ホームページを運営しているけれど、「実際にどれくらいの人が見てくれているのか分からない」「アクセス数の調べ方が分からない」と悩んでいませんか?
Webサイトのアクセス数を把握することは、ビジネスを成功させるための第一歩です。
アクセス数を正確に測定できれば、どのページが人気なのか、どこから訪問者が来ているのか、どの時間帯にアクセスが多いのかといった貴重な情報が手に入ります。
しかし、多くの企業がアクセス解析ツールを導入していないか、導入していても十分に活用できていないのが現状です。
この記事では、初心者の方でも今日から実践できるアクセス数の調べ方を、図解を交えながら丁寧に解説していきます。
無料で使えるGoogleアナリティクスの設定方法から、競合サイトの分析手法、さらにはアクセスデータを活用した具体的な改善施策まで、Webマーケティングに必要な知識を網羅的にお届けします。
名古屋でWebコンサルティングを手がける株式会社エッコでも、多くのクライアント企業様に対してアクセス解析の導入支援を行っており、データに基づいた改善提案で成果を上げています。
それでは、アクセス数を調べる方法について、基礎から応用まで詳しく見ていきましょう。
目次
アクセス数とは何か

アクセス数の基本的な定義
アクセス数とは、ユーザーがWebサイトを訪問した回数や閲覧した状況を数値化したものです。
一般的に「アクセス数」という言葉は、複数の指標をまとめて表現する際に使われることが多く、厳密には単一の指標を指す言葉ではありません。
Webサイトの運営において、アクセス数は「どれだけの人があなたのサイトに興味を持ってくれているか」を測る重要なバロメーターとなります。
実店舗でいえば「来店客数」に相当するもので、ビジネスの健全性や成長性を判断する基礎データとなるのです。
アクセス解析ツールを使うことで、単なる訪問回数だけでなく、訪問者の行動パターンや属性まで詳しく把握できるようになります。
例えば、どのページから入ってきて、どのページで離脱したのか、どれくらいの時間サイトに滞在したのか、といった詳細な情報まで取得可能です。
これらのデータを正しく理解し活用することで、Webサイトの改善点が明確になり、より効果的なマーケティング施策を打てるようになります。
| アクセス数で分かること | 具体例 |
| サイトの人気度 | 月間で何人が訪問しているか |
| コンテンツの評価 | どのページがよく読まれているか |
| 流入経路 | 検索エンジン、SNS、広告のどこから来たか |
| ユーザーの行動 | どのページで離脱しているか |
| 時間帯の傾向 | いつアクセスが集中するか |
ユーザー数・セッション数・PV数の違い
アクセス数を正確に理解するためには、3つの主要な指標の違いを把握することが重要です。
ユーザー数は、一定期間内にサイトを訪問した人の数を表します。
同じ人が何度訪問しても、ユーザー数は1としてカウントされるため、「何人の異なる人がサイトを見てくれたか」を知ることができます。
例えば、1人のユーザーが月曜日と金曜日の2回サイトを訪問した場合、ユーザー数は1となります。
セッション数は、ユーザーがサイトを訪問した回数を表します。
1人のユーザーが複数回訪問すれば、その回数分だけセッション数がカウントされます。
先ほどの例では、月曜日と金曜日の2回訪問したので、セッション数は2となります。
Googleアナリティクス(GA4)では、30分間操作がない状態が続くと、1つのセッションが終了したと判断されます。
**PV数(ページビュー数)**は、サイト内のページが表示された回数を表します。
1回の訪問で複数のページを閲覧すれば、その分だけPV数が増えていきます。
例えば、1人のユーザーが1回の訪問(1セッション)で5ページ閲覧した場合、ユーザー数は1、セッション数は1、PV数は5となります。
これらの指標を組み合わせて分析することで、サイトの状況をより深く理解できるようになります。
| 指標 | 意味 | 計測例 |
| ユーザー数 | サイトを訪問した人の数 | Aさんが月・水・金に訪問→ユーザー数は1 |
| セッション数 | サイトへの訪問回数 | Aさんが月・水・金に訪問→セッション数は3 |
| PV数 | ページが表示された回数 | Aさんが1回の訪問で5ページ閲覧→PV数は5 |
アクセス数を調べる重要性
アクセス数を調べることは、単なる数字の確認作業ではありません。
Webサイトの健康診断であり、ビジネス成長のための羅針盤となる重要な活動なのです。
