Google広告をはじめようとしたとき、「キャンペーンタイプ」の多さに戸惑った経験はありませんか。
検索キャンペーンやP-MAXキャンペーン、ディスプレイキャンペーンなど、さまざまな種類があり、どれを選べばよいか迷ってしまう方も多いでしょう。
適切なキャンペーンタイプを選ばなければ、広告費用を無駄にしてしまうリスクがあります。
反対に、自社のビジネス目標に合ったキャンペーンタイプを選べば、効率よく成果につなげることが可能です。
この記事では、Google広告のキャンペーンタイプ全種類について、それぞれの特徴や選び方をくわしく解説します。
2025年最新の情報をもとに、初心者の方にもわかりやすくお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
名古屋でWebマーケティングを支援する株式会社エッコでは、Google広告の運用代行も承っております。
キャンペーン選びでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
目次
Google広告のキャンペーンとは
Google広告を効果的に運用するためには、まず「キャンペーン」の基本をおさえておく必要があります。
キャンペーンとは、広告配信の土台となる設定単位のことです。
どこに広告を出すか、どのような目的で配信するかを決める重要な要素となります。
ここでは、キャンペーンの役割や構造、目標との関係性について解説していきます。
キャンペーンの役割と構造
Google広告のアカウントは、階層構造になっています。
キャンペーンは、アカウントの直下に位置する最上位の管理単位です。
1つのキャンペーンのなかに複数の広告グループを作成し、さらにその下に個別の広告やキーワードを設定していきます。
キャンペーン階層で設定できる主な項目は、以下のとおりです。
- 1日あたりの予算上限
- 広告の配信地域や言語
- 入札戦略の種類
- 配信スケジュール
- ターゲティングの大枠
このように、キャンペーンは広告配信全体の方向性を決める「設計図」のような役割を担っています。
たとえば、東京と大阪で異なる予算配分をしたい場合は、地域ごとにキャンペーンを分けて作成するとよいでしょう。
目的や予算が異なる広告は、別々のキャンペーンとして管理することで、効果測定や改善がしやすくなります。
キャンペーン目標とキャンペーンタイプの関係
Google広告でキャンペーンを作成するとき、最初に「キャンペーン目標」を選択します。
この目標設定によって、選べるキャンペーンタイプや推奨される機能が変わってきます。
目標とタイプの組み合わせが、広告配信の成果を大きく左右するのです。
主なキャンペーン目標と対応するタイプの関係を、下の表にまとめました。
| キャンペーン目標 | 適したキャンペーンタイプ |
| 販売促進 | 検索、P-MAX、ショッピング |
| 見込み顧客の獲得 | 検索、P-MAX、ディスプレイ |
| ウェブサイトのトラフィック | 検索、ディスプレイ、動画 |
| ブランド認知度の向上 | ディスプレイ、動画、デマンドジェネレーション |
| アプリのプロモーション | アプリキャンペーン |
| 来店数と店舗売上の向上 | P-MAX |
目標を「販売促進」に設定した場合、コンバージョン獲得に強い検索キャンペーンやP-MAXが推奨されます。
一方、「ブランド認知度の向上」を選んだ場合は、幅広いユーザーにリーチできるディスプレイや動画が候補になります。
自社のビジネス目標を明確にしたうえで、最適な組み合わせを選ぶことが大切です。
選択時の基本的な考え方
キャンペーンタイプを選ぶ際には、いくつかの基本的なポイントをおさえておきましょう。
まず重要なのは、「誰に届けたいか」を明確にすることです。
すでに商品やサービスを探しているユーザーに届けたいのか、まだ認知していない潜在層にアプローチしたいのかによって、選ぶべきタイプは異なります。
キャンペーンタイプ選択時のチェックポイントは、以下のとおりです。
- ターゲットは顕在層か潜在層か
- 主な目的はコンバージョンか認知拡大か
- 配信したい広告枠はどこか
- 用意できるクリエイティブの種類は何か
- 運用にかけられる工数やリソースはどのくらいか
顕在層へのアプローチなら検索キャンペーン、潜在層への認知拡大ならディスプレイや動画キャンペーンが向いています。
また、クリエイティブの準備状況も考慮が必要です。
動画素材がない状態で動画キャンペーンを選んでも、すぐには配信をはじめられません。
