こんにちは。
今期のエッコでは、持続可能な開発目標(SDGs)を支援していこうと考えています!
7/2・3に、全社でSDGs研修を受講してきましたので、今回はその様子をレポートしたいと思います。
目次
はじめに
SDGsとは?
近年、テレビやニュースでよく見かける「SDGs(エスディージーズ)」という言葉。
名前は知っているけれど、実際の意味はあまりよくわからないという方も多いのではないでしょうか?
SDGsとは、「Sustainable Development Goals」の略称で、日本語で持続可能な開発目標という意味になります。
2016年から2030年の15年間で達成すべき世界共通の目標として、貧困・健康と衛生・エネルギー・環境・平和など、
すべての人たちにとってより良い世界をつくるために設定された、世界共通の17の目標のことです。
2015年9月に国連で開催された持続可能な開発サミットで国連に加盟している全193カ国によって採択されました。
SDGsにおける「持続可能」の意味
「持続可能」とは、将来の世代のための地球環境や資源が守られ、今の状態が持続できることです。
また、「開発」とは、すべての人が安心して、自分の能力を十分に発揮しながら満足して暮らせることを指します。
SDGsが目指すもの
SDGs が策定される以前から、世界は社会、環境、経済の問題にそれぞれ取り組んでいました。
しかし、SDGsは、それらの問題に対する目標を一つにまとめたところが特徴的です。
経済発展だけに取り組むのではなく、環境や社会が抱える問題にバランスよく取り組み、その根本的な解決によって世界を持続させることを目指しています。
また、世代を超えたすべての国、すべての地域の人々が、誰一人取り残されることなく、尊重される社会を目指しています。
SDGsの詳細については下記の外務省HPに掲載されていますので、こちらを参照ください。
企業がビジネスを通してSDGsに取り組む意味
企業の規模を問わず企業経営には、銀行や投資家からの資金調達が欠かせません。
近年、この投資の判断基準の1つになっているのがESG(イーエスジー)の視点です。
ESGとは、Environment(環境)・Social(社会)・Governance(企業統治)の頭文字を取った略語です。
企業の持続的な成長にESGへの配慮が欠かせないと世界で注目されています。
従来の投資では、投資家は得られるリターンを重視する傾向が強かったものの、
ESG投資では投資先の企業が社会に対してどの程度良いインパクトを与えるのかを重視しています。
短期的な利益を目指して、環境・社会・企業統治に対して悪影響を与えながらビジネスを行なう企業は、
「持続可能なビジネスをしておらず投資をしてもリターンが得られない」と考える投資家が増えてきています。
長期的な視点を持ちビジネスを行わなければ、
近い将来には投資を受けられず自社の運転資金が足りなくなる日が来るかもしれません。
SDGsへの理解を深めることと合わせて、
投資家が持つESGの視点から企業経営に活かせるエッセンスを活用することは、
企業の中長期戦略を考える上で欠かせない視点になっていくでしょう。
日本の企業もSDGsへの取り組みを進めており、持続可能な社会づくりのために動き始めています。
人々の生活に強く結びつく企業の活動は、生産から消費者の手に届くプロセス全体において、
環境、社会への負の影響を最小化し、SDGsの目標達成に貢献するものでなければなりません。
最近では、困難な状況にある人々に寄り添った活動を行うNGOと企業が連携し、
社会や環境の課題を解決するために何ができるか共に考える動きが進められています。
このような動きは、社会課題と経済や環境の問題を一つにまとめたSDGsだからこそ進められた社会の変化といえます。
エッコもSDGsに取り組みたい!
こうした社会全体の変化を受け、
エッコも企業理念「Be Happy」に基づき、SDGsに取り組んでいきたい!という思いを強く持つようになりました。
しかし、どのように会社としてSDGsに取り組めばよいか、いまいちわかりません…
「エッコに何ができるのだろう?」「こんな大そうな目標、無理かも…」と頭を抱えました。
そこで、今回は、嶋田 亮さんという講師の方をお招きして、SDGsについて教えていただくことにしました!!
嶋田さんは、外務省後援初代SDGsアンバサダー(日本JC公認)として、
何故SDGsが世の中に必要なのか、何故ビジネスに必要なのかなど、中小企業の経営者たちを中心に活動されている方です。
このレポートでは「りょうさん」という愛称で登場します!
研修レポート
研修の中身が濃く、全部を書こうとすると超大作で終わりが見えない気がしたので、
ここからは研修の内容をレポート形式で簡単に紹介していきます。
SDGsの研修と聞くと、どこか堅苦しくて真面目なお勉強会なのでは?と思われるかもしれませんが、
実際はとてもフランクで楽しいものでした!
その様子が少しでも伝わるといいなと思ったので、今回は社員が撮ってくれた写真をふんだんに載せていこうと思います!
