「プレゼン資料の作成に毎回何時間もかかってしまう」「デザインに自信がなくて、見栄えのよいスライドがつくれない」――こうした悩みを抱えるビジネスパーソンは少なくありません。
think-cell Japan株式会社が2023年に実施した「ビジネスパーソン残業実態調査」によると、ビジネスパーソンは勤務時間の約18.2%を資料作成に費やしているという結果が出ています。 課長職にいたっては、勤務時間のおよそ4分の1が資料作成とその修正に使われているとのことです。
こうした状況を大きく変えるのが、生成AIによるスライド作成です。 テキストやキーワードを入力するだけで、構成からデザインまでをAIが自動で生成してくれるツールが続々と登場しています。
この記事では、生成AIスライド作成の仕組みやメリットをわかりやすく解説したうえで、用途別のおすすめツール比較をお届けします。 ChatGPTを活用した構成案のつくり方や、AI生成スライドのクオリティを高めるコツまで網羅しているので、ぜひ最後まで読み進めてください。
なお、AIツールの活用だけでなく、プレゼン資料の戦略設計からプロに相談したい場合は、名古屋のWebコンサルティング会社「株式会社エッコ」へお気軽にお問い合わせください。
Index
生成AIによるスライド作成とは
生成AIによるスライド作成とは、人工知能の技術を活用して、プレゼンテーション用のスライドを自動的につくり出す手法を指します。 従来は手作業で行っていた構成の検討やデザインの調整を、AIが代わりに処理してくれるため、資料作成の効率が飛躍的に向上します。
近年はChatGPTをはじめとする大規模言語モデルの進化にともない、スライド生成に特化したAIツールが数多く登場しました。 テキスト入力だけでプロ品質のスライドが完成するサービスも珍しくなく、ビジネスの現場から教育、研究分野まで幅広い場面で活用が進んでいます。
ここでは、スライド生成AIの仕組みや従来のやり方との違い、そして導入で得られるメリットについてくわしく見ていきましょう。
| 項目 | 内容 |
| 対象ユーザー | ビジネスパーソン、教育関係者、研究者など |
| 主な入力方法 | テキスト入力、キーワード入力、ドキュメントのアップロード |
| AIが担う範囲 | 構成案の作成、デザインの適用、文章の生成、画像の挿入 |
| 代表的なツール | Gamma、Canva AI、Microsoft Copilot、Google Geminiなど |
| 最終仕上げ | 人間によるファクトチェックとデザイン調整が必要 |
スライド生成AIの仕組みと基本的な流れ
スライド生成AIは、ユーザーが入力したテキストやキーワードをもとに、スライドの構成・文章・デザインを自動で生成するツールです。 その裏側では、大規模言語モデル(LLM)と、あらかじめ学習されたデザインテンプレートが組み合わさって動いています。
基本的な流れは、大きく4つのステップに分けられます。
まず第1ステップは「情報のインプット」です。 ユーザーがテーマやキーワード、あるいは長文のドキュメントをツールに入力します。
続く第2ステップは「構成案の自動生成」です。 AIが入力された情報を解析し、スライドの枚数や各ページの見出し、おおまかな内容の流れを提案してくれます。
第3ステップは「デザインとコンテンツの生成」です。 構成案にもとづいて、レイアウトや配色、フォント、画像の配置までAIが自動で整えます。 ツールによっては、アイコンやグラフの挿入まで対応するものもあります。
最後の第4ステップは「人間による確認と修正」です。 AIが生成したスライドはあくまで「たたき台」であり、表現の調整やファクトチェック、ブランドに合わせた微調整は人間の手で行います。
この4ステップを踏むことで、ゼロからスライドをつくる場合と比べて作業時間を大幅に短縮できるのが、スライド生成AIの大きな特長です。
- ステップ1:テーマやキーワードを入力する
- ステップ2:AIが構成案を自動で提案する
- ステップ3:デザイン・文章・画像をAIが生成する
- ステップ4:人間が最終チェックと調整を行う
従来のスライド作成との違い
従来のスライド作成は、PowerPointやGoogleスライドを開き、一枚ずつ手作業で構成を考えながらつくり上げていくのが一般的でした。 レイアウトのバランスを整え、フォントや配色を選び、画像素材を探して配置する――これらすべてを自分の手で行う必要があったのです。
一方、生成AIを使ったスライド作成では、こうした作業の多くをAIが自動で処理します。 最も大きな違いは、「人間がゼロから考える」のか、「AIの提案をベースに調整する」のか、という作業の起点が変わる点です。
従来のやり方では、資料の構成を検討するだけで30分から1時間ほどかかることも珍しくありませんでした。 生成AIを活用すれば、テキストを入力してから5分程度でスライドの土台が完成します。 そこから人間が手を加えるため、全体の作業時間は従来の半分以下になるケースも多いのです。