運用リソースが限られている場合は、GoogleのAIが自動で最適化してくれるP-MAXやスマートアシストキャンペーンも選択肢になるでしょう。
Google広告の主要キャンペーンタイプ一覧
2025年現在、Google広告では8種類のキャンペーンタイプが用意されています。
それぞれに特徴があり、配信できる広告枠や向いている目的が異なります。
ここからは、各キャンペーンタイプの特徴やメリット、注意点をくわしく解説していきます。
自社に合ったタイプを見つけるための参考にしてください。
検索キャンペーン
検索キャンペーンは、Google広告のなかでも最も基本的なキャンペーンタイプです。
Googleの検索結果ページにテキスト広告を表示できます。
ユーザーが特定のキーワードで検索したタイミングで広告を表示できるため、購買意欲の高い層にアプローチしやすいのが特徴です。
「リスティング広告」や「検索連動型広告」とも呼ばれ、多くの企業が活用しています。
特徴とメリット
検索キャンペーンの最大の強みは、ニーズが顕在化しているユーザーに直接リーチできる点です。
たとえば「名古屋 Web制作会社」と検索しているユーザーは、すでにWeb制作を検討している可能性が高いといえます。
そのタイミングで広告を表示できれば、問い合わせや購入につながりやすくなります。
検索キャンペーンの主な特徴を、以下にまとめました。
- 検索キーワードに連動して広告を表示
- テキスト形式の広告を配信
- クリック課金制で無駄なコストを抑えやすい
- 広告表示オプションで情報を追加できる
- 費用対効果を測定しやすい
また、クリックされた場合のみ課金が発生するため、予算をコントロールしながら運用しやすい点もメリットです。
Google広告をはじめて利用する方にも、最初のキャンペーンとしておすすめできます。
向いている広告主
検索キャンペーンは、幅広い業種やビジネスモデルで活用されています。
とくに、商品やサービスの購入・問い合わせを増やしたい広告主に適しています。
向いている広告主の例は、以下のとおりです。
- BtoB企業でリード獲得を目指す場合
- ECサイトで商品販売を促進したい場合
- 地域密着型のサービス業を展開している場合
- ニッチな商材でピンポイントに訴求したい場合
- 広告運用の基礎を学びたい初心者の場合
検索キャンペーンは、明確なキーワード戦略があれば少額の予算からでも成果を出しやすいのが魅力です。
株式会社エッコでも、検索キャンペーンの運用支援を多数手がけております。
キーワード選定や広告文の最適化でお困りの際は、ぜひご相談ください。
P-MAXキャンペーン
P-MAXキャンペーンは、2021年に登場した比較的新しいキャンペーンタイプです。
1つのキャンペーンで、Googleのすべての広告枠に配信できる点が最大の特徴です。
Google検索、YouTube、ディスプレイネットワーク、Gmail、Discoverなど、幅広い配信面をカバーしています。
GoogleのAIが自動で最適化をおこなうため、効率的な運用が可能になります。
特徴とメリット
P-MAXは、コンバージョン目標を設定すると、AIがリアルタイムで入札や配信先を最適化してくれます。
広告主は、広告文や画像、動画などのアセットを登録するだけで配信をはじめられます。
複数のキャンペーンを個別に管理する必要がなく、運用工数を大幅に削減できるのがメリットです。
| 項目 | P-MAXの特徴 |
| 配信面 | Google検索、YouTube、ディスプレイ、Gmail、Discover、マップなど |
| 最適化 | GoogleのAIが自動で入札・配信先を調整 |
| 必要なアセット | テキスト、画像、動画など |
| 入札戦略 | コンバージョン数の最大化、目標コンバージョン単価など |
| 向いている目的 | 販売促進、見込み顧客獲得、来店促進 |
とくに、複数の配信面を横断して広告を出したい場合や、運用リソースが限られている場合に効果を発揮します。
ローカルキャンペーンがP-MAXに統合されたこともあり、店舗ビジネスにも活用されています。
運用時の注意点
P-MAXは便利なキャンペーンタイプですが、いくつかの注意点もあります。
自動化の範囲が広いため、細かな手動調整がしにくい点はおさえておく必要があります。
配信面ごとの詳細なパフォーマンスが見えにくく、「どこで成果が出ているか」を把握しづらい場合があるのです。
P-MAX運用時の注意点は、以下のとおりです。
- 配信面の指定や細かな入札調整ができない
