Webサイトからの問い合わせがなかなか増えない。

アクセス数は伸びているのに、資料請求や購入につながらない。

このような悩みを抱えているWeb担当者は少なくありません。

実は、その原因の多くはコールトゥアクション(CTA)の設計にあることをご存じでしょうか。

CTAとは、Webサイトを訪れたユーザーに「問い合わせる」「資料をダウンロードする」「購入する」といった具体的な行動を促すための仕掛けです。

ボタンやバナー、テキストリンクなどの形で設置され、Webサイトの成果を左右する極めて重要な要素となっています。

ある企業では、CTAの改善だけで月間のコンバージョン数が10件から80件へと8倍に増加した事例もあります。

つまり、CTAを適切に設計することで、サイトへの流入数を増やさなくても成果を大幅に向上させることが可能なのです。

しかし、多くのWebサイトではCTAの重要性が軽視されがちで、「とりあえずボタンを設置しておけばいい」という状態になっているケースが見受けられます。

本記事では、CTAの基礎知識から効果的なデザインの原則、コピーライティングのコツ、効果測定の方法まで、実践で使えるノウハウを体系的に解説していきます。

名古屋を拠点にWebコンサルティングを手がける株式会社エッコでも、数多くのクライアント様のCTA改善を支援してきました。

その知見も交えながら、成果につながるCTAの作り方をお伝えしていきますので、ぜひ最後までお読みください。

コールトゥアクションの基礎知識


CTAの定義と目的

コールトゥアクション(CTA)とは、Call To Actionの略称で、日本語では「行動喚起」と訳されます。

Webサイトやメール、広告などにおいて、ユーザーに特定の行動を取ってもらうよう促す仕掛けのことを指します。

具体的には、「今すぐ購入する」「無料で資料をダウンロード」「お問い合わせはこちら」といったボタンやリンクがCTAにあたります。

CTAの主な目的は、Webサイトを訪れたユーザーをコンバージョン(成果)へと導くことです。

どれだけ魅力的なコンテンツを用意しても、ユーザーが次に何をすべきかわからなければ、そのまま離脱してしまいます。

CTAは、ユーザーの行動を明確に示し、スムーズにコンバージョンへと誘導するためのガイド役を担っているのです。

CTAの目的 具体例
購入・申し込み 「カートに入れる」「今すぐ申し込む」
資料請求 「無料で資料をダウンロード」「カタログを請求する」
問い合わせ 「相談してみる」「見積もりを依頼する」
会員登録 「無料で会員登録」「アカウントを作成する」
メルマガ登録 「最新情報を受け取る」「ニュースレターに登録」

このように、CTAはビジネスの目的に応じてさまざまな形で設計されます。

重要なのは、ユーザーにとって明確でわかりやすい行動指示を提示することです。

曖昧な表現や見つけにくい配置では、せっかくの見込み客を逃してしまうことになりかねません。

CTAが重要な理由

CTAがWebマーケティングにおいて重要視される理由は、コンバージョン率に直結する要素だからです。

Webサイトの売上や成果は、「アクセス数 × コンバージョン率 × 単価」という計算式で表すことができます。

アクセス数を増やすためにはSEO対策や広告出稿など、多くの時間とコストが必要になります。

一方で、CTAの改善はWebサイト内の変更だけで完結するため、比較的少ない工数で大きな成果を生み出せる可能性があるのです。

実際のデータを見てみましょう。

あるマーケティング支援会社の事例では、CTAの設置場所と訴求文言を最適化したところ、オウンドメディアからのリード獲得数が月10件から500件へと50倍に増加しました。

また、別の企業ではCTAのデザインを変更しただけで、クリック率が185%向上したという報告もあります。

  • CTAがない状態では、ユーザーは次の行動がわからず離脱してしまう
  • 適切なCTAを設置することで、コンバージョン率が飛躍的に向上する
  • CTAの改善は費用対効果が高く、すぐに実践できる施策である
  • 一度設置して終わりではなく、継続的な改善が必要である

逆に、CTAが最適化されていない場合は、大きな機会損失を生んでいる可能性があります。

せっかくコンテンツに興味を持ったユーザーが、行動のきっかけを得られずにサイトを離れてしまうのは非常にもったいないことです。

CTAはWebサイトの成果を最大化するための入り口であり、その設計には十分な注意を払う必要があります。

CTAの種類と分類

CTAにはいくつかの形式があり、それぞれに特徴と適した用途があります。

目的やWebサイトのデザインに合わせて、最適な形式を選択することが大切です。

ここでは、代表的な3つのCTAタイプについて詳しく解説していきます。

CTAの種類 特徴 適した用途
ボタン型 視覚的に目立ち、クリックを促しやすい 購入、申し込み、資料請求など主要なアクション
テキストリンク型 本文に自然に溶け込む 関連情報への誘導、補足的なアクション
バナー型 画像とテキストで訴求力が高い キャンペーン告知、特別オファーの訴求