また、デザイン面でも大きな差が生まれます。 従来はデザインの知識がないと配色やレイアウトのバランスが崩れがちでしたが、AIツールを使えばプロが仕上げたようなデザインが自動で適用されます。
さらに、文章の構成力にも違いが出ます。 AIは入力された情報から要点を抽出し、伝わりやすい順序で文章を組み立てる能力を持っています。 そのため、「何をどの順番で伝えればよいかわからない」という悩みも軽減されるでしょう。
| 比較項目 | 従来のスライド作成 | 生成AIによるスライド作成 |
| 構成の検討 | 手動で一から考える | AIが自動で提案する |
| デザイン調整 | 自分でレイアウトや配色を設定する | AIがテンプレートを自動適用する |
| 文章の作成 | すべて手書きで考える | キーワードから文章を自動生成する |
| 所要時間の目安 | 数時間 | 数十分(AI生成+人間の調整) |
| デザインスキル | 必要 | 不要(基本的な操作ができればOK) |
導入によって得られる3つのメリット
生成AIをスライド作成に取り入れることで得られるメリットは、大きく3つあります。 それぞれのメリットが、日々の業務にどのようなインパクトをもたらすのかを具体的に見ていきましょう。
| メリット | 概要 |
| 作成時間の大幅な短縮 | 従来数時間かかっていた作業が数十分で完了する |
| デザインスキル不要で高品質な仕上がり | プロ品質のデザインがAIによって自動適用される |
| 文章構成の自動提案による質の向上 | AIが要点を抽出し、伝わりやすい構成を提案してくれる |
作成時間の大幅な短縮
スライド生成AIを導入する最大のメリットは、資料作成にかかる時間を劇的に短縮できることです。
従来のスライド作成では、構成の検討、テキストの作成、デザインの調整、画像の選定と配置など、多くの工程を一つずつこなす必要がありました。 これらすべてを合わせると、10枚程度のプレゼン資料でも2〜3時間はかかるのが一般的です。
生成AIを活用すれば、テーマやキーワードを入力するだけで、数分のうちにスライドの土台が完成します。 あとは内容の正確性を確認し、表現やデザインを微調整するだけです。 実際に、ある企業の事例ではスライド作成にかかる時間が従来の約3分の1に短縮されたと報告されています。
この時間の節約は、単に「楽になる」というだけではありません。 浮いた時間をプレゼンの練習や戦略の検討に充てられるため、発表そのものの質も向上するのです。
短期間で大量の資料を準備しなければならないプロジェクトや、急な会議に対応する場面でも、生成AIは心強い味方になってくれるでしょう。
- テーマ入力から土台完成まで5〜15分で対応できる
- 修正や調整を含めても従来の半分以下の時間で済む
- 浮いた時間をプレゼンの準備や戦略立案に活用できる
- 急な会議や短納期のプロジェクトにも柔軟に対応できる
デザインスキル不要で高品質な仕上がり
スライドの見栄えは、プレゼンテーションの印象を大きく左右します。 しかし、配色のバランスやフォントの選び方、レイアウトの整え方など、デザインには一定のスキルが求められます。
生成AIを使えば、デザインの知識がなくてもプロが手がけたような仕上がりのスライドを作成できます。 多くのAIツールには数百〜数千種類のテンプレートがあらかじめ用意されており、入力されたコンテンツの内容に応じて最適なデザインが自動的に適用されます。
たとえば、Gammaでは100種類以上のテーマから選ぶだけで統一感のあるスライドが完成し、Canva AIでは会話形式で「もう少しシンプルに」「青ベースにして」と指示するだけでデザインを調整してくれます。
こうした機能のおかげで、デザインに自信のない人でも、聴衆に伝わりやすく、見やすいスライドを短時間でつくることが可能になりました。
- AIが配色やフォントのバランスを自動で整える
- 数百〜数千種類のテンプレートから最適なものが選ばれる
- 会話形式でデザインの微調整ができるツールもある
- デザイナーに依頼するコストや工数を削減できる
文章構成の自動提案による質の向上
スライドの中身において、「何をどの順番で伝えるか」という構成は非常に重要です。 しかし、情報を整理して論理的な流れをつくるのは、意外と難しい作業でもあります。
生成AIは、入力されたテキストから要点を自動で抽出し、伝わりやすい順番に並べ替える力を持っています。 たとえば、長い文章を入力すると、AIが内容を要約してスライドごとのポイントに分割してくれます。
この機能によって、文章を書くのが苦手な人でもプレゼン資料のクオリティが底上げされます。 また、すでにある程度の原稿を持っている場合でも、AIの提案と照らし合わせることで、伝え方の抜け漏れに気づけるというメリットがあります。