まず、アクセス数を把握することで、実施したマーケティング施策の効果を客観的に測定できるようになります。
例えば、新しいブログ記事を公開した後、SEO対策を強化した後、SNS広告を出稿した後など、それぞれの施策がどれだけアクセス増加に貢献したかが数値で分かります。
次に、ユーザーの行動パターンを理解することで、サイトの問題点を発見できます。
もし特定のページで離脱率が高ければ、そのページに何か問題があると推測できますし、逆にページビュー数が多いページは、ユーザーにとって価値あるコンテンツだと判断できます。
さらに、競合他社との比較によって、自社サイトの立ち位置を把握することも可能です。
同じ業界の競合サイトと比べて、自社のアクセス数が多いのか少ないのかを知ることで、今後の戦略を立てる際の重要な判断材料となります。
アクセス数を定期的にチェックすることで、季節変動やトレンドの変化にも迅速に対応できるようになり、機会損失を防ぐことができます。
名古屋の株式会社エッコでは、クライアント企業様のアクセスデータを分析し、具体的な改善提案を行うことで、多くの企業のWeb集客を成功に導いています。
| アクセス数を調べるメリット | 得られる効果 |
| 施策効果の測定 | 広告やSEOの成果が数値で分かる |
| 問題点の発見 | 離脱が多いページを特定できる |
| ユーザー理解 | どんな人がいつ訪問するか分かる |
| 競合分析 | 業界内での自社の位置が把握できる |
| 戦略立案 | データに基づいた意思決定ができる |
自社サイトのアクセス数を調べる方法

Googleアナリティクス(GA4)の導入手順
アカウント作成からトラッキングコード設置まで
Googleアナリティクス4(GA4)は、Googleが無料で提供する高機能なアクセス解析ツールです。
世界中の多くのWebサイトで利用されており、信頼性と機能性の両面で優れています。
まず、GA4を利用するためには、Googleアカウントが必要です。
既にGmailなどを使用している場合は、そのアカウントを利用できますし、持っていない場合は新規で作成しましょう。
Googleアカウントが準備できたら、Googleアナリティクスの公式サイトにアクセスし、「測定を開始」をクリックします。
最初に「アカウント名」を設定します。
これは企業名やサイト名など、自分が管理しやすい名前を付けることができます。
次に「プロパティ名」を設定します。
プロパティとは、分析対象となるWebサイトやアプリのことで、複数のサイトを運営している場合は、それぞれにプロパティを作成します。
続いて、ビジネスの詳細情報として、業種やビジネスの規模、アナリティクスの利用目的を選択します。
これらの情報は、GA4が適切なレポートやインサイトを提供するために使用されます。
利用規約に同意した後、データストリームの設定に進みます。
ここで「ウェブ」を選択し、分析したいWebサイトのURLとストリーム名を入力します。
設定が完了すると、測定ID(G-から始まる文字列)とトラッキングコードが発行されます。
このトラッキングコードを、Webサイトの全ページのHTMLコード内、具体的には<head>タグ内に設置する必要があります。
WordPressなどのCMSを使用している場合は、専用のプラグインを使うことで、コードを直接編集することなく簡単に設置できます。
コード設置後、正しく動作しているかを確認するため、自分でサイトにアクセスしてみて、GA4のリアルタイムレポートで計測されているかチェックしましょう。
| 導入ステップ | 具体的な作業内容 |
| 1. Googleアカウント準備 | Gmail等のGoogleアカウントを用意 |
| 2. GA4アカウント作成 | アカウント名とプロパティ名を設定 |
| 3. ビジネス情報入力 | 業種、規模、利用目的を選択 |
| 4. データストリーム設定 | WebサイトのURLを登録 |
| 5. トラッキングコード取得 | 測定IDとコードを確認 |
| 6. コード設置 | 全ページの<head>タグ内に設置 |
| 7. 動作確認 | リアルタイムレポートで確認 |
初期設定で確認すべき項目
GA4のトラッキングコードを設置しただけでは、十分な分析ができません。
初期設定で重要な項目をしっかり設定することで、より正確で詳細なデータを取得できるようになります。
まず、コンバージョンの設定を行いましょう。
コンバージョンとは、サイトの目標達成(問い合わせ、資料請求、商品購入など)を指します。
