレゼンや、Webサイト上での情報公開に適しています。
また、カスタム機能を使えば、自社のブランドカラーやロゴを反映したテンプレートを設定できます。
グローバルなビジネスシーンで映えるモダンなデザインが得意なため、海外向けの資料作成にも向いています。
イルシル(日本語特化・国内企業向け)
イルシルは、日本企業が開発・運営する国産のAIスライド生成ツールです。
日本語での使いやすさにこだわって設計されており、自然な日本語表現でスライドを生成してくれます。
上場企業の3社に1社以上が導入しているという実績が、その信頼性を物語っています。
| 特徴 | 詳細 |
| テンプレート数 | 1,000種類以上 |
| 対応フォーマット | PPTX、PDF出力に対応 |
| 操作方式 | 構成案→本文→スライド化の3ステップ |
| 料金体系 | 月額定額制(予測しやすい) |
| サポート | 日本語によるカスタマーサポート |
フリープランでは機能に制限がありますが、パーソナルプラン(月額1,480円)以上でPPTX形式での出力が可能になります。
日本のビジネス文化に合ったデザインテンプレートが豊富に用意されているのが、海外ツールにはない強みです。
「堅めのビジネス資料」「カジュアルなプレゼン資料」など、シーンに応じた適切なデザインを選択できます。
ChatGPTやClaudeで作成した構成をそのまま取り込んでスライド化できる連携機能も便利です。
日本語の資料作成がメインの方には、第一候補としておすすめできるツールです。
EdrawMind(構成から作りたい人向け)
EdrawMindは、マインドマップ作成ツールとして知られていますが、AIスライド生成機能も搭載しています。
アイデアの整理からスライド作成まで、一貫した流れで資料を作れるのが特徴です。
まず構成を練ってから資料を作りたい人に、特におすすめのツールです。
- AIマインドマップ生成:キーワードから自動で構造化
- スライド変換:マインドマップをワンクリックでスライドに
- 200種類以上のスタイル:スライドデザインを自由に変更
- AI描画機能:イメージ画像をAIで生成
- 複数形式に対応:PowerPoint、PDF、画像形式で出力
無料版でも基本機能は試せますが、AI機能の利用にはトークンの購入が必要です。
50,000トークンで880円と、リーズナブルな価格設定となっています。
マインドマップで全体の構成を整理してからスライドに変換するため、論理的で筋の通った資料が作りやすいのがメリットです。
特に、複雑な内容を整理して伝える必要がある研修資料や、新規事業の企画書作成に向いています。
思考を可視化しながら資料を作りたい人には、非常に相性のよいツールといえるでしょう。
Canva AI(デザイン重視派向け)
Canvaは、世界中で使われているオンラインデザインツールです。
近年はAI機能を大幅に強化し、スライド作成ツールとしても高い評価を得ています。
豊富なテンプレートと直感的な操作性が、デザインを重視する人に支持されている理由です。
- Magic Design:写真を追加するだけでデザイン候補を提案
- Magic Write:AIによる文章生成・改善機能
- Text to Image:テキストから画像を生成
- 数千種類のテンプレート:あらゆる用途に対応
- ブランドキット:企業のカラーやフォントを一括設定
無料プランでも多くの機能が使えますが、Canva Proは月額1,500円で利用可能です。
スライド以外にも、SNS画像やチラシ、名刺など幅広いデザイン制作に対応しているのがCanvaの強みです。
1つのツールで複数のクリエイティブを作りたい人にとって、コストパフォーマンスの高い選択肢となるでしょう。
操作も直感的で、ドラッグ&ドロップで要素を配置できるため、専門知識がなくても扱いやすいです。
見た目のインパクトを重視した資料を作りたい方に、特におすすめします。
Beautiful.AI(チームコラボ向け)
Beautiful.AIは、AIがリアルタイムでデザインを自動調整してくれるツールです。
要素を追加したり移動したりするたびに、AIが最適なレイアウトを提案してくれます。
チームでの共同編集機能が充実しており、複数人での資料作成に向いています。
| 機能 | 詳細 |
| スマートスライド | コンテンツに応じて自動レイアウト |