とくにビジネスの現場では、「課題の提示 → 解決策の提案 → 具体的なアクション」という説得力のある構成が求められます。 生成AIはこうしたプレゼンの定番構成を学習しているため、自然とロジカルな流れを提案してくれるのです。
- 長文を入力すればAIが要点を抽出してスライド化する
- 伝わりやすい構成をAIが自動で提案してくれる
- 自分の原稿とAIの提案を比較して改善点を見つけられる
- ビジネス向けのロジカルな構成パターンに対応している
スライド生成AIツールの選び方
スライド生成AIツールは数多く存在しますが、どれを選ぶかによって使い勝手や仕上がりの品質は大きく変わります。 「無料だから」「有名だから」という理由だけで選んでしまうと、自分の目的に合わなかったり、必要な機能が不足していたりすることも珍しくありません。
ここでは、自分に最適なツールを見つけるために確認すべき4つの選定ポイントを解説します。
| 選定ポイント | 確認すべき内容 |
| 自動化の範囲 | 全体生成型か素材生成型かを把握する |
| 出力形式 | PPTX、PDF、Googleスライドなどへの対応状況 |
| 料金プラン | 無料プランの制限と有料プランの機能差 |
| 日本語対応と操作性 | 日本語の精度と、直感的に使えるかどうか |
自動化の範囲で選ぶ(全体生成型 vs 素材生成型)
スライド生成AIツールは、自動化できる範囲によって大きく2つのタイプに分かれます。 「全体生成型」と「素材生成型」の違いを理解しておくことが、ツール選びの第一歩です。
全体生成型は、テーマやテキストを入力するだけで、スライドの構成からデザイン、文章、画像の配置まで一括でつくり上げてくれるタイプです。 GammaやTome、イルシルなどが代表的なツールとして挙げられます。 資料作成にあまり時間をかけたくない場合や、構成を考えるのが苦手な場合に向いています。
一方、素材生成型は、スライドに使う文章や画像、アイコンなどの個別パーツをAIが生成してくれるタイプです。 Canva AIのマジック作文機能や、ChatGPTで構成案を出力してPowerPointに反映するやり方がこれにあたります。 すでにスライドのベースがある場合や、自分でデザインをコントロールしたい場合に適しています。
どちらが優れているということではなく、自分の業務スタイルや求める仕上がりのレベルに合わせて選ぶことが大切です。 なお、Canva AIのように全体生成と素材生成の両方に対応するツールもあるため、柔軟に使い分けたい方はそうしたツールを候補に入れるとよいでしょう。
- 全体生成型:テーマ入力だけでスライド全体が完成する
- 素材生成型:文章や画像など個別のパーツをAIが生成する
- 両方に対応するハイブリッド型のツールも存在する
- 自分の作業スタイルに合ったタイプを選ぶことが重要
出力形式の対応状況を確認する(PPTX・PDF・Googleスライド)
スライドを作成した後に、どの形式で書き出せるかは非常に重要な確認ポイントです。 利用シーンに合わない出力形式しか対応していないツールを選んでしまうと、せっかくつくったスライドを活用しきれません。
主な出力形式は、PPTX(PowerPoint形式)、PDF、Googleスライド連携の3つです。
社内の会議やクライアントへの提案など、ビジネスシーンではPowerPointでのやり取りが主流です。 そのため、.pptx形式に対応しているかどうかは、多くのユーザーにとって最も大きな判断基準になるでしょう。
一方、配布資料やWebサイトへの掲載が目的であれば、レイアウトが崩れにくいPDF形式が適しています。
また、Googleスライドとの連携に対応しているツールを選べば、チームでのリアルタイム共同編集がスムーズに進みます。
ツールによっては特定の形式にしか対応していないケースもあるため、自分が普段使っている環境に合った出力形式を事前に確認しておきましょう。
| 出力形式 | 特徴 | 適した利用シーン |
| PPTX | PowerPointで編集・発表が可能 | 社内会議、クライアント提案 |
| レイアウトが崩れにくい | 配布資料、Web掲載、印刷 | |
| Googleスライド | リアルタイム共同編集が可能 | チーム作業、リモートワーク |
無料プランと有料プランの違いを比較する
多くのスライド生成AIツールは無料プランを提供していますが、利用できる機能にはかなりの制限がある場合がほとんどです。 無料プランの範囲でどこまでできるかを把握したうえで、必要に応じて有料プランへの移行を検討するのが賢い選び方です。
無料プランでは、生成できるスライドの枚数に上限があったり、出力形式が限定されていたり、透かし(ウォーターマーク)が入ったりすることがあります。 個人利用やちょっとした社内資料であれば無料でも十分対応できますが、クライアント向けの正式な提案資料やブランドイメージを重視する場面では物足りなさを感じるかもしれません。
有料プランでは、生成回数の制限が緩和されるほか、高品質なテンプレートの利用、チームでの共同編集、ブランドカラーやロゴの一括適用など、ビジネス向けの機能が解放されます。
