目次

オフショア開発費用の基礎知識

オフショア開発費用の内訳

オフショア開発費用の内訳は、主に下記の費用になります。

人件費:開発者のスキルレベルやプロジェクトの複雑さによって異なる
プロジェクト管理費は、プロジェクトの規模や期間、管理の複雑さによって変動
通信費:リモートでのコミュニケーションツールやデータ転送に関連する費用

場合によっては、旅費や設備投資費用が必要になることもありますが
基本的には上記の3つの費用が常にかかってきます。

オフショア開発費用の現状

オフショア開発の費用は、過去数年間で大きく変化しています。

特に、技術力の高い国々では人件費が上昇している一方で
新興国では比較的低コストで高品質なサービスを提供しています。

また、為替レートの変動もオフショア開発費用に影響を与える要因の一つです。

近年人気の委託先はベトナム

近年、ベトナムはオフショア開発の人気の委託先として急速に成長しています。
ベトナムは、低い人件費と高い技術力を兼ね備え
特にソフトウェア開発やITサービスにおいて高い評価を受けています。

また、ベトナムの若い労働力は、新しい技術やプログラミング言語を
素早く習得する能力があり
多くの国際企業にとって魅力的な選択肢となっています。

ベトナムのオフショア開発市場の動向

ベトナムのオフショア開発市場は、近年顕著な成長を遂げています。
2021年から2022年にかけて、多くの企業がコスト削減と効率化を目指し
ベトナムへのオフショア開発を推進してきました。
特に、IT人材の豊富さと技術力の高さは高く評価されており
ベトナムはオフショア開発の人気先として注目されています。

ベトナムのIT業界は、若い人材が多く新しい技術への適応が早いことが特徴です。
また、コストパフォーマンスの高さも魅力の一つであり
質の高いサービスを比較的低コストで提供できる点は多くの企業にとって非常に魅力的でしょう。
さらに、政府の積極的なIT教育政策により、高い技術力を持つ人材が増え続けています。

このような背景から、ベトナムはオフショア開発の主要地としての地位を確立。
今後も需要は増加すると予想できます。
企業にとってはコスト削減だけでなく高い技術力を持つ人材への
アクセスが可能となるためベトナムのオフショア開発市場は
ますます重要な位置を占めることでしょう。

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オフショア開発の地域別費用相場と特長

インド:人月単価30万~60万円

インドはオフショア開発の分野で長年の経験と実績を持ち
世界的にも有名なオフショア開発国です。
世界最大級のIT人材プールを持っているため、その人月単価は30万~60万円と
幅広い範囲にわたります。

この地域は特に大規模なプロジェクトや高度な技術要求に対応する能力が高く
英語に堪能な人材が多いため、国際的なプロジェクトに最適です。
また、インドの開発者は、最新の技術トレンドにも精通しており
特にクラウドサービス、ビッグデータ、AIなどの分野で優れた能力を発揮します。

ベトナム:人月単価25万~40万円

ベトナムは、近年目覚ましく成長している国
オフショア開発においても非常にコストパフォーマンスが高い国の一つです。

人月単価は25万円から40万円程度とされており
これは他の多くのオフショア開発国と比較しても決して高くはありません。

若くて意欲的な労働力と政府による積極的な支援があるため
ベトナムのIT産業は急速に成長しています。
特に、モバイルアプリ開発やウェブ開発の分野では高い技術力を持っています。

中国:人月単価35万~55万円

中国のオフショア開発市場は技術力の高さと大規模なプロジェクトに
対応できる能力で知られています。

人月単価は35万円から55万円程度で
これは中国のIT技術者の高い技術力と経験を反映しています。

中国は、特に大規模なシステム開発や複雑なソフトウェア開発が強みで
多くの国際企業が中国のオフショア開発サービスを利用しています。
しかし、言語の壁や文化的な違いはコミュニケーションにおいて考慮しないといけません。

タイ:人月単価27万~37万円

タイのオフショア開発市場は価格と品質のバランスが良いことで知られています。
人月単価は27万円から37万円程度で、タイの適度な技術力と経験を反映しています。

タイは、特にウェブ開発やモバイルアプリ開発の分野で強みを持っており
中小規模のプロジェクトに適しています。
また、タイは比較的政治的に安定しており
言語の壁も他のアジア諸国と比較して低いとされているた
スムーズなタスクの進行が可能になるでしょう。