それぞれの特性を理解した上で、場面に応じた使い分けを行うことで、より効果的なCTA設計が可能になります。

ボタン型CTA

ボタン型CTAは、Webサイトで最も一般的に使われる形式です。

四角や角丸の枠で囲まれ、クリックできることが視覚的に明確になっているのが特徴です。

テキストベースのWebページの中では目立ちやすく、ユーザーがクリックする場所として認識しやすいというメリットがあります。

ボタン型CTAのデザインでは、以下の要素を工夫することで効果を高められます。

  • 背景色とのコントラストをつけて目立たせる
  • 適度な大きさで押しやすさを確保する
  • 影や立体感を加えてクリッカブルであることを示す
  • マウスオーバー時のホバー効果で操作感を演出する

ボタン型CTAは、購入や申し込み、資料請求といった主要なコンバージョンポイントに設置するのが効果的です。

ファーストビューやコンテンツ終了後など、ユーザーの目に留まりやすい位置に配置することで、高いクリック率が期待できます。

ヘッダーのグローバルメニューにボタン型CTAを設置すれば、どのページからでもコンバージョンへの導線を確保できるでしょう。

テキストリンク型CTA

テキストリンク型CTAは、文章中に自然に溶け込む形でリンクを設置する形式です。

ボタン型のような派手さはありませんが、コンテンツの流れを妨げずにユーザーを誘導できるのがメリットです。

記事の本文中で関連サービスを紹介したい場合や、補足情報への誘導に適しています。

テキストリンク型CTAを効果的に活用するためのポイントは以下のとおりです。

  • リンク箇所は下線や色の変化で明確に示す
  • クリック後に何が起こるかがわかる文言にする
  • 前後の文脈と自然につながるように配置する
  • 過度に長いリンクテキストは避ける

たとえば、「詳しくは無料相談をご利用ください」のように、行動を促す動詞を含めた表現にすることで、クリック率を高めることができます。

テキストリンク型CTAは、ボタン型と併用することで、より多くのユーザーにアプローチできるようになります。

バナー型CTA

バナー型CTAは、画像とテキストを組み合わせた形式で、視覚的なインパクトが強いのが特徴です。

製品やサービスのイメージ画像を使用することで、クリック後の内容を直感的に伝えることができます。

キャンペーンの告知や期間限定オファーの訴求など、特別感を演出したい場面に適しています。

バナー型CTAを制作する際に意識すべき点は以下のとおりです。

  • 画像は高品質で、サービス内容が伝わるものを選ぶ
  • テキストは簡潔にまとめ、一目で理解できるようにする
  • 行動を促すボタン要素を含める
  • ファイルサイズを最適化して表示速度に配慮する

サイドバーや記事下部、ポップアップなど、さまざまな場所に設置できる汎用性もバナー型の魅力です。

ただし、広告のような見た目になりやすいため、ユーザーに敬遠されないようなデザインを心がけることが大切です。

自社のブランドイメージと調和したバナーを制作することで、自然な形でユーザーの興味を引くことができるでしょう。

効果的なCTAデザインの原則


視認性を高める配色設計

CTAのデザインにおいて、配色は最も重要な要素の1つです。

どれだけ優れた文言を用意しても、ユーザーの目に留まらなければクリックされることはありません。

色の選び方次第で、CTAの視認性とクリック率は大きく変わってきます。

色彩心理学の観点から、各色がユーザーに与える印象を理解しておくことも有効です。

ユーザーに与える印象 適した用途
赤・オレンジ 緊急性、情熱、注目 期間限定、セール、今すぐ系のCTA
信頼感、安心感、誠実さ 企業サイト、BtoB向けのCTA
安全、自然、リラックス 無料系、はじめる系のCTA
黄色 明るさ、注意喚起、楽しさ キャンペーン、特典系のCTA

重要なのは、Webサイト全体のデザインの中でCTAを目立たせることです。

背景色やメインカラーと同系色のCTAでは、ページに埋もれてしまう可能性があります。

コントラストの活用

CTAを目立たせるための基本は、周囲とのコントラストをつけることです。

コントラストとは、色の明暗や彩度の差のことを指します。

背景が白っぽい色であれば濃い色のCTAを、背景が暗い色であれば明るい色のCTAを選ぶことで、視認性が高まります。

あるA/Bテストの事例では、緑色のCTAボタンを赤色に変更しただけで、クリック率が向上したという報告があります。

  • 背景色の補色(色相環で反対側にある色)を選ぶと目立ちやすい
  • 彩度の高い色は注目を集めやすいが、使いすぎると逆効果になる
  • 周囲の要素よりも一段明るい、または暗い色を選ぶ
  • 余白を十分に確保してCTAを際立たせる