| チーム共有 | リアルタイムでの共同編集 |
| ブランド設定 | 企業のカラー・フォントを統一 |
| アニメーション | 「Auto」設定で最適な動きを自動付与 |
| 出力形式 | PowerPoint、PDF形式に対応 |
料金は月額12ドル(Pro)からで、14日間の無料トライアルが用意されています。
スライドの内容を入力していくと、AIがリアルタイムでデザインを調整してくれるのが独特の体験です。
手動でレイアウトを調整する手間がほとんどなく、内容に集中して資料を作成できます。
チームプランでは、メンバー全員が同じブランド設定を共有できるため、組織としての統一感を保ちやすいです。
マーケティングチームや営業チームなど、複数人で資料を作成する部門におすすめです。
Genspark(ピッチ資料・提案書向け)
Gensparkは、AIが「プレゼン構成モデル」を用いてスライドを生成する新興サービスです。
リサーチ機能と資料作成機能を組み合わせ、情報収集からスライド化までを一気通貫で行えます。
投資家向けピッチ資料や、説得力が求められる提案書の作成に特に強みを発揮します。
- AI検索エンジン機能で最新情報をリサーチ
- 調査結果をそのままスライドに変換
- 聞き手を意識したトーンやアイコン配置を自動設計
- SparkNotes機能で要点サマリーを即挿入
- PPTX、PDF、Google スライド形式で出力可能
基本機能は無料で利用可能で、音声ナレーション付きプレビューも使えます。
市場調査や競合分析が必要な資料作成において、リサーチと資料化を同時に行える効率のよさが魅力です。
たとえば、「〇〇業界の最新動向」というテーマで検索し、その結果をもとにスライドを生成するといった使い方ができます。
日本語コンテンツの生成にも対応しており、今後さらに機能強化が予定されています。
データに基づいた説得力のある資料を作りたい人に、注目してほしいツールです。
Adobe Express(ブランド資料向け)
Adobe Expressは、Adobeが提供するオンラインデザインツールです。
PhotoshopやIllustratorで知られるAdobeならではの、高品質な表現力が特徴です。
ブランドアセットを活用した統一感のある資料作成に、特に向いています。
- 既存のPowerPointスライドを読み込んで編集
- テキストから画像を生成するAI機能
- 高品質なAdobe Stockの素材を利用可能
- ブランドキットでロゴやカラーを一括管理
- 共同編集者を招待してリアルタイムで作業
無料プランでも基本機能は利用可能で、作成できるプレゼンテーションの数に制限はありません。
Adobe Creative Cloudを使っている企業であれば、ほかのAdobe製品との連携がスムーズです。
たとえば、Photoshopで編集した画像をそのままスライドに挿入したり、Illustratorで作成したロゴを活用したりできます。
「生成塗りつぶし」や「テキスト効果を生成」など、独自のAI機能も充実しています。
ブランディングを重視する企業や、クリエイティブ品質にこだわりたい方におすすめです。
GPT for Slides(Google スライドアドオン)
GPT for Slidesは、ChatGPT APIを利用してGoogle スライドにAI機能を追加するアドオンです。
Googleスライドを使い慣れている方が、手軽にAI機能を導入できる選択肢となっています。
既存のGoogle スライド環境をそのまま活かしながら、AI支援を受けられるのが特徴です。
- Google スライド上で直接AIアシスタントを起動
- チャット形式でスライドの作成・編集を指示
- 画像生成機能でオリジナルビジュアルを作成
- 既存テンプレートにAI生成コンテンツを流し込み
- テーマとページ数を指定して一括生成
無料プランと有料プランがあり、基本的な機能は無料で試すことができます。
Google スライドのインターフェースに慣れている人にとっては、新しいツールを覚える手間がないのがメリットです。
アドオンをインストールするだけで、すぐに使い始められます。
「Help me create」機能を使えば、テーマを入力するだけでスライドの構成案と本文が自動生成されます。