インドネシア:人月単価24万~32万円

インドネシアのオフショア開発市場は、比較的低い人月単価が魅力です。
人月単価は24万円から32万円程度とされております。

インドネシアは英語が広く使われているため、
英語でコミュニケーションをとることが難しくなければ
コミュニケーションの障壁が比較的低いと言えるでしょう。

フィリピン:人月単価21万~30万円

フィリピンのオフショア開発市場は、低い人月単価と高い英語能力で知られています。
人月単価は21万円から30万円程度であり、これまで紹介してきた国と比較すると
比較的安値ですが、決して技術が不足しているわけではありません。

これはフィリピンのIT技術者のコストパフォーマンスの良さを示しています。
フィリピンは、特にカスタマーサポートや
BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)の分野で強みを持っており
英語が公用語であるため国際的なプロジェクトにおいてコミュニケーションが容易です。
また、フィリピンの若者は新しい技術やプログラミング言語を
素早く習得する能力があり、多くの国際企業にとって魅力的な選択肢となっています。

国内ニアショア

国内ニアショアの費用相場

国内ニアショアの費用相場は、地域やプロジェクトの性質によって異なりますが
一般的には人月単価が40万円から60万円程度とされています。

国内ニアショアは、オフショア開発に比べるとコストが高い傾向にありますが
その分、コミュニケーションの容易さやプロジェクトの進行速度が向上します。

国内ニアショアのメリット

国内ニアショア開発の最大のメリットは、言語や文化の壁がないことです。
これプロジェクトの要件や意図が正確に伝わりやすく
ミスコミュニケーションのリスクが軽減されます。
また、時差が全くないため、リアルタイムでのコミュニケーションが可能となり
プロジェクトの進行がスムーズになります。

さらに、国内ニアショアでは、法的な規制やビジネス慣習が共通しているため
契約やビジネスの運営が容易です。
これは、特にデータのプライバシーやセキュリティが重要視される
プロジェクトにおいて大きな利点となります。

国内ニアショア開発は、特に短期間でのプロジェクト
高度な専門知識を要する開発に適しています。
また、長期的なパートナーシップを築く場合にも
文化的な親和性や地理的な近さが信頼関係の構築に寄与します。

オフショア開発でのブリッジSE・PMの費用相場

ブリッジSE:エンジニアの20~40%増し

ブリッジSEとはオフショア開発チームとクライアント企業との間で
コミュニケーションを円滑にする役割を担う方のことです。

費用相場は、通常のエンジニアの単価に20~40%の割増しを加えたものとなります。
この割増しは、ブリッジSEが持つ言語能力やコミュニケーションスキル
プロジェクト管理能力に対する報酬として考えられます。
たとえば、通常のエンジニアの人月単価が30万円であれば
ブリッジSEの単価は36万円から42万円程度になることが一般的です。

ブリッジSEは、プロジェクトの要件を正確に理解し受注側のチームに伝える役割を
担う
ため専門知識と経験はプロジェクトの成功に直結します。

PM:エンジニアの50~70%増し

プロジェクトマネージャー(PM)は、オフショア開発プロジェクトの全体的な
進行管理を担当しプロジェクトの成功を導きます。

プロジェクトマネージャー(PM)の費用相場は
一般のエンジニアの単価に50~70%の割増しを加えたものです。
PMは、プロジェクト全体の計画、実行、監視、制御、終了といった
プロジェクトの全工程を担当します。
例えば、エンジニアの人月単価が30万円の場合、PMの単価は45万円から51万円程度になります。