ただし、どの色が最も効果的かはWebサイトによって異なります

一般的に赤やオレンジが効果的と言われていますが、サイト全体のデザインや業種によって最適解は変わってきます。

自社サイトに合った配色を見つけるためには、A/Bテストで検証することが欠かせません。

ブランドカラーとの調和

CTAを目立たせることは重要ですが、ブランドイメージを損なわないよう注意する必要もあります。

派手すぎる色使いや、サイト全体のトーンと合わない配色は、かえって違和感を与えてしまうことがあります。

とくにBtoB企業や高価格帯の商材を扱うサイトでは、過度な装飾は信頼感を損ねる可能性があります。

ブランドカラーとの調和を保ちながらCTAを目立たせるコツは以下のとおりです。

  • メインカラーの濃淡を変えてCTAに使用する
  • ブランドカラーのアクセントカラーをCTAに活用する
  • 通常のリンクやバナーとは異なる配色をCTAに採用する
  • サイト内で一貫したCTAカラーを設定する

たとえば、メインカラーが青のサイトであれば、CTAにはオレンジや緑を使うことで統一感を保ちながらも目立たせることができます。

また、コンバージョンに直結するCTAと、それ以外のリンクやバナーとで色を使い分けることで、ユーザーに優先度を伝えることも可能です。

ブランドガイドラインがある場合は、それに沿った範囲内で最も効果的な配色を探っていきましょう。

最適な配置位置

CTAの効果は、どこに配置するかによって大きく変わります

ユーザーの目に留まりやすい位置に設置することで、クリック率を高めることができます。

一方で、唐突な場所にCTAがあると、ユーザーに違和感を与えてしまうこともあるため注意が必要です。

CTAを配置する際は、ユーザーの視線の動きと心理状態を考慮することが大切です。

配置位置 メリット 注意点
ファーストビュー 必ず目に入る 唐突に感じさせない工夫が必要
コンテンツ終了後 読了後の高い関心を活かせる スクロールされないと見られない
サイドバー 常に視界に入る 広告と混同されやすい
固定バナー どの位置でも表示される コンテンツの邪魔にならない配慮が必要

ユーザーによって態度変容を起こすタイミングは異なるため、複数の位置にCTAを設置することが効果的です。

ファーストビューでの設置

ファーストビューとは、ページを開いた際にスクロールせずに見える範囲のことです。

この領域はページの中で最も閲覧率が高いため、CTAを設置する上で非常に重要な位置となります。

ユーザーがページを開いた瞬間にCTAが目に入ることで、早い段階でアクションを促すことができます。

ファーストビューにCTAを設置する際のポイントは以下のとおりです。

  • ヘッダーやグローバルメニューにCTAボタンを配置する
  • メインビジュアルの中や直下にCTAを設置する
  • キャッチコピーと連動した文言でCTAを配置する
  • 電話番号やお問い合わせボタンを目立つ位置に置く

とくに、すでにサービスを検討しているユーザーや、購買意欲の高いユーザーに対しては即座に行動できる導線を用意しておくことが重要です。

ファーストビューにCTAを設置するかどうかで、コンバージョン率は大きく変動する可能性があります。

ただし、初めてサイトを訪れたユーザーにいきなり「購入」を促すのは逆効果になることもあるため、ユーザーの状態に合わせた文言を選ぶようにしましょう。

コンテンツ終了後の配置

記事やサービス紹介などのコンテンツを読み終えた直後は、ユーザーの関心が最も高まっているタイミングです。

コンテンツに納得・共感したユーザーは、次のアクションを起こす準備ができています。

このタイミングでCTAを表示することで、自然な流れでコンバージョンへと誘導することができます。

コンテンツ終了後にCTAを配置する際は、以下の点に気をつけましょう。

  • 記事の内容と関連性の高いCTAを設置する
  • コンテンツからCTAへの流れを自然にするマイクロコピーを添える
  • 読了者限定のオファーや特典を提示する
  • 複数の選択肢を用意して、ユーザーの状態に合わせたアクションを促す

たとえば、CTAの基本について解説した記事であれば、「CTAの改善について相談してみる」といった記事内容に即したCTAを設置することで、違和感なくクリックを促すことができます。

株式会社エッコでは、クライアント様のWebサイト改善において、このコンテンツ終了後のCTA設計を重視した施策を数多く手がけています。

コンテンツを読み終えたユーザーの心理状態を理解し、適切なタイミングで適切な提案をすることが成果につながる鍵となります。

サイズと形状の選択

CTAのサイズと形状は、クリックのしやすさと視認性に直接影響します。

小さすぎるCTAはユーザーの目に留まりにくく、タップミスも起こりやすくなります。

一方で、大きすぎるCTAは押し付けがましい印象を与え、かえって敬遠される可能性があります。

適切なサイズを選ぶ際の目安は以下のとおりです。

  • モバイルでは最低44px以上の高さを確保する(Appleのガイドライン推奨)
  • デスクトップでは周囲の要素とのバランスを考慮する
  • ボタン内のテキストが窮屈にならない余白を設ける
  • 複数のCTAがある場合は、優先度に応じてサイズに差をつける