まずは無料プランで実際の使い勝手を試し、自分のニーズに合うと確認できてから有料プランに切り替えるのがおすすめです。
- 無料プランは枚数制限や出力形式の制限があることが多い
- 個人利用や簡易な資料であれば無料でも十分に対応できる
- 有料プランではテンプレートの種類やチーム共有機能が拡張される
- まずは無料で試し、必要性を確認してから有料へ移行するとよい
日本語対応と操作性のチェックポイント
海外発のスライド生成AIツールが多いなか、日本語にどの程度対応しているかは見落としがちな重要ポイントです。
日本語に対応していないツールでは、入力を英語に翻訳する手間が発生したり、生成された文章が不自然な表現になったりすることがあります。 とくにビジネスの場で使う資料では、敬語の使い方やニュアンスの正確さが求められるため、日本語の精度は慎重に確認しておきたいところです。
Gammaは日本語での生成に比較的よく対応しており、「ですます調」などのトーンも指定できます。 国産ツールのイルシルは、日本のビジネス文化に合わせたテンプレートとデザインが特長で、日本語での操作がスムーズです。
操作性については、直感的なインターフェースかどうかを確認しましょう。 AIツールに慣れていない方でも迷わず使えるかどうかは、導入のしやすさに直結します。
無料トライアルがあるツールであれば、実際に操作して日本語の品質と使いやすさを体感してから判断するのが最も確実です。
| チェック項目 | 確認ポイント |
| 日本語入力への対応 | キーワードや長文を日本語で入力できるか |
| 生成される文章の自然さ | 敬語やビジネス表現が適切か |
| トーンの指定 | ですます調、だ・である調などを選べるか |
| インターフェースの日本語化 | メニューや操作画面が日本語で表示されるか |
| 直感的な操作性 | AIに不慣れな人でも迷わず使えるか |
用途別おすすめスライド生成AIツール比較
ここからは、実際に使えるスライド生成AIツールを**「プレゼン特化型」と「総合型」**の2つのカテゴリに分けて紹介します。
それぞれのツールには得意分野や強みがあるため、自分の目的や利用環境に合ったものを選ぶことが大切です。 料金プランや出力形式、日本語対応の状況なども含めて比較していきましょう。
| カテゴリ | ツール名 | 主な特長 |
| プレゼン特化型 | Gamma | 無料で高品質なスライドを自動生成 |
| プレゼン特化型 | Beautiful.ai | デザイン性の高いビジネス資料に強い |
| プレゼン特化型 | Tome | ストーリー構成から一括でスライドを生成 |
| 総合型 | Canva AI | 会話しながらデザインを調整できる |
| 総合型 | Microsoft Copilot | Word文書からPPTXを自動生成 |
| 総合型 | Google Gemini | Googleドキュメントとの連携が強力 |
プレゼン特化型ツール
プレゼン特化型ツールは、スライドの生成を主な機能として設計されたサービスです。 テキストを入力するだけで構成からデザインまでを一気に仕上げてくれるため、プレゼン資料をスピーディーに作成したい方に最適です。
ここでは、代表的な3つのツールを紹介します。
- Gamma:無料枠が充実しており、Webページやスライドを幅広く自動生成できる
- Beautiful.ai:スマートテンプレートによる自動レイアウト調整が強み
- Tome:ストーリー構成に沿ったスライド生成が得意
Gamma|無料でWebページ・スライドを自動生成
Gammaは、テキストやキーワードを入力するだけでプレゼンテーション、Webページ、ドキュメントなどを自動生成できるAIツールです。
登録時に400クレジットが付与され、スライド約10回分を無料で試すことができます。 無料枠でもテンプレートの種類が豊富で、ビジネスから教育まで幅広い用途に対応しているのが特長です。
Gammaの大きな強みは、100種類以上のデザインテーマから選ぶだけで統一感のあるスライドが完成する点にあります。 さらに、会社のロゴやブランドカラーを反映させるカスタム機能も備わっており、コーポレート資料の作成にも適しています。
出力形式はPPTX、PDF、Googleスライドに対応しているため、さまざまな利用シーンでそのまま活用できます。 日本語にも比較的よく対応しており、「ですます調」などのトーン指定も可能です。
ドキュメントやテキストファイルからのインポートにも対応しているため、すでに原稿がある場合はそれをアップロードするだけでスライド化できます。
- 登録時400クレジット付与(無料でスライド約10回分を生成可能)
- 100種類以上のデザインテーマを搭載
- PPTX、PDF、Googleスライドへのエクスポートに対応
- ブランドカラーやロゴのカスタム機能あり