- 十分なコンバージョンデータがないと最適化が進みにくい
- 検索キャンペーンとの併用で効果を検証する必要がある
- アセットの品質が成果に大きく影響する
- 学習期間として2〜4週間程度を見込んでおく
機械学習を効果的に働かせるためには、月間30〜50件程度のコンバージョンデータがあるとよいとされています。
予算が少額の場合や、まだコンバージョンが少ない段階では、検索キャンペーンから始めるのも1つの方法です。
ディスプレイキャンペーン
ディスプレイキャンペーンは、Googleと提携しているWebサイトやアプリに画像や動画の広告を配信できます。
3,500万以上のサイトやアプリで構成されるディスプレイネットワークを活用できるのが強みです。
検索キャンペーンとは異なり、ユーザーがWebサイトを閲覧しているタイミングで広告を表示します。
認知拡大やリマーケティングに適したキャンペーンタイプです。
特徴とメリット
ディスプレイキャンペーンの大きな特徴は、視覚的なクリエイティブでユーザーの関心を引ける点です。
テキストだけでは伝えにくい商品の魅力やブランドイメージを、画像や動画で訴求できます。
また、さまざまなターゲティング方法を組み合わせることで、狙ったユーザー層にアプローチできます。
- 幅広いWebサイトやアプリに広告を配信できる
- 画像や動画で視覚的にアピールできる
- クリック単価が検索より低い傾向にある
- 興味関心や行動履歴でターゲティングできる
- リマーケティングでサイト訪問者に再アプローチできる
クリック単価が検索キャンペーンより低めに設定されていることが多く、限られた予算でも多くのユーザーにリーチできます。
認知拡大への活用
ディスプレイキャンペーンは、まだ自社の商品やサービスを知らない潜在層への認知拡大に効果的です。
ユーザーが能動的に情報を探していないタイミングでも、広告を目にしてもらえる点がポイントです。
新商品の発売時やブランドの立ち上げ時など、まずは認知を広げたい場面で活用されています。
| 活用シーン | 具体例 |
| 新商品の認知拡大 | 発売前後にディスプレイ広告で露出を増やす |
| ブランディング | イメージ画像でブランドの世界観を伝える |
| リマーケティング | サイト訪問者に再度アプローチして購入を促す |
| 潜在層へのアプローチ | 興味関心ターゲティングで見込み顧客を発掘 |
ただし、検索キャンペーンと比べるとコンバージョン率は低くなる傾向があります。
直接的な成果を求めるよりも、認知からコンバージョンまでの導線設計を意識して活用するとよいでしょう。
動画キャンペーン
動画キャンペーンは、YouTubeやGoogleの提携サイトに動画広告を配信できるキャンペーンタイプです。
月間7,000万人以上が利用するYouTubeに広告を出せるのが最大の強みです。
映像と音声を組み合わせることで、テキストや画像だけでは伝えられない情報を効果的に届けられます。
特徴とメリット
動画キャンペーンの特徴は、ユーザーの記憶に残りやすい点です。
映像や音楽、ストーリーを活用することで、ブランドや商品の印象を強く残せます。
認知拡大だけでなく、コンバージョン促進を目的とした配信も可能です。
動画キャンペーンの主なメリットは、以下のとおりです。
- 映像と音声でインパクトのある訴求ができる
- YouTubeの幅広いユーザー層にリーチできる
- 目的に応じた複数の広告フォーマットを選べる
- 視聴データをもとに詳細な分析ができる
- リマーケティングリストを作成できる
動画を見たユーザーをリスト化して、その後の広告配信に活用することも可能です。
YouTube広告の種類
YouTubeに配信できる動画広告には、複数のフォーマットがあります。
目的や予算に応じて、適切なフォーマットを選ぶことが大切です。
| 広告フォーマット | 特徴 |
| スキップ可能なインストリーム広告 | 5秒後にスキップ可能、30秒視聴で課金 |
| スキップ不可のインストリーム広告 | 6〜15秒の動画を最後まで表示 |
| バンパー広告 | 6秒以内の短尺動画、スキップ不可 |
| インフィード動画広告 | 検索結果や関連動画に表示、クリックで再生 |
| YouTubeショート広告 | 縦型ショート動画の合間に表示 |
スキップ可能なインストリーム広告は、視聴されなければ課金されないため、費用対効果を意識した運用がしやすくなっています。
バンパー広告は6秒という短い時間で伝えたいメッセージを届けるため、クリエイティブの工夫が求められます。