形状については、角丸の長方形が最も一般的で、クリッカブルであることが直感的に伝わりやすいとされています。

正方形や円形のCTAは、特定のデザインコンセプトがある場合に使用されることがありますが、テキストの入れ方が制限されるため注意が必要です。

影をつけて立体感を出したり、枠線でボタンを強調したりすることで、クリックできることをより明確に示すことができます。

ユーザーがCTAを見た瞬間に「これはクリックできるボタンだ」と認識できるデザインを心がけましょう。

モバイル対応の重要性

現在、Webサイトへのアクセスの多くはスマートフォンからです。

モバイルでのCTA設計を疎かにすると、大きな機会損失につながる可能性があります。

パソコンでは見やすいCTAでも、スマートフォンでは小さすぎたり、タップしにくい位置にあったりすることがあります。

モバイル対応のCTAを設計する際に意識すべきポイントは以下のとおりです。

  • 指でタップしやすい十分なサイズを確保する
  • 画面下部に固定バナーを設置して常に表示する
  • 電話番号はタップで発信できるリンクにする
  • フォームへの遷移だけでなく、電話やLINEなどの選択肢も用意する

とくに、画面下部に固定表示される追従型CTAは、スマートフォンユーザーに効果的です。

スクロールしても常にCTAが表示されているため、いつでもアクションを起こすことができます。

ただし、コンテンツの閲覧を妨げないよう、サイズや表示タイミングには配慮が必要です。

また、スマートフォンユーザーは「今すぐ電話したい」というニーズを持っていることも多いため、電話番号を目立つ位置に配置することも検討しましょう。

CTAコピーライティングのコツ


行動を促す動詞の使い方

CTAの文言には、具体的な行動を示す動詞を使うことが効果的です。

「こちら」「詳細」といった曖昧な表現では、ユーザーはクリック後に何が起こるのかわかりません。

何をすべきかを明確に伝えることで、ユーザーの迷いを取り除き、クリックを促すことができます。

CTAに使う動詞は、ユーザー視点で能動的な表現にすることがポイントです。

NG表現 推奨表現
詳細はこちら 詳しく見る
お問い合わせ 相談してみる
資料請求 無料で資料をもらう
購入ページ 今すぐ購入する
ダウンロード ダウンロードして読む

「〜する」という形にすることで、ユーザー自身が行動するイメージを喚起することができます。

また、「まずは」「今すぐ」「無料で」といった言葉を組み合わせることで、行動のハードルを下げる効果も期待できます。

CTAの文言を考える際は、「このボタンを押したら自分にどんなメリットがあるのか」をユーザーが瞬時に理解できるかどうかを基準にしましょう。

具体的なベネフィットの提示

ユーザーがCTAをクリックするのは、そこに何らかのメリットがあると感じたときです。

単に「資料請求」と書くよりも、その資料を手に入れることで何が得られるのかを具体的に示したほうが効果的です。

機能やスペックよりも、ユーザーにとっての便益(ベネフィット)を強調することがポイントです。

ベネフィットを伝えるCTAの作り方のコツは以下のとおりです。

  • 数字を使って具体性を出す(例:「3分で診断」「10の成功事例を見る」)
  • ユーザーの悩みを解決できることを示す
  • 得られる結果をイメージさせる表現を使う
  • 専門用語よりもわかりやすい言葉を選ぶ

たとえば、「資料をダウンロード」よりも「売上アップのヒントが詰まった資料を無料でもらう」のほうが、クリックしたくなる気持ちを引き出せます。

ユーザーは「このボタンを押すことで自分の抱えている課題を解決できそうだ」と感じたときに、初めてアクションを起こします。

CTAの文言を考える際は、常にユーザーの立場に立って、「何が得られるのか」を明確に伝えることを意識しましょう。

緊急性の演出方法

人は「今行動しなければ損をするかもしれない」と感じると、即座にアクションを起こしやすくなります

これを「希少性の原理」と呼び、マーケティングでは広く活用されている心理効果です。

CTAに緊急性や限定感を加えることで、先延ばしを防ぎ、クリック率を高めることができます。

緊急性を演出するための表現例は以下のとおりです。

  • 「今だけ」「本日限り」などの期間限定表現
  • 「残りわずか」「先着◯名様」などの数量限定表現
  • 「今すぐ」「すぐに」などの即時性を示す表現
  • 「〇〇日まで」と具体的な期限を明示する

ある海外の事例では、CTAに「今すぐ」というキーワードを含めたところ、コンバージョン率が147%向上したという報告があります。

ただし、虚偽の限定表現は景品表示法違反になる可能性があるため、事実に基づいた表現を使うようにしましょう。

また、緊急性を煽りすぎると押し付けがましい印象を与えてしまうため、バランスを考慮することが大切です。

文字数の最適化

CTAの文言は、一目で理解できる長さに収めることが重要です。

長すぎるテキストはユーザーに読み飛ばされてしまい、短すぎると内容が伝わりません。

一般的に、人が瞬時に理解できる文字数は13文字程度と言われています。

文字数を最適化するためのポイントは以下のとおりです。

  • ボタン内のテキストは10〜15文字程度を目安にする
  • 伝えたいことを1つに絞る
  • 不要な助詞や接続詞は省略する
  • 漢字とひらがなのバランスを整えて読みやすくする