- ドキュメントインポートによるスライド化が可能
Beautiful.ai|デザイン性の高いビジネス資料
Beautiful.aiは、デザイン性の高さに定評があるスライド生成AIです。 「スマートテンプレート」と呼ばれる独自の機能により、コンテンツを入力するとレイアウトが自動的に最適化されます。
従来のスライドツールでは、テキストの量を変えるとレイアウトが崩れてしまうことがよくありました。 Beautiful.aiではコンテンツの追加や削除に合わせてレイアウトがリアルタイムで調整されるため、常に美しい見た目を維持できます。
とくにビジネスシーンでの活用を想定した設計になっており、提案書や事業計画書、レポート資料などに適したテンプレートが豊富に揃っています。
注意点としては、無料プランがない(有料プランのみ)という点が挙げられます。 ただし、14日間の無料トライアルが用意されているため、まずは実際に試してみて品質を確認するのがよいでしょう。
出力形式はPPTXとPDFに対応しており、PowerPointとの互換性も確保されています。
| 項目 | 内容 |
| 料金プラン | 有料のみ(14日間の無料トライアルあり) |
| 主な特長 | スマートテンプレートによるレイアウト自動調整 |
| 対応出力形式 | PPTX、PDF |
| おすすめ用途 | 提案書、事業計画書、レポート資料 |
| 日本語対応 | 基本対応(英語ベースのツール) |
Tome|ストーリー構成からデザインまで一括対応
Tomeは、プレゼンテーションのストーリー構成からデザインまでをワンストップで作成できるAIツールです。
最大の特長は、単にスライドを並べるだけでなく、プレゼン全体のストーリーラインをAIが考えてくれる点にあります。 テーマを入力すると、聴衆に伝わりやすい流れでスライドの構成案が自動生成され、それにもとづいてデザインやテキストが配置されます。
DALL-E 3との連携により、スライド内に使用する画像もAIが自動生成してくれるため、素材探しの手間も省けます。
Tomeは「見せる」ことに特化した設計思想を持っており、Webベースのプレゼンテーション形式で共有するスタイルが基本です。 リンクを送るだけで相手にスライドを見てもらえるため、メールでファイルを添付する必要がありません。
無料プランでも基本機能は利用できますが、生成回数に制限があります。 ビジネスで本格的に使いたい場合は、有料プランへの移行を検討するとよいでしょう。
- テーマ入力だけでストーリー構成からデザインまでを一括生成
- DALL-E 3連携でスライド用の画像もAIが自動で作成
- Webベースのプレゼン共有形式でリンクを送るだけで完結
- 無料プランあり(生成回数に制限あり)
- ストーリー性のあるプレゼン資料に向いている
総合型ツール(スライド以外も対応)
総合型ツールは、スライド生成だけでなく画像編集や文書作成など幅広い機能を備えたサービスです。 すでに使い慣れたエコシステムの中でスライド生成AIの機能を活用できるのが大きな利点です。
ここでは、代表的な3つのツールを紹介します。
- Canva AI:豊富なテンプレートとAI機能を組み合わせてスライドを作成できる
- Microsoft Copilot:Office製品との連携でWord文書からスライドを自動生成
- Google Gemini:Googleドキュメントやスプレッドシートとの連携が強力
Canva AI|会話しながらスライドを調整
Canva AIは、グラフィックデザインツールとして世界的に利用されているCanvaに搭載されたAI機能です。 テキストを入力するだけでスライドの構成とデザインが自動生成され、さらに会話形式で細かな調整を指示できるのが大きな特長です。
「もう少しシンプルなレイアウトにして」「ベースカラーを青に変えて」といった自然言語での指示に対し、AIがリアルタイムでデザインに反映してくれます。 まるでデザイナーのアシスタントと一緒に作業しているような感覚で、誰でも安心して使えます。
テンプレートの数は数百万点以上と圧倒的で、ビジネス、教育、イベントなどあらゆるジャンルに対応しています。 無料プランでも多くの素材やテンプレートを利用でき、マジック作文機能によるAI文章生成も使えるため、コストを抑えたい個人ユーザーにも人気があります。
出力形式はPPTX、PDF、さらには動画形式にも対応しており、用途に応じた書き出しが可能です。
- 会話形式でデザインの調整を指示できる
- 数百万点以上のテンプレートと素材を提供
- マジック作文機能でスライド用の文章も自動生成
- 無料プランでも基本的なAI機能を利用可能
- PPTX、PDF、動画など多様な出力形式に対応
Microsoft Copilot|Word文書からPPTXを自動生成
Microsoft Copilotは、Microsoft 365に統合されたAIアシスタントです。 既存のWord文書からPowerPointスライドを自動生成できる点が、他のツールにはない大きな強みです。