GA4では、特定のイベントをコンバージョンとして指定することで、目標達成の状況を追跡できます。
次に、内部トラフィックの除外設定を行います。
これは、自社のスタッフがサイトを確認する際のアクセスを計測から除外する設定です。
IPアドレスを指定することで、社内からのアクセスをデータから除外でき、より正確なユーザー行動を把握できます。
また、クロスドメイン測定の設定も重要です。
複数のドメインをまたいでユーザーの行動を追跡したい場合(例:メインサイトと決済サイトが別ドメインの場合)、この設定を行うことで、一連のユーザージャーニーを正しく計測できます。
データ保持期間の設定も確認しておきましょう。
GA4では、ユーザー単位のデータ保持期間を2ヶ月または14ヶ月から選択できます。
長期的な分析を行いたい場合は、14ヶ月に設定することをおすすめします。
さらに、Googleシグナルを有効にすることで、デバイスをまたいだユーザーの行動を追跡できるようになり、より正確なユーザー数を把握できます。
これらの設定は、データ収集開始後に変更することもできますが、早めに設定しておくことで、より多くの有用なデータを蓄積できます。
| 設定項目 | 目的 | 推奨設定 |
| コンバージョン | 目標達成の測定 | 問い合わせ、購入等を設定 |
| 内部トラフィック除外 | 社内アクセスの除外 | 自社IPアドレスを登録 |
| クロスドメイン測定 | 複数ドメインの追跡 | 関連ドメインを全て登録 |
| データ保持期間 | 長期分析の実現 | 14ヶ月を選択 |
| Googleシグナル | デバイス横断測定 | 有効化を推奨 |
GA4でアクセス数を確認する方法
基本的なレポートの見方
GA4にログインすると、最初に表示されるのがホーム画面です。
ここでは、過去7日間のサイト全体のパフォーマンスが一目で確認できるようになっています。
画面上部には、ユーザー数、セッション数、表示回数などの主要指標が数値とグラフで表示されます。
これらの数値を見ることで、サイトへの訪問状況を素早く把握できます。
左側のメニューから「レポート」をクリックすると、より詳細な分析レポートにアクセスできます。
「レポートのスナップショット」では、ユーザーの獲得方法、エンゲージメント、収益など、重要な指標がカード形式でまとめられています。
「リアルタイム」レポートでは、現在サイトを訪問しているユーザーの状況をリアルタイムで確認できます。
どのページが見られているか、どこからアクセスしているか、どのデバイスを使用しているかなど、今まさに起きていることが分かります。
「ユーザー」セクションでは、訪問者の属性(地域、言語、年齢、性別など)やテクノロジー(デバイス、ブラウザ、OS)に関する情報を確認できます。
「ライフサイクル」セクションには、「集客」「エンゲージメント」「収益化」「維持率」の4つのカテゴリがあり、ユーザーの行動を段階的に分析できます。
各レポートの右上には、期間を選択するカレンダーアイコンがあります。
ここをクリックすることで、分析したい期間を自由に設定でき、前の期間との比較も簡単に行えます。
株式会社エッコでは、クライアント企業様に対して、GA4レポートの見方をレクチャーし、日々のデータチェックをサポートしています。
| レポート名 | 確認できる内容 | 活用シーン |
| ホーム | サイト全体の概要 | 毎日の状況確認 |
| リアルタイム | 現在の訪問状況 | キャンペーン実施時 |
| ユーザー属性 | 訪問者の特徴 | ターゲット分析 |
| 集客 | 流入経路 | 広告効果測定 |
| エンゲージメント | ページ閲覧状況 | コンテンツ評価 |
期間別・チャネル別の分析方法
アクセス数を正しく理解するには、期間別やチャネル別といった切り口でデータを見ることが重要です。
期間別の分析では、特定の期間のパフォーマンスを確認できます。
レポート画面右上の日付部分をクリックすると、カレンダーが表示され、開始日と終了日を自由に設定できます。
例えば、「今月のアクセス数を知りたい」場合は、月の初日から現在までを指定します。
また、「比較」機能を使うことで、前月や前年同期との比較が簡単にできます。
比較期間を設定すると、増減率がパーセンテージで表示されるため、サイトの成長度合いを視覚的に把握できます。
チャネル別の分析は、ユーザーがどこからサイトに訪問したかを知るための重要な指標です。
「レポート」→「ライフサイクル」→「集客」→「トラフィック獲得」で確認できます。