ショッピングキャンペーン
ショッピングキャンペーンは、ECサイト向けに設計されたキャンペーンタイプです。
検索結果に商品画像、価格、店舗名などを表示して、直接的に購入を促進できます。
ユーザーが商品名やカテゴリを検索したときに、視覚的な情報を提供できるのが特徴です。
ショッピングキャンペーンを利用するには、Google Merchant Centerに商品データを登録する必要があります。
主な特徴は、以下のとおりです。
- 商品画像と価格を検索結果に表示できる
- 購買意欲の高いユーザーにダイレクトにアピールできる
- テキスト広告と同時に表示される場合がある
- クリックすると商品ページに直接遷移する
- 商品単位で入札調整ができる
ユーザーは検索結果で商品の見た目や価格を確認してからクリックするため、クリック後の購入率が高い傾向にあります。
アプリキャンペーン
アプリキャンペーンは、スマートフォンアプリのインストールやアプリ内アクションを促進するためのキャンペーンタイプです。
Google検索、Google Play、YouTube、Discoverなど、300万以上のサイトやアプリに自動で広告を配信できます。
アプリの情報をもとにGoogleのAIが最適化をおこなうため、設定の手間が少ないのもメリットです。
| 項目 | 内容 |
| 配信面 | Google検索、Google Play、YouTube、Discoverなど |
| 目的 | アプリインストール、アプリ内アクション、事前登録 |
| 課金方式 | クリック課金またはインストール課金 |
| 最適化 | GoogleのAIが自動で配信を調整 |
アプリビジネスを展開している企業にとっては、効率的にユーザーを獲得できる手段として重宝されています。
スマートアシストキャンペーン
スマートアシストキャンペーンは、小規模ビジネスや広告運用初心者向けに設計されたキャンペーンタイプです。
最小限の設定で広告配信をはじめられるのが特徴です。
GoogleのAIが自動でキーワード選定や入札調整をおこなうため、運用にかける時間やリソースを大幅に削減できます。
スマートアシストキャンペーンの特徴は、以下のとおりです。
- 簡単な設定で広告配信をはじめられる
- キーワード選定や入札を自動化
- Google検索、YouTube、Gmailなどに配信
- 成果に基づくクリック課金制
- 細かなカスタマイズは制限される
本格的な広告運用をおこなうには機能が限定的ですが、まずは気軽にはじめたいという方には適しています。
デマンドジェネレーションキャンペーン
デマンドジェネレーションキャンペーンは、YouTubeやDiscover、Gmailに配信できるキャンペーンタイプです。
以前のファインドキャンペーンがアップグレードされたもので、視覚的な広告を中心に潜在層へアプローチできます。
AIによる自動最適化機能を備えており、効率的にターゲットユーザーにリーチできます。
| 項目 | デマンドジェネレーションの特徴 |
| 配信面 | YouTube、Discover、Gmail |
| 広告フォーマット | 画像広告、動画広告 |
| 入札戦略 | クリック数の最大化、コンバージョン数の最大化など |
| 向いている目的 | 認知拡大、興味関心の喚起、リード獲得 |
ブランドの認知を広げながら、将来の顧客となりうるユーザーを発掘したい場合に効果的です。
目的別キャンペーンタイプの選び方
ここまで各キャンペーンタイプの特徴を解説してきました。
実際にキャンペーンを選ぶときは、自社の目的に合わせて判断することが重要です。
ここからは、目的別におすすめのキャンペーンタイプを紹介します。
コンバージョン獲得を重視する場合
問い合わせや購入などのコンバージョンを最優先で増やしたい場合は、検索キャンペーンが最も効果的です。
すでにニーズが顕在化しているユーザーにアプローチできるため、成果に直結しやすくなっています。
コンバージョン獲得に適したキャンペーンの優先順位は、以下のとおりです。
- 第1優先:検索キャンペーン
- 第2優先:P-MAXキャンペーン
- 第3優先:ディスプレイキャンペーン(リマーケティング)
検索キャンペーンで成果が出てきたら、P-MAXを追加して配信面を広げるのも有効な戦略です。
ディスプレイのリマーケティングを併用すれば、サイト訪問者への再アプローチも可能になります。
認知度向上を目指す場合
ブランドや商品の認知を広げたい場合は、幅広いユーザーにリーチできるディスプレイや動画キャンペーンが適しています。