PMの役割はプロジェクトの成功を保証するために、高度な管理能力と経験が求められ
費用相場は高めに設定されるのが一般的です。

自社に適したオフショア開発企業の選び方

ステップ1:要件を分析

プロジェクトの成功は、明確な要件定義から始まります。
技術的な要求、期待する品質、納期、予算など、プロジェクトの目的と要件を詳細に分析しましょう。

この段階で、自社のニーズに合ったオフショア開発企業を選ぶための基準が設定されます。
要件が不明確だと、後の段階で誤解やミスマッチが生じる可能性があります。

ステップ2:市場を調査し、オフショア会社を絞り込む

市場調査を行い、様々なオフショア開発企業の情報を収集します。
企業の評判、過去の実績、専門分野、価格帯などを比較検討し
自社の要件に合致する企業を絞り込みます。

この段階では、インターネットのレビューや口コミ、
業界の専門家からの意見も参考にすると良いでしょう。

ステップ3:アジャイルを活用する

アジャイル開発手法を取り入れることで、柔軟かつ効率的な開発が可能になります。

アジャイルに対応できるオフショア開発企業を選ぶことで
変化に迅速に対応し、品質の高い製品を生み出すことができます。

アジャイル開発では、短いサイクルでの反復的な開発が行われ
途中での要件変更にも柔軟に対応できます。

ステップ4:提案依頼書

絞り込んだ企業に対して提案依頼書(RFP)を送ります。
RFPにはプロジェクトの目的、要件、期待する成果物、納期などを明記し
企業からの提案を求めます。

この文書は、プロジェクトの目標と要件を正確に伝え適切な提案を受けるための重要なツールです。

ステップ5:回答の分析・評価

各企業からの提案を受けた後、それらを詳細に分析・評価します。
提案内容、コスト、企業の技術力、過去の実績などを基に
最も適した企業を選定します。

この段階では、提案の品質だけでなく
コミュニケーション能力や対応の迅速さも重要な評価基準となります。

ステップ6:デモとインタビューの日程調整

候補となる企業に対して、デモンストレーションやインタビューを依頼します。
これにより、企業の技術力やコミュニケーション能力を直接確認することができます。

デモンストレーションでは、企業が過去に取り組んだプロジェクトの成果物だけでなく
ケーススタディを見せてもらうことが重要です。
その企業の技術的な能力や問題解決のアプローチを理解することができます。

インタビューの際には、プロジェクト管理方法やコミュニケーションスタイル
チームの経験や専門知識について質問することが有効です。

ステップ7:契約交渉

最終的に選ばれたオフショア開発企業との契約交渉に入ります。
契約内容には、プロジェクトの範囲、納期、費用、支払い条件
機密保持契約(NDA)などが含まれます。

この段階では、双方の期待が明確に合致するよう、細部にわたる交渉が必要です。
契約内容を両者が納得する形で確定させることが、プロジェクト成功の鍵となります。

オフショア開発の費用を抑えるポイント

工数を減らす

プロジェクトの工数を減らすことは、コスト削減に直結します。
これを実現するためには、開発プロセスの最適化が重要です

。例えば、必要な機能を優先し、余分な機能の開発を避けることや
再利用可能なコンポーネントを活用することが挙げられます。
また、プロジェクトの初期段階で要件を明確にし、
変更が少なくなるよう努めることも工数削減に繋がります

開発期間を短くする

開発期間を短縮することも、コスト削減の一つの方法です。
短い開発サイクルを設定し、アジャイル開発手法を採用することで
迅速な開発が可能になります。

短期間での開発は、プロジェクト管理の効率化にも繋がり
無駄な時間とコストを削減することができます。
ただし、品質を犠牲にしないよう注意が必要です。

日系のオフショア企業を選ぶ

日系のオフショア開発企業を選ぶことも、コスト削減の一つの手段です。
日系企業は日本のビジネス文化品質基準を理解しているため
コミュニケーションの摩擦が少なく
プロジェクトの進行がスムーズになることが期待できます。

また、日本語でのコミュニケーションが可能なため
誤解やミスコミュニケーションによる追加工数やコストの発生を抑えることができます。

ベンナムオフショア開発のおすすめ会社5選

BPOC(ダットジャパン株式会社)

  • 開発のための準備やコストをできる限り削減したい
  • 実績の豊富な会社に依頼したい
  • コミュニケーションが取りやすいチームがいい

BPOC(ダットジャパン株式会社)は、2018年に設立されたオフショア開発会社で、国内BPO事業の経験を生かし、2019年にフィリピンのセブ島にHiPEラボを開設。2022年にはマニラに支店を開設し、ホームページやモバイルアプリの開発サポートを提供しました。BPOCは海外進出の敷居を低くし、クライアントの利益を追求しています。

フィリピンの2つの開発拠点ではオフショア開発、海外BPOなどに取り組んでおり、ITプロダクト開発のコスト削減を実現できるでしょう。実際に、クライアントからは正確な業務管理、英語のサポート、専門性のあるチームが高く評価され、コミュニケーションのスムーズさが評判を得ています。

BPOCの強みとして、開発コストの削減、ファシリティの準備不要、撤退リスクゼロが挙げられます。ベトナムではなくフィリピンに拠点を持つ開発会社ですが、コミュニケーションコストをかけたくないという方ににおすすめの企業です。

開発拠点 フィリピンのセブ島とマニラ
設立年 2018年
得意分野 ホームページ、モバイルアプリ開発、Webシステム
費用 150,000~ / 月額
実績・事例 Amazon運用アウトソーシングサービス
Webシステムの開発

アットマークカフェ株式会社

アットマークカフェ株式会社はウェブシステム開発を専門とし、特にECサイトや求人サイトの開発に強みを持つ企業で、オフショア開発センターも提供しています。スマートフォンゲームやアプリ開発にも対応し、iOSとAndroidの両プラットフォームに対応しています。