1日目
今回の研修では、愛知県の内海にある「美浜少年自然の家」を会場に選定しました。
ここの施設は敷地面積208,837㎡、ナゴヤドームの約4倍の広大な敷地を有しています。
私たちが利用した日は、部活の遠征でたくさんの中学生が来ていました!
施設の窓からは内海の景色が一望でき、とても清々しい気分。
施設スタッフの方がとても優しく、研修を滞りなく遂行できるように色々な面でご協力いただきました。
研修スタート!
はじめに、りょうさんは言いました。
「SDGsは戦略じゃない。SDGsの結果は関係の質で決まる。だから今日は関係を深めるための手法をつたえます」
コミュニケーションメインときいて、びっくり!
環境問題とかジェンダーとかそういう話を詳しく説明されると思っていました…
みんなで一丸となって取り組んでいくには、まず関係を深めないといけない。
今日は、職場の関係・業務の上下関係は除いて、みんなあだ名で呼び合って、自分の言いたいことを伝えましょう。
そういうルールでした!
こんな感じで、自由に4グループに分かれます。
学習スタイルアンケート
関係を深めるには、まずは自分を知ることから。
学習スタイルアンケートを記入して、自分自身の特性を見ていきます。
ここでは4つの分類に分けられるのですが、エッコのみんなを分布すると、バラバラです!
論理的な人もいれば、考え込んでしまう人、勢いでいく人、全部バランスよく特性を持っている人…
エッコってこんなにも特性豊かな人が揃っているんだなあと改めて感じました。
この傾向を知っておくと、仕事の面においても、相手へのアプローチが違ってきそうです。
プロジェクトチームへのアサインも、さまざまな特性の人を集めると、互いに補い合いより成功に近づけるという意見もありました。
分析はこの傾向の人に依頼して、最後の決定の部分はこの傾向の人に一任する、というような分業でも活かせそうです。
SDGsカード
次は、SDGsカードを使って、さらに相手のことを知っていきます。
ここでは、ひとつのテーマについて、それぞれが話します。
それに対して聞き手は「応援」「共感」「納得」などの感情カードを示していきます。
共通のテーマが決まっていると、会話ではなく、「対話」が生まれるとりょうさんは話していました。
たしかに、今までエッコのみんなと会話はしてきたけれど、
相手の過去や深いところに触れて、議論をしたりという対話はしたことがなかったなあと思いました。
こんな幼少期だったんだ、こんな風に考えているんだ、という新しい発見があり、とても面白かったです!
ボードゲーム
どんどんいきます。
次は、「get the point」というボードゲームをしました。
資源カードを使ってアイテムを作成し、アイテムごとに設定されているポイント数を競うというゲームです。
使用する資源は鉄・レアメタル・化石燃料・木材・動物・植物の6種類あり、
<再生できる資源>と<再生できない資源>に分かれています。
その資源を使って作ることができるアイテムは10種類あります。
4人で1グループを作り、一人ひとつずつ好きなアイテムを作っていくのですが、
1周するたびに「資源回復ルール」が発動します。
その資源回復ルールに従って一部の資源は一周するごとに回復を繰り返します。
1ゲーム目は自分が裕福になるためだけを考えてゲームをしてみました。
そうすると、あっという間に資源がなくなってしまいます。
5周くらいでゲーム終了。
2ゲーム目は11周以降もつづけられるように、今度はチームでより裕福に、を考えながらやります。
1ゲーム目と2ゲーム目は、少しのルールアレンジで、
「奪い合い競争する世界」から「持続させるために協力する世界」に一変しました。
この2パターンの世界を経験することで、
「持続可能な社会とはどういうことか」「なぜ持続可能な社会を作る必要があるのか(それが自分たちにとって何故必要なのか)」「持続可能な社会を作っていくために必要な考え方」について、小学生から大人まで、理解を深められます!
こうしたら?ああしたら?と各方面から声があがって、とても盛り上がりましたよ!
おうちに帰ったら、家族でもこのゲーム一緒にやりたいなあと思いました!!
お昼休憩
ここで一旦休憩、お昼ご飯です。
研修の名残からか、食事中も話が弾みます!
お弁当から出たゴミも、みんなきちんと分別してくれました!
LEGOブロック
次のワークショップはLEGOブロックです!
この写真にあるように、お皿の中の決められたLEGOブロックを使って、
一人ひとり思うままに、「登りたくなる塔」を数分で作成します。
LEGOブロックなんて久々…という人もたくさんいたようで、みんな夢中で作っていきます。
(夢中すぎて、作っている様子の写真は誰も撮っていなかったので割愛です笑)
出来上がったあとは、みんなで作品をシェアします。
これが、とっても面白い!!!!
ひとりひとり、全然、出来上がりが違うんです!
みんなの作品を載せていきます。
どうですか?