すでにWordで企画書や報告書を作成している場合、その文書をCopilotに読み込ませるだけでスライドの構成が自動的に組み上がります。 文書内の見出しや段落構成をAIが解析し、適切なスライド分割とデザインを提案してくれるのです。
また、「スライドマスター」機能を活用すれば、自社のデザインガイドラインに沿ったテンプレートを事前に設定しておくことも可能です。 これにより、ブランドの統一感を保った資料を効率よく作成できます。
料金は個人版で月額3,200円(2025年時点)と有料のみですが、日常的にMicrosoft 365を使っているユーザーにとっては追加投資の価値があるツールといえるでしょう。
| 項目 | 内容 |
| 料金プラン | 有料のみ(個人版:月額3,200円) |
| 主な特長 | Word文書からPPTXスライドを自動生成 |
| スライドマスター | 自社テンプレートの事前設定が可能 |
| 対応出力形式 | PPTX(PowerPointネイティブ) |
| おすすめユーザー | Microsoft 365を日常的に利用している方 |
Google Gemini|Googleドキュメントとの連携が強力
Google Geminiは、Googleが提供する生成AIモデルであり、GoogleスライドやGoogleドキュメントとの連携が大きな強みです。 テキスト指示だけでスライドを直接生成でき、対話しながら内容やデザインの修正も可能です。
Googleドキュメントで整理した情報をもとにスライドを生成したり、Googleスプレッドシートのデータをグラフとしてスライドに反映したりと、Googleのエコシステム全体をフル活用した資料作成ができます。
さらに、NotebookLMとの組み合わせも注目されています。 NotebookLMに複数の資料をアップロードしてスライド構成案を生成し、そのプロンプトをGeminiに渡してスライド化するという2段階のワークフローが、質の高い資料作成に効果的だと話題になっています。
Googleのアカウントがあれば基本機能を利用できるため、導入のハードルが低い点も魅力です。
- テキスト入力でGoogleスライドを直接生成できる
- 対話形式で内容やデザインを修正可能
- Googleドキュメントやスプレッドシートとの連携がシームレス
- NotebookLMとの組み合わせで構成案の質が向上する
- Googleアカウントがあれば基本機能を利用可能
ChatGPTを使ったスライド構成案の作り方
ここまで紹介してきたスライド生成AIツールとは別に、ChatGPTを活用してスライドの構成案をつくる方法も非常に効果的です。
ChatGPTはスライドそのものを直接生成するツールではありませんが、プレゼンの骨格となる構成案やテキスト原稿を短時間で作成できます。 その出力をCanvaやPowerPointに反映することで、スライド完成までの全工程を効率化するワークフローが実現します。
ここでは、具体的なプロンプト例から他のツールへの反映手順、さらに効率を最大化するワークフローまでを解説します。
| 活用ステップ | 内容 |
| ステップ1 | ChatGPTにプロンプトを入力してスライド構成案を生成する |
| ステップ2 | 出力された構成案をCanvaやPowerPointに反映する |
| ステップ3 | AIツールを組み合わせてワークフロー全体を最適化する |
スライド構成をChatGPTで作成するプロンプト例
ChatGPTでスライドの構成案をつくるときは、プロンプトの書き方がアウトプットの質を大きく左右します。 漠然と「プレゼン資料をつくって」と指示するよりも、条件を具体的に伝えたほうが格段に良い結果が得られます。
以下に、ビジネスシーンで使える実践的なプロンプト例を紹介します。
【プロンプト例1:新規事業の社内提案資料】 「以下の条件でプレゼン用のスライド構成案を10枚分つくってください。テーマ:社内向けの新規事業提案。対象:経営層。構成:課題提起 → 市場分析 → 提案内容 → 実行計画 → 期待効果。各スライドにタイトルと箇条書き3〜4点の説明を含めてください。」
【プロンプト例2:商品紹介のクライアント向け資料】 「BtoB向けのSaaS商品紹介スライドの構成案を8枚分作成してください。聴衆は中堅企業のIT部門責任者です。課題の共感 → ソリューション紹介 → 機能説明 → 導入事例 → 料金 → 次のステップ、という流れでお願いします。」
このように、テーマ、対象者、枚数、構成の流れを明示するだけで、ChatGPTは具体性のある構成案を出力してくれます。
出力された構成案をそのまま使うのではなく、自分の目的に合わせて取捨選択や順番の入れ替えを行うことで、より説得力のあるスライドに仕上がります。
- テーマ・対象者・枚数・構成の流れをプロンプトに明記する