たとえば、「お客様のお問い合わせをお待ちしております」よりも、「無料で相談する」のほうが瞬時に内容を把握できます。

ボタンだけで伝えきれない情報は、CTAの周辺に配置するマイクロコピーで補足するとよいでしょう。

マイクロコピーとは、「お見積もりは無料です」「3分で入力完了」といった、CTAを補足する短いテキストのことです。

本体のCTAはシンプルに保ちつつ、マイクロコピーで詳細を補足することで、効果的な訴求が可能になります。

NG表現と推奨表現

CTAの文言には、クリック率を下げてしまうNG表現があります。

これらを避け、より効果的な表現に置き換えることで、コンバージョン率の改善が期待できます。

よくあるNG表現と、その推奨される言い換えを確認しておきましょう。

NG表現 問題点 推奨表現
こちらをクリック 何が起こるかわからない 詳しく見る/資料を読む
送信 行動のメリットが不明 無料で相談する
Submit 日本語で理解しにくい 申し込む/登録する
お問い合わせ 何を問い合わせるか不明確 見積もりを依頼する
登録 ハードルが高く感じる 無料で試してみる

また、以下のような点にも注意が必要です。

  • 否定的な表現を避ける(「〜しないと損」より「〜すると得」)
  • 専門用語は一般的な言葉に言い換える
  • ユーザーにとってのメリットを前面に出す
  • 能動態で表現する(「ご案内します」より「案内を受ける」)

CTAの文言は、ユーザーの心理的なハードルを下げることを意識して作成しましょう。

「お問い合わせ」よりも「無料相談」、「会員登録」よりも「1分で無料登録」のほうが、クリックへの抵抗感が少なくなります。

小さな言葉の違いがクリック率に大きな影響を与えることを忘れないでください。

目的別CTAの設計方法


資料請求を促すCTA

資料請求は、見込み客の情報を獲得する重要なコンバージョンポイントです。

とくにBtoB企業では、いきなり購入や契約に至ることは少なく、まず資料請求から検討がスタートすることが一般的です。

資料請求のCTAでは、資料を手に入れることで何が得られるのかを明確に伝えることが重要です。

効果的な資料請求CTAを作るためのポイントは以下のとおりです。

  • 資料の内容や価値を具体的に示す(「成功事例10選」「導入ガイドブック」など)
  • 「無料」であることを明示してハードルを下げる
  • 入力の簡単さをアピールする(「1分で完了」「たった3項目」など)
  • 資料のサムネイル画像を見せてイメージを持たせる

たとえば、「資料請求」よりも「無料でガイドブックをダウンロード」のほうが、具体的で行動を起こしやすくなります。

資料請求後のフォローも重要なポイントです。

ダウンロード後に営業電話がかかってくるのではないかという不安を持つユーザーも多いため、「電話営業はいたしません」といった不安払拭のマイクロコピーを添えることも効果的です。

メルマガ登録を増やすCTA

メルマガ登録は、継続的にユーザーとコミュニケーションを取るための入り口です。

定期的に有益な情報を届けることで、見込み客を育成し、将来的なコンバージョンにつなげることができます。

メルマガ登録のCTAでは、登録することで得られるメリットを明確に伝えることがポイントです。

メルマガ登録CTAを効果的にするためのコツは以下のとおりです。

  • 登録者限定の特典やプレゼントを用意する
  • 配信頻度や内容を事前に伝えて安心感を与える
  • 解除の簡単さを示してハードルを下げる
  • 具体的なベネフィットを提示する(「最新情報をいち早くお届け」など)

単に「メルマガ登録」と書くよりも、「業界の最新トレンドをお届け・登録無料」のほうが、登録するメリットが伝わりやすくなります。

入力フォームはメールアドレスだけにするなど、できるだけ簡素化することで登録率を高められます。

名前や会社名などの項目が多いと、面倒に感じて離脱してしまうユーザーが増えるため注意が必要です。

購入につなげるCTA

ECサイトや直接販売を行うサイトでは、購入ボタンがコンバージョンに直結します。

購入という行動には金銭的なコストが伴うため、他のCTAよりもハードルが高くなりがちです。

そのため、購入CTAでは安心感を与えつつ、今すぐ行動するメリットを伝えることが重要です。

購入CTAを効果的に設計するためのポイントは以下のとおりです。

  • 「今だけ」「期間限定」などの緊急性を加える
  • 送料無料、返品保証などの安心材料を提示する
  • 「カートに入れる」と「今すぐ購入」の両方を用意する
  • 在庫数や残り時間を表示して希少性を演出する