なにこの発想?!というのもあったのでは…
この作品には、自分の思いだったり、考え方の傾向が現れているそうです。
お互いに「ここはなんでこうしたの?」「なんで赤色を使ったの?」などと質問して、
相手がどんな考え方、どんな個性があるのかをお互いに理解していきます。
話を聞くと、「ああ、この人らしい作品だな」とか、「そういう考えを持っているんだな」と色々な面を知ることができました。
これも学習スタイルアンケートと同じように、自分のことも、相手のことも、よりわかった気がする。
わかったうえで関わるのはだいぶ違うから、お互いに足りないところを補い合ったりするのに有効かも…という意見が多数でした。
ここまで8時間の研修でしたが、全く飽きることなく、あっという間に時間が過ぎました。
もっとエッコの人たちを知れて、好きになれた!という声もあり、嬉しくなりました!!
BBQ
研修後はみんなで、まるはリゾートでBBQです!
わたしは予定があり参加できなかったので、写真だけ…
2日目
2日目は人数を絞って、SDGsアンバサダー養成講座を受講します。
1日目よりもさらに、関係性を深める手法を学び、社内外に広げていくためどうしていくかを考えていきました。
人生の振り返り
まずは、その人の考え方を司るベースの部分を理解するために、これまでの人生の振り返りを行います。
2人1組で、相手に小学生時代から今までの人生についてインタビューしていきました。
この作業に1人あたり30分程度、みっちり2時間費やします。
質問内容は、「どのような小学生時代でしたか?どのようなことに興味を持っていましたしか?」や
「今のあなたが大切にしていること」「人生において自分に大きな影響を与えた人との出会い」などがありました。
2人1組でのインタビューが終わったら、参加者全員で集まって、インタビューした相手を他己紹介していきました。
わたしは、メンバーの幼少時代のことはもちろん、どんなことを大切に生きているのかを聞く機会がなかったので、とっても新鮮でした!
意外な面白いエピソードをもっているメンバーもいたので、もっと聞いてみたいなあと思いました。
インタビューでは、自分と相手も知っている自分のこと、または自分は知っているけど相手は知らない自分のことをシェアしましたが、
他己紹介では、自分は知らないけど相手は知っている自分のことを知れる機会にもなり、
わたしって周りからこういう風に見られているんだと、認識させられる場にもなっていました!
お昼休憩
美味しそうなお弁当の写真♪
1日目も2日目も、施設の食堂からお弁当を届けてくださいました!
とっても美味しかったです。
2日目のお昼休憩は、講師の方々も交えていろいろなお話をしました!
サステナブルアカデミーには、子どもから大人まで、多種多様な人が所属しているお話や、
講師の方の会社ではどのようなSDGsの取り組みをされているかなどを教えていただけました。
どの方もとても面白そうにSDGsのことや関係を深める取り組みについて話されていて、
まだまだ人生これから!150歳まで生きたいと思っている!という方もおり、非常に輝いている姿が印象的でした。
LEGOブロック
2日目もLEGOブロックの時間がありました!
テーマは昨日と同じ、「登りたくなる塔」です。
みんな慣れてきたので、黙々と作っていきます。
昨日と同じようなものにした人もいれば、全く違うテイストで作る人もいたり。
LEGOブロックにはその人の今の気持ちや考えが現れてくるので、
「昨日と比較してここがちがうけど、どうしてこうしてみたの?」とか、「ここはどういう自分が現れているの?」など、
今後社内でワークショップを実施していくことを想定して、質問の仕方を学びました。
マンダラート
次は、「〇月〇日までに未来の自分になる」というのを叶えるため、マンダラートというものを作成していきました。
LEGOブロックで今の自分を分析して、なりたい姿に近づくためにはどんな要素を身につければいいのか、持ち味カードから選んでいきます。
真ん中にある未来の自分という最終目標の周りに、身につけたい要素を記入してきます。
その要素を身につけるために、具体的に何をするのかを白いところに書いていきます。
これを毎日こつこつと実行していけば、足りない要素が身に付いていき、最終的には未来の自分にたどり着くことができる、というものです。
SDGs推進宣言案を作成
最後に、エッコで行っていく、SDGs推進宣言案を作成していきました。
これは1日目もメンバー全員に考えて記入していってもらっています。
未来、地球、買い手、売り手、作り手、世間の6つにとってHappyとなる取り組みを通じて、
持続可能な社会を目指していく宣言です!
みんなが個別で記入した宣言を基に、エッコでどのような目標を掲げて推進していくかを講師の方々がまとめてくださいます。
後日、まとまったものを送付してくださるそうなので、それまで楽しみです!
認定証授与
これで今回の全ての研修を修了しました。
りょうさんから、SDGsアンバサダー養成講座の修了証、get the pointの認定ファシリテーターの認定証を授与していただきました!
おわりに
エッコはまだまだ、SDGsの駆け出しです。
これから、研修で学んだことを業務レベルに落とし込み、
企業理念である「Be Happy」につなげるべく、積極的にSDGsに取り組んでまいります!
まずは関係性を深めること。
この次のフェーズについても、ブログで紹介できたらと思いますのでご期待ください。
ECCO