すでにGoogle スライドで資料を作成している方が、AI機能を追加したい場合の第一候補となるでしょう。
AIツール選びで失敗しないための比較ポイント

多くのAIパワポ作成ツールが登場する中、どれを選べばよいか迷う方も多いでしょう。
ツールによって得意分野や機能が異なるため、自分の用途に合ったものを選ぶことが重要です。
ここでは、ツール選定時に必ずチェックすべき4つのポイントを解説します。
これらの観点で比較することで、導入後に「思っていたのと違う」という失敗を避けられるはずです。
PPTX形式での出力対応の有無
AIツールで作成したスライドを、PowerPoint形式で出力できるかどうかは非常に重要なポイントです。
多くのビジネスシーンでは、最終的にPowerPointファイルで共有することが求められます。
PPTX形式での出力に対応していないツールを選ぶと、ファイル変換の手間や互換性の問題が発生する可能性があります。
| ツール名 | PPTX出力 | 条件 |
| Microsoft 365 Copilot | ○ | 標準対応 |
| Gemini in Google スライド | ○ | ダウンロード時に選択 |
| Gamma | ○ | エクスポート機能で対応 |
| イルシル | ○ | パーソナルプラン以上 |
| Canva AI | ○ | 標準対応 |
| Beautiful.AI | ○ | 標準対応 |
ツールによっては、無料プランではPPTX出力ができず、有料プランへのアップグレードが必要な場合もあります。
導入前に、自分が必要とする出力形式に対応しているかを必ず確認しましょう。
また、PPTX形式で出力できても、フォントや配置がずれる場合があることも覚えておく必要があります。
実際に出力してみて、意図したとおりに表示されるかをテストすることをおすすめします。
社内でPowerPointが標準ツールになっている企業では、この点を最優先で確認してください。
日本語対応の精度
海外製のAIツールは、日本語対応が不十分な場合があります。
翻訳調の不自然な表現になったり、フォントサイズが適切でなかったりすることも少なくありません。
日本語での資料作成がメインであれば、日本語対応の精度は妥協できないポイントです。
- 自然な日本語表現で文章が生成されるか
- 日本語フォントが適切に選択されるか
- 漢字・ひらがな・カタカナのバランスが適切か
- 敬語やビジネス表現が正しく使われるか
- 日本のビジネス文化に合ったデザインがあるか
イルシルのような国産ツールは、日本語に特化して開発されているため、この点で大きなアドバンテージがあります。
海外ツールを使う場合は、無料トライアルで実際に日本語の資料を作成し、品質を確認してから導入を決めましょう。
また、GammaやBeautiful.AIなどの海外ツールも、日本語対応を強化しつつあります。
ただし、微妙なニュアンスや業界特有の表現については、人間による確認と修正が必要になることが多いです。
日本国内の顧客向け資料を作成する場合は、特に注意して選定してください。
テンプレートとデザインの豊富さ
テンプレートの種類と品質は、作成できる資料のバリエーションに直結します。
用途に合ったテンプレートがなければ、ゼロからデザインを調整する手間が発生してしまいます。
自分がよく作成する資料のタイプに合ったテンプレートが揃っているかを確認しましょう。
| 用途 | 確認すべきテンプレート |
| 営業提案書 | ビジネス向けフォーマル系 |
| 社内報告書 | シンプル・情報整理系 |
| 製品紹介 | ビジュアル重視系 |
| セミナー資料 | 教育・プレゼン系 |
| ピッチ資料 | スタートアップ向けモダン系 |
イルシルは1,000種類以上、Canvaは数千種類のテンプレートを用意しています。
数だけでなく、自分の業界や用途に合ったデザインがあるかどうかが重要です。
また、テンプレートのカスタマイズ性も確認しておきたいポイントです。
自社のブランドカラーを適用できるか、ロゴを挿入しやすいかなど、実務での使い勝手に影響します。
無料トライアル期間中に、実際の業務で使う資料を作成してみることをおすすめします。
料金プランと無料枠の範囲
AIパワポ作成ツールの料金体系は、月額固定制とクレジット消費制の2種類に大きく分かれます。
自分の使用頻度や作成量に合った料金プランを選ばないと、コストが想定以上にかかることもあります。