たとえば、「購入する」よりも「30日間返品保証付きで購入する」のほうが、購入への不安を軽減できます。

購入意欲が高まっているユーザーを逃さないよう、商品ページには複数の場所に購入CTAを設置することも効果的です。

商品説明の直下、レビュー欄の近く、ページ下部など、ユーザーの視線が留まりやすい位置を意識して配置しましょう。

問い合わせを獲得するCTA

問い合わせは、ユーザーとの直接的なコミュニケーションの入り口です。

とくにBtoB企業やサービス業では、問い合わせを起点として商談や成約につなげていくケースが多くなります。

問い合わせのCTAでは、気軽にコンタクトできる雰囲気を作ることがポイントです。

問い合わせCTAを効果的に設計するためのポイントは以下のとおりです。

  • 「お問い合わせ」よりも「相談する」「質問する」などソフトな表現を使う
  • 「無料」「お気軽に」といった言葉でハードルを下げる
  • 電話とフォームの両方の選択肢を用意する
  • 対応時間や返信目安を明示して安心感を与える

「お問い合わせはこちら」よりも、「まずは無料で相談してみる」のほうが、心理的な敷居が低くなります。

問い合わせフォームに遷移した後も、入力項目を必要最小限にとどめ、離脱を防ぐ工夫が必要です。

株式会社エッコでは、問い合わせフォームの最適化(EFO)も含めた包括的なCTA改善をサポートしています。

CTAとフォームをセットで改善することで、より高い成果を期待できます。

CTAの効果測定と改善


主要なKPI指標

CTAの効果を正確に把握するためには、適切な指標を設定して計測することが欠かせません。

感覚的な判断ではなく、データに基づいて改善を進めることで、確実に成果を向上させることができます。

CTAの効果測定に使われる主な指標を理解しておきましょう。

指標 意味 活用方法
クリック率(CTR) 表示回数に対するクリック数の割合 CTAの視認性や訴求力を評価
コンバージョン率(CVR) クリック後に目標を達成した割合 CTAとランディングページの連動を評価
離脱率 CTAをクリックせずに離れた割合 CTAの位置や内容の問題点を特定
滞在時間 ページに留まった時間 コンテンツとCTAの関係性を分析

これらの指標を定期的にモニタリングし、変化を追うことでCTAの課題を発見できます。

改善施策を行った際には、ビフォー・アフターで数値を比較し、効果を検証することが重要です。

クリック率(CTR)

クリック率(CTR)は、CTAが表示された回数に対して、実際にクリックされた割合を示す指標です。

たとえば、ページが1,000回表示されてCTAが50回クリックされた場合、CTRは5%となります。

CTRが低い場合は、CTAがユーザーの目に留まっていない、または文言やデザインに問題がある可能性があります。

CTRを改善するためのアプローチは以下のとおりです。

  • CTAの配置位置を見直す
  • デザインのコントラストを強くする
  • 文言をより具体的でベネフィットが伝わるものに変える
  • CTAのサイズを大きくする

CTRはCTAそのものの魅力度を測る指標として活用できます。

ただし、CTRが高くてもコンバージョンにつながっていない場合は、CTAの内容とランディングページにギャップがある可能性も考えられます。

CTRだけでなく、次に紹介するCVRとあわせて分析することが重要です。

コンバージョン率(CVR)

コンバージョン率(CVR)は、CTAをクリックしたユーザーのうち、最終的な目標を達成した割合を示します。

たとえば、100人がCTAをクリックして10人が問い合わせを完了した場合、CVRは10%となります。

CVRが低い場合は、CTA自体よりもクリック後のページやフォームに問題がある可能性があります。

CVRを改善するためのアプローチは以下のとおりです。

  • CTAの文言とランディングページの内容を一致させる
  • フォームの入力項目を減らす
  • ランディングページの読み込み速度を改善する
  • 信頼性を高める要素(実績、お客様の声など)を追加する

CTRとCVRを組み合わせて分析することで、問題がCTAにあるのか、その後のページにあるのかを切り分けることができます。

CTRが高いのにCVRが低い場合は、CTAで期待を持たせすぎている可能性があります。

逆にCTRが低くてもCVRが高い場合は、適切なユーザーだけがクリックしていると解釈できます。

A/Bテストの実施方法

A/Bテストは、CTAの最適解を見つけるための最も効果的な手法です。

2つ以上のパターンを同時に表示し、どちらがより高い成果を生むかを比較検証します。

感覚や推測ではなく、実際のユーザーの行動データに基づいて判断できるため、確実な改善につながります。

A/Bテストを成功させるためのポイントは以下のとおりです。

  • 一度に変更する要素は1つだけにする
  • 十分なサンプル数が集まるまでテストを継続する
  • テスト期間は最低2週間程度を確保する
  • 同じ条件(時間帯、曜日など)で比較する