クライアントからは柔軟な対応力と高い技術力が評価されており、特に仕様変更や微調整に迅速に対応し、定期的なMTGを通じて効率的な開発を実現しています。オフショア開発センターでは、要求に応じたプログラマーを確保し、コミュニケーションを重視したチーム運営が行われています。

高い技術力、柔軟な対応力のあるオフショア開発がアットマークカフェ株式会社に注文するメリットです。

開発拠点 ベトナム
設立年 2006年
得意分野 ECサイト/システム構築、業務システム開発
費用 不明
実績・事例 スマートフォンゲーム・アプリ開発、ウェブシステム開発

プレイネクストラボ株式会社

プレイネクストラボ株式会社は、自治体向け住民サービスやHR TECHサービスを提供するスタートアップ企業で、デジタルトランスフォーメーションを推進し、自治体の住民サービスを効率的に改善する支援などを行っています。

具体的なサービスとしては、自治体のデジタル化とDX化を支援することや、企業の人材採用と管理に関するデジタルソリューションを提供しています。高い専門性と効率的なプロジェクト運営が評価され、自治体サービスの利便性向上と業務効率化に対する貢献が強調されています。

行政サービスのデジタル化の経験が豊富なため、「住民がゴミの分別をしてくれなくて困っている」など、よくある自治体の悩みをデジタルで解決してくれるのがプレイネクストラボ株式会社の強みになります。

開発拠点 不明
設立年 2016年
得意分野 自治体向け住民サービス
費用 不明
実績・事例 LINEアカウントで公的個人認証に対応した電子申請
デジタル版観光パンフレット

株式会社Nowtas Japan

株式会社Nowtas Japanは、マーケティングとITを結びつけたサービスを提供し、データ活用とIT技術を駆使してマーケティング業務を効率化し、クライアントのビジネス成長を支援している会社です。主にダッシュボード構築やWeb広告出稿の自動化など、マーケティング業務の効率化に特化したシステム開発を行っています。

クライアントからは、データ分析や広告出稿の自動化による時間節約と精度の高いマーケティング戦略の策定が評価されており、マーケティングコンサルティングにおいても専門的な知識と実践的なアドバイスが高く評価されています。

Nowtas Japanのサービスを利用するメリットは、マーケティング業務の効率化と精度向上であり、データ活用とIT技術の組み合わせにより、ビジネス成果を向上させることができるでしょう。また、専門的なコンサルティングサービスにより、戦略的なマーケティング計画の策定が可能です。

設立年 2021年
得意分野 マーケティング業務の効率化
費用 不明
実績・事例 Instagramハッシュタグ順位計測ツール

株式会社カエルエックス

カエルエックス株式会社は、モバイルコンテンツの制作と運用に特化した企業で、キャラクター版権を活用したモバイルサイト制作からスタンプやカードゲームの提供、電子書籍サイトの開発まで幅広いモバイル関連業務を行っています。

本社は東京都足立区にあり、ベトナム・ハノイに子会社を持っています。サービスには、コンテンツ制作、システム開発、アプリ開発、WEB制作、ゲーム開発、UI/UXデザインなど幅広いデジタル分野の開発が含まれており、日本とベトナムのハイブリッド開発を通じて、コスト削減と高品質なサービスを提供しているのです。

また、強力なパートナーシップを持つ版権元やクリエイターとの連携を通じて、多くの自社サービスとコンテンツを開発してきた実績があります。最大のメリットは、システムとコンテンツをセットで提供できることです。ビジネス全体の一元管理を促進し、無駄な時間、労力、コストを削減できます。深い版権知識と経験があるためクライアントに合った高品質なコンテンツを提供できるでしょう。

開発拠点 ベトナム ハノイ
設立年 2006年
従業員数 25名
得意分野 モバイルアプリ開発
実績・事例 アプリゲーム開発
コンテンツ制作

まとめ

いかがでしたでしょうか。
本記事を通じてオフショア開発始めたい!と感じた方へ、、、

オフショア開発ならBPOC(ダットジャパン株式会社)
BPOCは、フィリピンのセブ島とマニラに拠点を持つ、オフショア開発を専門とする企業です。
2018年の創業以来BPO事業で培った経験を活かし、フィリピンでのITプロダクト開発をサポートしています。

  • クライアントのニーズに合わせた柔軟な対応が可能
  • 日本人スタッフによるサポート
  • コスト効率の良い開発が可能
  • プロジェクトごとに最適なチーム構成が可能