まずは無料プランやトライアル期間で試し、実際の使用感を確かめてから有料プランを検討しましょう。
- 月額固定制:毎月一定額で使い放題(イルシル、Beautiful.AIなど)
- クレジット消費制:使った分だけ消費(Gamma、EdrawMindなど)
- 従量課金制:生成回数や文字数に応じて課金
- 無料プラン:機能制限あり(出力形式やスライド数の制限など)
- エンタープライズプラン:大規模組織向けのカスタムプラン
大量の資料を作成する場合は月額固定制が、たまに使う程度であればクレジット制がお得になりやすいです。
また、無料プランで何ができて何ができないのかを、事前に確認しておくことが重要です。
特に、PPTX出力や商用利用の可否は、無料プランでは制限されていることが多いです。
チームで利用する場合は、メンバー数に応じたプランがあるかどうかも確認してください。
長期的な運用を見据えて、コストパフォーマンスの高いツールを選定しましょう。
生成AIでPowerPointを作成する具体的手順

ここからは、実際に生成AIを使ってPowerPointを作成する具体的な手順を解説します。
どのツールを使う場合でも、基本的な流れは共通しています。
「プロンプト作成」「確認と調整」「最終仕上げ」の3ステップを押さえれば、効率的に資料を作成できます。
それぞれのステップでのコツや注意点も合わせて紹介しますので、実践の参考にしてください。
Step1:プロンプト(指示文)の作成
生成AIによる資料作成の成否は、プロンプトの質に大きく左右されます。
曖昧な指示では、意図と異なるスライドが生成されてしまうことも少なくありません。
適切なプロンプトを作成する力を身につけることが、AIを使いこなす第一歩です。
| プロンプトの要素 | 具体例 |
| テーマ | 「新製品Xの紹介資料」 |
| 対象者 | 「経営層向け」「新入社員向け」 |
| 目的 | 「購入を検討してもらう」「業務内容を理解してもらう」 |
| スライド数 | 「10枚程度で」 |
| デザイン | 「シンプルなビジネス調で」「明るくカジュアルに」 |
| 含めたい内容 | 「製品特徴、価格、導入事例を含める」 |
これらの要素を明確に伝えることで、AIはより精度の高いスライドを生成してくれます。
「新製品の紹介資料を作って」よりも「経営層向けに新製品Xの特徴と導入メリットを10枚でまとめて」のほうが、意図に沿った結果が得られます。
プロンプトは一度で完璧なものを作る必要はありません。
生成結果を見ながら、指示を追加・修正していく対話的なアプローチが効果的です。
効果的なプロンプトの書き方
効果的なプロンプトを作成するためのコツは、「具体的に」「構造的に」「明確に」伝えることです。
AIは指示されたことを忠実に実行しようとするため、曖昧さを排除することが重要になります。
以下のポイントを意識して、プロンプトを作成してみましょう。
- 5W1Hを意識する:誰に、何を、なぜ、どのように伝えるか
- 数値で指定する:「適度な量」ではなく「5〜7枚」と具体的に
- NG例も伝える:「専門用語は使わないで」「図表を多めに」
- 参考情報を添える:既存の資料や文章を元にする場合は添付
- トーンを指定する:「フォーマルに」「親しみやすく」など
たとえば、「来週のセミナーで使う30分のプレゼン資料を、AI初心者の経営者向けに、専門用語を避けてわかりやすく、15枚程度で作成してください」というプロンプトは、多くの情報を含んでおり効果的です。
最初から完璧を目指さず、まずは生成させてみて、結果を見ながらプロンプトを改善していくアプローチがおすすめです。
AIとの対話を繰り返すことで、自分なりのプロンプトの型ができあがっていきます。
慣れてくると、少ない指示でも意図したスライドが生成できるようになるでしょう。
構成を指定する箇条書きテクニック
複雑な資料や、特定の構成で作りたい場合は、箇条書きで構成を指定する方法が効果的です。
AIに全体の流れを任せるのではなく、自分で骨格を決めてしまうアプローチです。
このテクニックを使えば、意図に沿った構成の資料を高い精度で生成できます。
- タイトル:新製品Xのご紹介
- 背景:市場の課題と顧客ニーズ
- 製品概要:製品Xの基本情報
- 特徴1:業界最高水準の性能