主なチャネルには以下のようなものがあります。
Organic Searchは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンから自然検索でアクセスしたもので、SEO対策の効果を測る指標となります。
Directは、URLを直接入力したり、ブックマークからアクセスしたもので、ブランド認知度の高さを示します。
Referralは、他のWebサイトからのリンクをクリックして訪問したもので、被リンク効果を確認できます。
Organic Socialは、FacebookやX(旧Twitter)などのSNSから訪問したもので、SNSマーケティングの効果を測定できます。
Paid Searchは、リスティング広告などの有料検索広告からの訪問で、広告投資の効果を確認できます。
これらのチャネルごとにユーザー数やセッション数を比較することで、どの集客施策が最も効果的なのかを判断し、リソースを適切に配分できるようになります。
| チャネル名 | 流入元 | 主な施策 |
| Organic Search | 自然検索 | SEO対策、コンテンツ作成 |
| Direct | 直接訪問 | ブランディング、メルマガ |
| Referral | 外部サイトリンク | 被リンク獲得、PR活動 |
| Organic Social | SNS | SNS運用、情報発信 |
| Paid Search | 検索広告 | リスティング広告 |
| Display | ディスプレイ広告 | バナー広告、リターゲティング |
ページ別アクセス数の確認手順
どのページがよく見られているかを知ることは、コンテンツ戦略を立てる上で非常に重要な情報となります。
ページ別のアクセス数は、「レポート」→「ライフサイクル」→「エンゲージメント」→「ページとスクリーン」で確認できます。
このレポートでは、各ページのURLが一覧で表示され、表示回数、ユーザー数、平均エンゲージメント時間などの指標を確認できます。
表示回数が多いページは、ユーザーにとって価値あるコンテンツだと判断でき、今後も同様のテーマで記事を作成することが有効です。
逆に、力を入れて作成したにもかかわらず表示回数が少ないページは、タイトルの見直しやSEO対策の強化が必要かもしれません。
平均エンゲージメント時間(ページに滞在した平均時間)が長いページは、ユーザーが内容をしっかり読んでいることを示しています。
一方、エンゲージメント時間が極端に短いページは、内容がユーザーの期待と合っていない可能性があります。
また、「ランディングページ」(ユーザーが最初に訪問したページ)のレポートでは、サイトへの入り口となっているページを確認できます。
これは、「レポート」→「ライフサイクル」→「集客」→「ランディングページ」で確認可能です。
ランディングページの分析は、SEOで上位表示されているページや、広告の遷移先ページのパフォーマンスを評価する際に役立ちます。
さらに、「ページパス」をクリックすることで、各ページの完全なURLを確認でき、パラメータ付きのURLも個別に分析できます。
| 確認項目 | 分析のポイント | 改善アクション |
| 表示回数 | よく見られているページ | 類似コンテンツの作成 |
| ユーザー数 | 何人が見ているか | 導線の改善 |
| エンゲージメント時間 | どれだけ読まれているか | コンテンツの質向上 |
| 離脱率 | どこで離脱しているか | ページ改善、CTA最適化 |
| コンバージョン数 | 目標達成状況 | 導線設計の見直し |
Googleサーチコンソールとの併用
Googleサーチコンソール(GSC)は、検索エンジンからの流入に特化した無料の分析ツールです。
GA4と併用することで、より詳細なSEO分析が可能になります。
サーチコンソールでは、ユーザーがどのようなキーワードで検索して、自社サイトにたどり着いたかを確認できます。
これは、GA4では詳細に取得できない情報です。
まず、サーチコンソールの「検索パフォーマンス」レポートを開きます。
ここでは、クリック数、表示回数、クリック率(CTR)、平均掲載順位の4つの指標を確認できます。
クリック数は、検索結果に表示されたリンクがクリックされた回数で、GA4のOrganic Searchのセッション数とほぼ同じ意味を持ちます。
表示回数は、検索結果に自社サイトのリンクが表示された回数で、どれだけ検索で露出しているかを示します。