- 各スライドにタイトルと説明の箇条書きを含めるよう指示する
- 出力結果はそのまま使わず、目的に合わせて調整する
- 業種やシーンに合わせたプロンプトのテンプレートを用意しておくと効率的
ChatGPTの出力をCanvaやPowerPointに反映する手順
ChatGPTで作成した構成案は、そのままではスライドとして使えません。 CanvaやPowerPointに反映して、はじめてプレゼンテーション用の資料として完成します。
ここでは、代表的な2つの反映方法を紹介します。
1つ目は、Canva AIへの反映です。 ChatGPTで出力した構成案のテキストをコピーし、Canvaの「AIでプレゼンテーションを作成」機能に貼り付けます。 AIが内容を解析し、構成に合ったテンプレートとデザインを自動で適用してくれます。 あとは会話形式で「もう少しシンプルに」などと指示すれば、微調整も簡単です。
2つ目は、PowerPointへの反映です。 ChatGPTの出力をWord文書に整形し、Microsoft Copilotを使ってPowerPointスライドに変換する方法が効率的です。 Copilotが文書内の見出しと段落を解析して、自動的にスライドを分割してくれます。
もしCopilotを利用できない場合は、ChatGPTの構成案をもとに手動でPowerPointのスライドをつくることになりますが、構成案がすでにできているため、ゼロから考える場合と比べて圧倒的に速く仕上がります。
| 反映先 | 手順 | ポイント |
| Canva AI | 構成案テキストをコピーしてAI機能に貼り付ける | 会話形式で追加調整が可能 |
| PowerPoint(Copilot経由) | Word文書に整形してCopilotで変換する | 見出し構造をしっかり整えておくと精度が上がる |
| PowerPoint(手動) | 構成案を参考にスライドを手動で作成する | 構成が決まっている分、作業速度は大幅に向上する |
AIとの組み合わせで効率を最大化するワークフロー
スライド作成の効率を最大限に高めるには、複数のAIツールを組み合わせたワークフローを構築するのがおすすめです。 1つのツールだけに頼るのではなく、それぞれの得意分野を活かして役割を分担させることで、品質と速度の両立が実現します。
効率的なワークフローの一例を紹介しましょう。
まず、ChatGPTでスライドの構成案と各スライドのテキスト原稿を作成します。 この段階で、プレゼンのストーリーラインと伝えるべきポイントを固めます。
次に、その構成案をGammaやCanva AIに入力して、スライドの土台を自動生成します。 AIがデザインとレイアウトを自動で整えてくれるため、見た目の調整に時間をかける必要がありません。
最後に、生成されたスライドを人間の目で確認し、ファクトチェックや表現の調整、ブランドガイドラインへの統一を行います。
この3段階のワークフローを取り入れることで、従来1〜2時間かかっていたスライド作成が、30分程度で完了するケースも珍しくありません。
- ステップ1:ChatGPTで構成案とテキスト原稿を作成する
- ステップ2:GammaやCanva AIでスライドの土台を自動生成する
- ステップ3:人間がファクトチェックとデザインの最終調整を行う
- ツールの得意分野を活かした役割分担が効率化のカギ
AI生成スライドのクオリティを高めるコツ
生成AIを使えば短時間でスライドの土台をつくれますが、AIの出力をそのまま使うだけでは、プレゼンとしての完成度は十分とはいえません。
AIはあくまでツールであり、最終的な品質を決めるのは人間の判断です。 ここでは、AI生成スライドのクオリティをもう一段階引き上げるための3つのコツを紹介します。
| コツ | 概要 |
| たたき台として活用する | AIの出力を土台にし、人間が仕上げる意識を持つ |
| ファクトチェックを行う | 数値や事実関係の正確性を必ず確認する |
| ブランドガイドラインに統一する | 色、フォント、ロゴなどをルールに沿って統一する |
AIの出力はたたき台として活用する
スライド生成AIを使いこなすうえで最も重要な考え方は、「AIの出力はたたき台である」という認識を持つことです。
AIは入力された情報をもとに構成案やデザインを提案してくれますが、細かなニュアンスや聴衆に合わせた表現の調整までは対応しきれません。 たとえば、社内向けの資料とクライアント向けの資料では、言葉遣いやトーンが異なるはずです。 こうした使い分けは、人間の判断に委ねる部分になります。
また、AIが生成した文章にはやや冗長な表現や、一般的すぎる記述が含まれることもあります。 「この情報は聴衆にとって本当に必要か?」「もっと具体的に伝えられないか?」と自問しながら手を入れることで、スライドの説得力は格段に向上します。
ゼロから作成する手間を省いてくれるのがAIの価値であり、その土台の上に人間の判断と工夫を加えることで、はじめて本当に使える資料が完成するのです。