- 特徴2:導入のしやすさ
- 特徴3:充実したサポート体制
- 導入事例:A社、B社の成功事例
- 料金プラン:3つのプランの比較
- 導入までの流れ:4ステップで開始
- まとめ:お問い合わせ先
このような箇条書きをプロンプトに含めることで、AIは各項目に沿った内容を生成してくれます。
構成は自分でコントロールしつつ、各スライドの具体的な文章や表現はAIに任せるという役割分担ができます。
特に、過去に作成した資料の構成を踏襲したい場合や、社内のフォーマットに合わせたい場合に有効な手法です。
箇条書きの各項目に、さらに詳しい指示を追加することで、精度を高めることも可能です。
この方法をマスターすれば、生成AIを「自分の意図を形にする道具」として使いこなせるようになります。
Step2:生成されたスライドの確認と調整
AIが生成したスライドは、そのまま使えるケースもありますが、多くの場合は確認と調整が必要です。
内容の正確性、表現の適切さ、デザインのバランスなどをチェックしましょう。
この確認作業を丁寧に行うことで、最終的な資料のクオリティが大きく変わります。
| 確認項目 | チェックポイント |
| 事実確認 | 数値や固有名詞は正確か |
| 表現チェック | 不自然な言い回しはないか |
| 論理構成 | 話の流れに矛盾はないか |
| 情報量 | 1スライドの情報量は適切か |
| デザイン | 視認性は確保されているか |
| 統一感 | 全体のトーンは揃っているか |
AIはときに、事実と異なる情報を自信満々に生成することがあります(ハルシネーション)。
特に、数値データや企業名、製品名などの固有名詞は、必ず人間の目で確認してください。
また、生成された文章が自社のトーン&マナーに合っているかどうかも重要なチェックポイントです。
違和感のある表現があれば、手動で修正するか、AIに修正を指示しましょう。
このステップを省略すると、誤った情報を含んだ資料を配布してしまうリスクがあります。
Step3:画像・グラフの追加と最終仕上げ
確認と調整が終わったら、必要に応じて画像やグラフを追加し、最終仕上げを行います。
AIが自動挿入した画像が適切でない場合は、差し替えを検討しましょう。
この最終仕上げのひと手間が、資料の説得力と印象を大きく高めます。
- 画像の差し替え:より適切な写真やイラストに変更
- グラフの追加:数値データを視覚化して説得力を強化
- アイコンの活用:箇条書きを視覚的にわかりやすく
- 余白の調整:窮屈な印象を与えないよう調整
- アニメーション設定:プレゼン時の効果を追加
- スピーカーノート:発表時のメモを追加
PowerPointのデザイナー機能を使えば、配置したコンテンツをもとに、より洗練されたレイアウトを提案してくれます。
AIが生成した土台に、人間ならではの判断と工夫を加えることで、より完成度の高い資料になります。
特に重要なスライドや、強調したいメッセージのあるスライドには、手をかけて仕上げましょう。
最後に、スライドショーで全体を通して確認し、流れや表示に問題がないかをチェックします。
この一連の流れを繰り返すことで、AIを使った資料作成のスキルが向上していきます。
AIパワポ作成の注意点と品質を高めるコツ

生成AIは非常に便利なツールですが、万能ではありません。
AIの特性を理解し、適切に活用することで、より高品質な資料を作成できます。
ここでは、AIパワポ作成における注意点と、品質を高めるためのコツを解説します。
これらのポイントを押さえておくことで、AIを「使いこなす」レベルに到達できるでしょう。
生成内容のファクトチェック
AIが生成する情報は、必ずしも正確とは限りません。
特に、統計データ、日付、人名、企業情報などは、誤りが含まれている可能性があります。
生成された内容は、必ず人間の目でファクトチェックを行ってください。
- 数値データ:出典を確認し、最新の情報かチェック
- 固有名詞:企業名、製品名、人名のスペルを確認
- 引用情報:実際に存在する情報源か確認
- 時事情報:AIの学習データは最新ではない可能性
- 業界情報:専門的な内容は特に慎重に確認
AIのハルシネーション(幻覚)と呼ばれる現象により、存在しない情報を自信満々に出力することがあります。
「AIが言っているから正しい」と思い込まず、重要な情報は必ず裏付けを取りましょう。