検索ではリーチできない潜在層にもアプローチできるのがメリットです。
| 目的 | おすすめキャンペーン |
| 新商品の認知拡大 | ディスプレイ、動画 |
| ブランドイメージの浸透 | 動画 |
| 潜在層への興味喚起 | デマンドジェネレーション |
認知施策の成果を測定する際は、インプレッション数やリーチ、ブランドリフト調査などの指標を活用しましょう。
ECサイトの売上拡大を狙う場合
ECサイトの売上を伸ばしたい場合は、ショッピングキャンペーンが最も適しています。
商品画像や価格を検索結果に表示できるため、購買意欲の高いユーザーを直接商品ページに誘導できます。
ECサイト向けキャンペーンの組み合わせ例は、以下のとおりです。
- ショッピングキャンペーンで商品を直接訴求
- 検索キャンペーンでブランド名や商品名を補完
- ディスプレイでリマーケティングを実施
- P-MAXで全体の配信を自動最適化
複数のキャンペーンを組み合わせることで、購買ファネル全体をカバーできます。
アプリのダウンロード促進を行う場合
アプリのインストール数を増やしたい場合は、アプリキャンペーン一択といえます。
Google Play、YouTube、検索結果など、複数の配信面に自動で広告を出せるため、効率的にユーザーを獲得できます。
アプリキャンペーンで設定できる目標は、以下のとおりです。
- アプリインストールの促進
- アプリ内アクションの最適化
- アプリの事前登録促進
アプリのリリース前から事前登録広告を配信することで、リリース直後のインストール数を最大化できます。
少ない工数で運用したい場合
広告運用にかけられる時間やリソースが限られている場合は、自動化機能が充実したP-MAXやスマートアシストキャンペーンが適しています。
GoogleのAIに最適化を任せることで、少ない工数でも成果を出しやすくなります。
| 運用工数 | おすすめキャンペーン |
| 最小限で運用したい | スマートアシストキャンペーン |
| 自動化しつつ成果も重視 | P-MAXキャンペーン |
| ある程度の調整余地がほしい | 検索キャンペーン+自動入札 |
ただし、自動化に頼りすぎると細かな改善がしにくくなる点には注意が必要です。
株式会社エッコでは、クライアント様の状況に応じた最適なキャンペーン構成をご提案しております。
キャンペーン作成の基本手順
キャンペーンタイプを決めたら、実際にキャンペーンを作成していきます。
正しい手順で設定をおこなうことで、広告の効果を最大化できます。
ここでは、キャンペーン作成の基本的な流れを解説します。
キャンペーン目標の設定
Google広告の管理画面で新しいキャンペーンを作成すると、最初に目標を選択する画面が表示されます。
ここで選んだ目標によって、推奨されるキャンペーンタイプや機能が変わります。
主な目標の選択肢は、以下のとおりです。
- 販売促進
- 見込み顧客の獲得
- ウェブサイトのトラフィック
- 商品やブランドの比較検討
- ブランド認知度とリーチ
- アプリのプロモーション
- 来店数と店舗売上の向上
- 目標を指定せずにキャンペーンを作成
どの目標を選べばよいか迷った場合は、「目標を指定せずにキャンペーンを作成」を選んでも問題ありません。
あとから目標を変更することも可能です。
キャンペーンタイプの選択
目標を設定したら、次にキャンペーンタイプを選択します。
前述したとおり、目標によって選べるタイプが絞り込まれる場合があります。
キャンペーンタイプの選択画面では、それぞれの特徴や配信面の説明が表示されるので、確認しながら進めましょう。
| 手順 | 内容 |
| 1 | キャンペーン目標を選択 |
| 2 | 表示されるキャンペーンタイプから選択 |
| 3 | サブタイプがある場合は追加で選択 |
| 4 | キャンペーン名を入力して次へ |
キャンペーン名は、あとから見たときにわかりやすい名前をつけておくと管理しやすくなります。
予算と入札戦略の設定
キャンペーンタイプを選んだら、1日あたりの予算と入札戦略を設定します。
予算は、1か月に使いたい金額を30.4(1か月の平均日数)で割った金額を目安にするとよいでしょう。
入札戦略には複数の種類があり、目的に応じて選択します。
主な入札戦略は、以下のとおりです。
- コンバージョン数の最大化
- 目標コンバージョン単価
- クリック数の最大化
- 目標インプレッションシェア
- コンバージョン値の最大化
- 目標広告費用対効果