- AIの出力はあくまで「下書き」として受け止める
- 聴衆や目的に合わせて表現やトーンを調整する
- 冗長な記述や一般的すぎる内容は具体化・簡潔化する
- 「ゼロからつくらなくてよい」ことがAIの最大の価値
ファクトチェックと表現の調整を忘れない
AIが生成した文章には、事実と異なる情報や不正確なデータが含まれている可能性があります。 これは「ハルシネーション」と呼ばれる現象で、AIが実在しない情報をもっともらしく生成してしまうことがあるのです。
たとえば、市場規模の数値や企業の設立年、法的なルールなど、正確性が求められる情報については必ず一次情報源で確認しましょう。 プレゼンの場で誤った情報を提示してしまうと、信頼を大きく損なう恐れがあります。
表現の面でも注意が必要です。 AIが生成した文章は、自然に見えても微妙にニュアンスがずれていたり、業界特有の言い回しとは異なる表現になっていたりすることがあります。
数値データは一次情報源で裏取りし、表現は自社のトーンに合わせて調整することを習慣にしておけば、AIの力を最大限に活かしながらも、信頼性の高い資料をつくることができます。
| チェック項目 | 確認のポイント |
| 数値データ | 市場規模、統計データなどは一次情報源で裏取りする |
| 固有名詞 | 企業名、製品名、人名のスペルや正式名称を確認する |
| 法的・制度的情報 | 法律や規制に関する記述は最新情報を確認する |
| 業界用語 | 自社や業界の標準的な表現に合っているかを確認する |
| トーンの統一 | 資料全体で敬語やカジュアル表現が統一されているか |
ブランドガイドラインに沿ったデザイン統一
ビジネスの場で使用するプレゼン資料は、自社のブランドイメージに沿ったデザインで統一されていることが重要です。 AIが自動生成したスライドは見栄えがよいものの、自社のコーポレートカラーやフォント、ロゴの配置ルールとは一致していないケースがほとんどです。
ブランドガイドラインとは、企業が定めた色、フォント、ロゴの使い方、余白の取り方などに関するルールのことです。 これに沿わないスライドを使ってしまうと、社外の相手に対して「統一感のない会社だ」という印象を与えてしまう可能性があります。
多くのAIツールでは、ブランドカラーやロゴをあらかじめ設定しておく機能が用意されています。 Gammaのカスタム機能やCanvaのブランドキット、Microsoft Copilotのスライドマスターなどを活用すれば、生成時点からブランドに沿ったデザインでスライドを出力することが可能です。
こうした設定を一度行っておくだけで、毎回のデザイン調整にかかる手間を大幅に削減できます。
なお、ブランドガイドラインの策定やWebを含めたデザインの統一に課題を感じている場合は、Webコンサルティングの専門家に相談するのも有効な選択肢です。 名古屋を拠点に活動する株式会社エッコでは、Web戦略の設計からビジュアルの統一まで幅広いサポートを提供しています。
- AIが生成したデザインは自社ブランドと一致しない場合がある
- ブランドカラー、フォント、ロゴの配置ルールを事前に設定しておく
- Gammaのカスタム機能やCanvaのブランドキットを活用する
- ブランドの統一感は企業の信頼性に直結する
まとめ
生成AIを活用したスライド作成は、構成の検討からデザインの調整まで、従来は多くの時間を要していた工程を大幅に効率化してくれます。
この記事で紹介したポイントをあらためて整理すると、以下のとおりです。
| 項目 | ポイント |
| スライド生成AIの仕組み | テキスト入力 → 構成案 → デザイン → 人間が仕上げの4ステップ |
| ツールの選び方 | 自動化範囲、出力形式、料金、日本語対応の4軸で比較する |
| おすすめツール | プレゼン特化型(Gamma、Beautiful.ai、Tome)と総合型(Canva AI、Copilot、Gemini) |
| ChatGPT活用法 | 構成案をChatGPTで作成し、他のAIツールでスライド化する |
| クオリティ向上のコツ | たたき台として活用、ファクトチェック、ブランド統一の3点を徹底する |
大切なのは、AIの出力をそのまま使うのではなく、たたき台として活用し、人間の判断で仕上げるという姿勢です。 ファクトチェックや表現の調整、ブランドガイドラインへの統一をていねいに行うことで、AIの効率性と人間ならではの品質が両立した資料が完成します。
「ツールの選定や使い分けに迷っている」「AI活用だけでなくWeb戦略全体を見直したい」とお考えの方は、名古屋のWebコンサルティング会社である株式会社エッコにご相談ください。 プレゼン資料の戦略設計からWebマーケティングの全体最適まで、プロの視点で的確なアドバイスを提供しています。
生成AIの力を上手に取り入れながら、限られた時間のなかで最大の成果を出すスライド作成を、ぜひ実践してみてください。