特に、社外に提出する資料や、意思決定に影響を与える資料では、ファクトチェックは必須です。
信頼性の高い資料を作成するためには、AIの出力を「たたき台」として捉え、人間が責任を持って最終確認する姿勢が重要です。
この意識を持つことで、AIを安全かつ効果的に活用できます。
デザイナー機能を使った仕上げ調整
AIが生成したスライドのデザインは、そのままでも一定の品質がありますが、さらに磨きをかけることができます。
PowerPointのデザイナー機能を活用すれば、プロ級のレイアウトを簡単に適用できます。
AIによる生成とデザイナー機能の組み合わせで、資料のクオリティを一段階引き上げましょう。
| デザイナー機能の活用シーン | 効果 |
| 画像を挿入したとき | 画像に合わせたレイアウトを提案 |
| 箇条書きを入力したとき | 図解やアイコン付きデザインを提案 |
| タイトルスライド | インパクトのあるデザインを提案 |
| データを入力したとき | グラフや表形式のデザインを提案 |
デザイナー機能は、PowerPointの「デザイン」タブから「デザインアイデア」をクリックすると表示されます。
複数のデザイン候補が表示されるので、内容に最も合ったものを選択してください。
この機能を使うことで、デザインの専門知識がなくても、洗練された見た目の資料を作成できます。
ただし、自動提案されるデザインが必ずしも最適とは限らないため、最終的には自分の判断で選択することが大切です。
AIの生成能力とPowerPointの機能を組み合わせることで、効率的に高品質な資料を仕上げられます。
PPTX変換時のレイアウト崩れ対策
AIツールで作成したスライドをPPTX形式でエクスポートすると、レイアウトが崩れることがあります。
フォントが変わったり、図形の位置がずれたり、画像サイズが変わったりするケースが報告されています。
この問題を最小限に抑えるための対策を、事前に知っておきましょう。
- フォント:日本語フォントが置き換わっていないか確認
- 画像:サイズや位置が意図どおりか確認
- 図形:線の太さや色が変わっていないか確認
- 余白:要素間のスペースが詰まっていないか確認
- アニメーション:設定が引き継がれているか確認
特に、海外製のツールから出力した場合は、日本語フォントの問題が起きやすいです。
エクスポート後に必ずPowerPointで開いて確認し、必要に応じて調整を行ってください。
また、重要なプレゼンの場合は、実際に使用するパソコンで事前にスライドショーを実行し、表示を確認しておくことをおすすめします。
一部のツールでは、PowerPoint形式よりもGoogle スライド形式のほうがレイアウト崩れが少ない場合もあります。
利用するツールの特性を把握し、最適な出力形式を選択することが大切です。
まとめ

本記事では、生成AIを活用したPowerPoint作成について、基本的な仕組みからおすすめツール、具体的な使い方、注意点まで詳しく解説しました。
生成AIの登場により、資料作成の効率は飛躍的に向上しています。
適切なツールを選び、正しい使い方を身につければ、作業時間を最大80%削減しながら、高品質な資料を作成することが可能です。
- 生成AIは、構成・テキスト・デザインを自動で生成してくれる
- 目的に合ったツールを選ぶことが効果的な活用の第一歩
- プロンプトの質が生成結果を大きく左右する
- AIの出力は必ず人間がファクトチェックする
- デザイナー機能との併用でさらに品質を高められる
ただし、AIはあくまでもツールであり、最終的な判断と責任は人間にあります。
AIの出力を鵜呑みにせず、確認・調整を行う姿勢が重要です。
生成AIを「自分の能力を拡張するパートナー」として捉え、上手に活用していきましょう。
資料作成の効率化は、コア業務への集中や、ワークライフバランスの改善にもつながります。
名古屋を拠点にWebコンサルティングを手がける株式会社エッコでは、企業のAI導入支援も行っています。
業務にAIを導入したいけれど何から始めればよいかわからない、自社に合ったツールを選定したいという方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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