たとえば、ボタンの色を変えた場合と文言を変えた場合を同時にテストすると、どちらの変更が効果をもたらしたのか判断できなくなります

要素を1つずつ変えてテストすることで、何が成果に影響しているのかを明確にできます。

A/Bテストに使えるツールとしては、Googleオプティマイズ(終了済み)の後継となるツールや、KARTE Blocks、SiTestなどがあります。

まずは小さな変更からテストを始め、データに基づいた改善を積み重ねていきましょう。

ヒートマップ分析の活用

ヒートマップは、ユーザーがページ上でどのように行動しているかを視覚的に把握できるツールです。

クリックが集中している場所や、スクロールの到達率などを色の濃淡で表示し、直感的に理解できます。

CTAの配置や効果を分析する上で、非常に有用な情報を得ることができます。

ヒートマップで確認できる主な情報は以下のとおりです。

  • クリックされている箇所(クリックヒートマップ)
  • 注目されている箇所(アテンションヒートマップ)
  • スクロールの到達率(スクロールヒートマップ)
  • マウスの動き(マウスムーブヒートマップ)

たとえば、CTAを設置した位置までスクロールされていないことがわかれば、CTAの配置位置を上部に移動するという改善策が見えてきます。

代表的なヒートマップツールとしては、Microsoft Clarity(無料)やPtengine、ミエルカヒートマップなどがあります。

ある事例では、ヒートマップに基づくLP改善によってCVが250%増加し、CPAが50%削減された例も報告されています。

データを活用した改善は、確実に成果につながる方法です。

継続的な最適化プロセス

CTAの改善は、一度で完結するものではありません

ユーザーのニーズや市場環境は常に変化しており、最適なCTAも時間とともに変わっていきます。

定期的に効果測定を行い、PDCAサイクルを回し続けることが重要です。

継続的な最適化を進めるためのステップは以下のとおりです。

  • 現状の数値を計測し、課題を特定する(Plan)
  • 仮説に基づいた改善施策を実施する(Do)
  • 施策の効果を測定し、結果を分析する(Check)
  • 分析結果をもとに次の施策を計画する(Action)

このサイクルを月に1回程度のペースで回すことで、着実にCTAの効果を高めていくことができます。

改善の記録を残しておくことで、過去のテスト結果を参照し、効率的に施策を進められるようになります。

株式会社エッコでは、Webサイトの継続的な改善支援を通じて、多くの企業様の成果向上に貢献しています。

CTAの最適化にお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

業種別CTA成功事例


ECサイトの事例

ECサイトでは、購入というゴールに直結するCTAの設計が売上に大きく影響します。

商品ページからカートへの遷移率、カートから購入完了までの転換率を高めることが重要な課題です。

成功しているECサイトのCTA事例から、効果的な設計のポイントを学びましょう。

あるアパレルECサイトでは、CTAボタンの改善によって購入率を大幅に向上させました。

改善項目 変更前 変更後 効果
ボタン文言 購入する 今すぐ購入(送料無料) クリック率20%向上
ボタン色 サイトカラーと同色 コントラストの強い色に変更 視認性向上
配置位置 商品説明の下 ファーストビューにも追加 購入導線の強化
補足情報 なし 「14時までの注文で翌日届く」を追加 即時購入の促進

この事例のポイントは、ユーザーの不安を解消する情報をCTA周辺に配置したことです。

送料や配達日数など、購入を決める際に気になる情報をCTAの近くで提示することで、スムーズな購入につながりました。

また、在庫数の表示や「残りわずか」の表記を加えることで、希少性を演出し、購入を後押しする効果もあります。

BtoB企業の事例

BtoB企業では、すぐに購入・契約に至らないケースが多いため、段階的なCTA設計が重要です。

まずは資料請求やセミナー参加など、ハードルの低いアクションから始めて、徐々に商談へとつなげていく戦略が効果的です。

あるIT企業のオウンドメディアでは、CTA改善によって月間リード数を大幅に増加させました。

成功のポイントは以下のとおりです。

  • 記事の内容に合わせてCTAの訴求を変えた
  • 目次上、記事中、記事下の3箇所にCTAを設置した
  • 「問い合わせ」だけでなく「資料ダウンロード」という選択肢も用意した
  • CTAの文言に具体的なベネフィットを盛り込んだ

この施策の結果、リード獲得数が月10件から500件へと約50倍に増加しました。

BtoBでは、ユーザーの検討段階に合わせた複数のCTAを用意することが重要です。

すぐに問い合わせる準備ができていないユーザーには、まず資料やホワイトペーパーを提供し、関係構築を図る戦略が有効となります。

サービス業の事例

サービス業では、問い合わせや予約を獲得するCTAの設計が成果を左右します。

来店予約、無料相談、見積もり依頼など、サービスの特性に合わせたCTAを設計することが重要です。

ある住宅リフォーム会社では、CTA改善によって問い合わせ数を増加させることに成功しました。

改善のポイントは以下のとおりです。

  • 「お問い合わせ」を「無料で見積もりを依頼する」に変更した
  • 電話番号をファーストビューに大きく表示した
  • CTAの周辺に「年間施工実績◯件」という信頼材料を追加した
  • スマートフォンでは画面下部に固定CTAを設置した