コンバージョン獲得を重視するなら「コンバージョン数の最大化」、費用対効果を重視するなら「目標コンバージョン単価」が適しています。
ターゲティングの設定
最後に、広告を配信するターゲットを設定します。
ターゲティングを適切に設定することで、無駄な配信を減らし、効率的な広告運用が可能になります。
キャンペーンタイプによって設定できるターゲティングは異なりますが、主な項目は以下のとおりです。
| ターゲティング項目 | 内容 |
| 地域 | 広告を配信する地域を指定 |
| 言語 | ターゲットユーザーの言語を指定 |
| オーディエンス | 興味関心、行動履歴などで絞り込み |
| デバイス | PC、スマートフォン、タブレットを指定 |
| 配信スケジュール | 曜日や時間帯を指定 |
とくに地域ターゲティングは、店舗ビジネスや地域限定のサービスを展開している場合に重要な設定項目です。
キャンペーン運用のポイント
キャンペーンを作成して配信をはじめたあとも、継続的な運用が必要です。
放置したままでは成果が頭打ちになったり、無駄なコストが発生したりする可能性があります。
ここでは、効果的な運用をおこなうためのポイントを解説します。
複数キャンペーンの使い分け
Google広告で成果を最大化するためには、複数のキャンペーンを組み合わせて運用することが効果的です。
1つのキャンペーンだけでは、アプローチできるユーザー層に限りがあります。
複数キャンペーンの使い分け例は、以下のとおりです。
- 検索キャンペーン:顕在層のコンバージョン獲得
- ディスプレイキャンペーン:潜在層への認知拡大とリマーケティング
- P-MAXキャンペーン:全体の最適化と新規顧客の開拓
- 動画キャンペーン:ブランドイメージの浸透
ただし、キャンペーンを増やしすぎると管理が煩雑になるため、自社のリソースに合わせて適切な数に絞ることも大切です。
機械学習を活かすための期間設定
Google広告のスマート自動入札は、機械学習によって最適化されるため、十分なデータが蓄積されるまで時間がかかります。
一般的に、学習期間として2〜4週間程度を見込んでおくとよいでしょう。
機械学習を効果的に働かせるためのポイントは、以下のとおりです。
| ポイント | 内容 |
| コンバージョン数の確保 | 月間30〜50件程度のコンバージョンを目安に |
| 設定変更の頻度 | 学習期間中は大きな変更を避ける |
| 予算の設定 | 少なすぎると最適化が進みにくい |
| データの蓄積 | 一定期間配信を継続して傾向を把握 |
学習期間中に頻繁に設定を変更すると、最適化がリセットされてしまう場合があります。
焦らずにデータを蓄積し、学習が完了してから本格的な改善に着手しましょう。
定期的な効果検証と改善
キャンペーンを配信したら、定期的にパフォーマンスを確認して改善をおこなうことが重要です。
データにもとづいた改善をくり返すことで、成果を着実に向上させられます。
効果検証でチェックすべき主な指標は、以下のとおりです。
- クリック率(CTR)
- コンバージョン率(CVR)
- コンバージョン単価(CPA)
- 費用対効果(ROAS)
- インプレッションシェア
数値が悪化している指標があれば、原因を特定して改善策を実施しましょう。
たとえば、クリック率が低い場合は広告文の見直し、コンバージョン率が低い場合はランディングページの改善が必要かもしれません。
まとめ
Google広告のキャンペーンタイプには、検索、P-MAX、ディスプレイ、動画、ショッピング、アプリ、スマートアシスト、デマンドジェネレーションの8種類があります。
それぞれに特徴があり、自社の目的やビジネスモデルに合ったタイプを選ぶことが成功への第一歩です。
コンバージョン獲得を重視するなら検索キャンペーン、認知拡大を目指すならディスプレイや動画キャンペーンが適しています。
運用リソースが限られている場合は、P-MAXやスマートアシストキャンペーンも有効な選択肢です。
まずは1つのキャンペーンからはじめて、データを見ながら徐々に拡大していくのがおすすめです。
この記事で紹介した内容を参考に、自社に合ったキャンペーンタイプを選んでみてください。
名古屋を拠点にWebマーケティングを支援する株式会社エッコでは、Google広告の運用代行をおこなっております。
キャンペーンタイプの選定から設定、運用改善まで、一貫してサポートいたします。
「どのキャンペーンを選べばよいかわからない」「成果が出なくて困っている」という方は、お気軽にご相談ください。