クリック率は、表示回数に対するクリック数の割合で、タイトルやディスクリプションの魅力度を測る指標となります。
平均掲載順位は、検索結果での平均的な表示位置で、SEO対策の効果を直接的に示す重要な指標です。
「クエリ」タブでは、どのようなキーワードで検索されているかが分かります。
意図していなかったキーワードで検索されている場合は、新しいコンテンツ作成のヒントになります。
「ページ」タブでは、各ページごとの検索パフォーマンスを確認でき、どのページが検索で評価されているかが分かります。
GA4とサーチコンソールを連携させることで、GA4の画面内でもサーチコンソールのデータを確認できるようになり、一元的な分析が可能になります。
名古屋の株式会社エッコでは、GA4とサーチコンソールの両方を活用した総合的なアクセス分析を行い、効果的なSEO戦略を提案しています。
| サーチコンソールで確認できること | GA4との違い | 活用方法 |
| 検索クエリ | GA4では詳細不明 | キーワード戦略立案 |
| 検索順位 | GA4では確認不可 | SEO効果測定 |
| 表示回数 | クリック前の露出 | タイトル改善の判断 |
| クリック率 | クリックされやすさ | メタディスクリプション最適化 |
| インデックス状況 | ページの認識状態 | 技術的SEOの確認 |
競合サイトのアクセス数を調べる方法

無料で使える競合分析ツール
SimilarWebの活用法
SimilarWebは、世界中で広く使われている無料の競合分析ツールです。
他社のWebサイトのURLを入力するだけで、そのサイトのアクセス状況を推定値として確認できます。
SimilarWebの公式サイトにアクセスし、検索窓に競合サイトのドメイン(例:example.com)を入力します。
すると、そのサイトの月間訪問数、訪問者数、平均滞在時間、直帰率などの基本情報が表示されます。
無料版では過去3ヶ月間のデータを確認でき、アクセス数の推移をグラフで見ることができます。
「トラフィックの概要」セクションでは、合計訪問数や訪問当たりのページ数など、サイト全体のパフォーマンスを把握できます。
「トラフィックソース」では、どこからアクセスが来ているかの割合が円グラフで表示されます。
検索からの流入が多いのか、ソーシャルメディアからの流入が多いのか、競合の集客戦略の特徴を読み取ることができます。
「地域別トラフィック」では、どの国や地域からアクセスが多いかが分かり、競合のターゲット市場を推測できます。
「類似サイト」機能では、似たようなサイトが自動的に表示されるため、知らなかった競合や参考になるサイトを発見できる可能性があります。
ただし、SimilarWebの数値はあくまで推定値であり、実際のアクセス数とは異なる場合があることを理解しておく必要があります。
特に、アクセス数が少ないサイトの場合、データが不十分で正確な分析ができないこともあります。
| SimilarWebで確認できる項目 | 内容 | 活用ポイント |
| 月間訪問数 | 推定アクセス数 | 競合の規模感を把握 |
| トラフィックソース | 流入元の割合 | 集客戦略の分析 |
| 訪問当たりページ数 | 回遊性 | コンテンツ力の比較 |
| 平均滞在時間 | エンゲージメント | ユーザー満足度の推測 |
| 直帰率 | 即離脱の割合 | ランディングページの質 |
| 地域別分布 | ユーザーの所在地 | ターゲット市場の確認 |
Ubersuggestでできること
Ubersuggestは、SEOの専門家Neil Patel氏が提供する無料で使えるSEO・競合分析ツールです。
競合サイトのアクセス数だけでなく、流入キーワードや被リンク状況まで詳しく調べることができます。
Ubersuggestのサイトにアクセスし、競合サイトのドメインを検索窓に入力すると、そのサイトの概要が表示されます。
「オーガニックキーワード」セクションでは、競合サイトがどのようなキーワードで検索上位に表示されているかが一覧で確認できます。
各キーワードの検索ボリューム、SEO難易度、推定流入数などが表示されるため、自社が狙うべきキーワードを見つける際の参考になります。
「トラフィックアナライザー」機能では、月間のオーガニック検索トラフィック(推定値)や訪問数の推移をグラフで確認できます。
競合サイトのトラフィックが増加傾向にあるのか、減少傾向にあるのかを把握することで、業界全体のトレンドや競合の施策の成否を推測できます。