とくに効果的だったのは、電話とフォームの両方の選択肢を目立つ位置に配置したことです。

「すぐに相談したい」というユーザーは電話を、「まずは情報を整理したい」というユーザーはフォームを選べるようになり、それぞれのニーズに対応できるようになりました。

サービス業では、ユーザーの心理的なハードルを下げる「無料」「相談だけでもOK」といった表現も効果的です。

CTAの失敗パターンと対策


目立たないデザインの問題

CTAが失敗する最も多い原因の1つは、ページ内でCTAが目立っていないことです。

背景色と同系色のボタンを使っていたり、サイズが小さすぎたりすると、ユーザーはCTAの存在に気づきません。

見つけられなければクリックされることもなく、コンバージョンの機会を逃してしまいます。

目立たないCTAによく見られる特徴と対策は以下のとおりです。

問題点 具体的な状況 対策
色の問題 背景に埋もれている コントラストの強い色に変更する
サイズの問題 小さすぎて見逃される 周囲の要素より一回り大きくする
配置の問題 目につきにくい場所にある ファーストビューや記事下に移動する
デザインの問題 ボタンに見えない 立体感や影をつけてクリッカブルに見せる

まずは自社サイトのCTAがユーザーにとって見つけやすいかどうかを客観的にチェックしてみましょう。

ヒートマップツールを使えば、CTAがどの程度クリックされているかを数値で確認できます。

クリックが少ない場合は、デザインの改善を検討する必要があります。

曖昧な文言による機会損失

CTAの文言が曖昧だと、ユーザーはクリックを躊躇してしまいます

「こちら」「詳細」「送信」といった抽象的な表現では、クリック後に何が起こるのかわかりません。

何が得られるかわからないボタンを押すことに、ユーザーは心理的な抵抗を感じるものです。

曖昧な文言が引き起こす問題と対策は以下のとおりです。

  • 「詳細はこちら」→「サービス内容を詳しく見る」に変更する
  • 「送信」→「無料で相談する」に変更する
  • 「ダウンロード」→「成功事例集をダウンロードする」に変更する
  • 「登録」→「今すぐ無料で始める」に変更する

クリックすることでユーザーが得られるメリットを明確に示すことが、効果的なCTAの基本です。

また、CTAの周辺にマイクロコピーを配置し、補足情報を伝えることも有効です。

「入力は1分で完了」「電話営業はいたしません」といった一言で、ユーザーの不安を解消できます。

過剰な設置による逆効果

CTAが重要だからといって、ページ内に過剰に設置するのは逆効果です。

あらゆる場所にCTAがあると、ユーザーは煩わしさを感じ、かえってクリックしなくなってしまいます。

また、選択肢が多すぎると、どれをクリックすべきか迷い、行動を起こさない「決定回避」の心理が働きます。

過剰なCTA設置がもたらす問題と対策は以下のとおりです。

  • ポップアップが頻繁に表示される→表示タイミングを限定する
  • 複数の異なるCTAが乱立している→主要なCTAを1〜2つに絞る
  • 本文を読む邪魔になっている→コンテンツ体験を優先した配置にする
  • 広告のように見える→サイトデザインと調和したスタイルにする

CTAはユーザーの行動を促す補助的な要素であり、コンテンツそのものを邪魔してはいけません。

設置する数は、ページの長さや目的に応じて適切に調整することが大切です。

一般的には、1ページにつき主要なCTAは2〜3箇所程度が目安とされています。

コンテンツの価値を十分に伝えた上で、自然な流れでCTAを提示することが効果的です。

まとめ


本記事では、コールトゥアクション(CTA)の基礎知識から効果的な作り方、改善方法まで詳しく解説してきました。

CTAは、Webサイトの成果を左右する極めて重要な要素です。

適切に設計されたCTAは、アクセス数を増やさなくてもコンバージョン率を大幅に向上させる可能性を秘めています。

本記事のポイントをまとめると以下のとおりです。

  • CTAは「行動喚起」を意味し、ユーザーを具体的なアクションへ導く仕掛けである
  • ボタン型、テキストリンク型、バナー型の3種類があり、目的に応じて使い分ける
  • デザインでは視認性を高める配色と、適切な配置位置が重要である
  • コピーライティングでは行動を促す動詞と具体的なベネフィットを盛り込む
  • A/Bテストやヒートマップ分析を活用し、継続的に改善を行うことが欠かせない
  • 目立たないデザイン、曖昧な文言、過剰な設置はCTAの失敗パターンである

CTAの改善は、比較的少ない工数で大きな成果を生み出せる費用対効果の高い施策です。

まずは自社サイトのCTAを見直し、本記事で紹介したポイントに照らし合わせてチェックしてみてください。

小さな改善の積み重ねが、やがて大きな成果につながっていきます。

もし自社だけでCTA改善に取り組むことに限界を感じている場合は、専門家に相談することも選択肢の1つです。

名古屋を拠点にWebコンサルティングを手がける株式会社エッコでは、CTAの設計・改善から効果測定まで、包括的なサポートを提供しています。

Webサイトからの成果を最大化したいとお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

詳しくはこちらから