「トップページ」機能では、競合サイトの中でも特にアクセスが多いページを確認できます。
これにより、どのようなコンテンツが人気なのか、どのようなテーマが需要があるのかを知ることができます。
「被リンク」タブでは、競合サイトがどこからリンクを獲得しているかを確認できます。
被リンクはSEOにおいて重要な要素であり、質の高い被リンクを獲得しているサイトは検索順位が上がりやすい傾向にあります。
無料版では1日あたりの検索回数に制限がありますが、基本的な競合分析には十分な機能が揃っています。
| Ubersuggestの主要機能 | できること | ビジネスへの活用 |
| オーガニックキーワード | 競合の上位キーワード確認 | 自社のキーワード戦略立案 |
| トラフィック推移 | アクセス数の変動確認 | 施策のタイミング判断 |
| トップページ分析 | 人気コンテンツの特定 | コンテンツ企画の参考 |
| 被リンク分析 | リンク元サイトの確認 | リンク獲得戦略の構築 |
| SEO難易度 | キーワードの競争度 | 現実的な目標設定 |
有料ツールによる詳細分析
Ahrefsの機能と使い方
Ahrefsは、世界中のSEO専門家が利用する有料の高機能分析ツールです。
被リンク分析において業界トップクラスのデータベースを保有しており、競合サイトの詳細な分析が可能です。
Ahrefsにログイン後、「Site Explorer」機能で競合サイトのドメインを入力します。
すると、そのサイトの「オーガニックトラフィック」(自然検索からの推定流入数)が月間グラフで表示されます。
数値は推定値ですが、非常に精度が高く、競合のSEOパフォーマンスを正確に把握できます。
「Organic keywords」セクションでは、競合がどのキーワードで何位に表示されているかが詳細に分かります。
各キーワードの検索ボリューム、キーワード難易度、推定トラフィック、URLなどが一覧表示されるため、どのページがどのキーワードで評価されているかまで確認できます。
「Top pages」機能では、競合サイト内でオーガニック検索からのトラフィックが最も多いページがランキング形式で表示されます。
これにより、どのようなコンテンツが検索エンジンから評価されているかを具体的に知ることができます。
「Backlinks」機能は、Ahrefsの最大の強みです。
競合サイトがどこからリンクを獲得しているか、そのリンクの質はどうか、アンカーテキストは何かなど、被リンクに関するあらゆる情報を取得できます。
高品質なリンクを獲得しているサイトを見つけたら、同様のアプローチで自社サイトもリンク獲得を目指すことができます。
「Content Gap」機能では、競合サイトが上位表示されているが自社サイトは表示されていないキーワードを発見できます。
これは、自社が対策すべきキーワードを見つけるのに非常に有効な機能です。
Ahrefsは月額料金が発生しますが、7日間の有償トライアルが用意されており、少額で機能を試すことができます。
株式会社エッコでは、Ahrefsなどの専門ツールを活用し、クライアント企業の競合分析とSEO戦略立案をサポートしています。
| Ahrefsの主要機能 | 分析内容 | 得られるメリット |
| オーガニックトラフィック | 自然検索からの流入推定 | 競合のSEO成果を数値化 |
| オーガニックキーワード | 上位表示キーワード一覧 | 対策キーワードの発見 |
| トップページ | 流入の多いページ | 成功コンテンツの分析 |
| 被リンク分析 | リンク元の詳細情報 | リンク獲得戦略の立案 |
| コンテンツギャップ | 機会損失キーワード | 新規記事企画の材料 |
| ランク推移 | 順位変動の追跡 | SEO施策の効果測定 |
SEMrushでの競合調査
SEMrushは、SEOだけでなくPPC広告やSNSマーケティングまで総合的に分析できる有料ツールです。
世界中で700万人以上のユーザーが利用しており、包括的なデジタルマーケティング分析が可能です。
SEMrushのダッシュボードで、「ドメイン概要」に競合サイトのURLを入力すると、そのサイトの全体像が一画面に表示されます。
オーガニック検索のトラフィック、有料検索のトラフィック、ディスプレイ広告の状況など、複数のチャネルを横断的に分析できます。
「オーガニック検索」セクションでは、競合がどのキーワードでトラフィックを獲得しているか、検索順位はどうか、そのトレンドはどうかを詳細に確認できます。
特に、「キーワードの位置変動」機能では、どのキーワードの順位が上昇・下降しているかがグラフで可視化され、競合の最近のSEO活動を推測できます。
「広告リサーチ」機能は、SEMrushの大きな特徴の一つです。
競合がどのようなキーワードでリスティング広告を出稿しているか、広告文はどのようなものか、ランディングページはどこかまで確認できます。
これにより、競合の有料広告戦略を詳しく分析し、自社の広告戦略に活かすことができます。
「トラフィック分析」機能では、競合サイトへの訪問者数、ページビュー数、平均滞在時間、直帰率などを推定値で確認できます。
さらに、訪問者の地理的分布やトラフィックソースの内訳も視覚的に把握できます。
「バックリンク分析」では、競合の被リンクプロフィールを詳細に調査できます。
どのドメインからリンクを獲得しているか、そのドメインの権威性はどうか、アンカーテキストの分布はどうかなど、多角的な分析が可能です。
SEMrushは無料版でも基本的な機能を試すことができますが、本格的な分析を行うには有料プランへの加入が必要です。
| SEMrushの主要機能 | 分析対象 | ビジネス活用例 |
| ドメイン概要 | サイト全体の状況 | 競合の総合力を評価 |
| オーガニック検索 | SEOパフォーマンス | 自社SEO戦略の立案 |
| 広告リサーチ | 有料広告の状況 | PPC広告の最適化 |
| トラフィック分析 | 訪問者の行動 | ユーザー体験の改善ヒント |
| バックリンク分析 | 被リンクの状況 | リンク獲得施策の設計 |
| キーワードギャップ | 競合との差分 | 新規対策キーワードの発見 |
アクセス数データの活用方法

データから読み取るべきポイント
アクセス数のデータを集めただけでは、ビジネスの成果には繋がりません。
データから意味のある洞察を引き出し、具体的なアクションに繋げることが重要です。
まず、「トレンドの把握」が基本となります。
アクセス数は日々変動するものですが、長期的に見て増加傾向にあるのか、減少傾向にあるのか、横ばいなのかを確認しましょう。
特に、前年同期比での比較は季節変動を考慮した分析ができるため有効です。
次に、「チャネル別の貢献度」を分析します。
自然検索、SNS、広告など、どのチャネルが最もアクセス数に貢献しているかを把握し、効果の高いチャネルにリソースを集中させることが戦略的です。
また、「ユーザー行動の質」を評価することも重要です。
単にアクセス数が多いだけでなく、ユーザーが複数ページを閲覧しているか、滞在時間は十分か、コンバージョンに至っているかなど、質的な側面も確認しましょう。
直帰率が高いページは、ユーザーの期待と内容がミスマッチしている可能性があります。
「コンバージョン経路の分析」では、ユーザーがどのページを経由してコンバージョンに至ったかを確認します。
効果的なコンバージョン経路を特定できれば、同様の導線を強化することで成果を拡大できます。
さらに、「デバイス別の傾向」も見逃せません。
スマートフォンからのアクセスが多いのにモバイル対応が不十分であれば、大きな機会損失となります。
デバイスごとのパフォーマンスを確認し、それぞれに最適化された体験を提供することが成功の鍵となります。
| 分析のポイント | 確認項目 | 改善の方向性 |
| トレンド分析 | 増減傾向、前年比較 | 長期戦略の調整 |
| チャネル貢献度 | 各チャネルの流入数 | 予算配分の最適化 |
| ユーザー行動の質 | 滞在時間、回遊率 | コンテンツ改善 |
| コンバージョン経路 | 成約までの導線 | UI/UX最適化 |
| デバイス別傾向 | PC・スマホの比率 | レスポンシブ対応 |
| 時間帯分析 | アクセスの集中時間 | 配信タイミング調整 |
アクセス数を増やすための改善施策
データ分析の結果に基づいて、具体的な改善施策を実行することが重要です。
SEO対策の強化は、持続的にアクセスを増やす最も効果的な方法の一つです。
サーチコンソールで確認できる検索クエリから、自社に関連する検索ニーズを把握し、それに応えるコンテンツを作成します。
特に、検索順位が11位〜20位のキーワードは、少しの改善で1ページ目に表示される可能性が高く、優先的に対策すべきです。
コンテンツの質と量の向上も欠かせません。
アクセス数が多いページを分析し、なぜそのページが人気なのかを理解します。
そして、同様のテーマや形式で新しいコンテンツを作成することで、サイト全体のアクセス数を底上げできます。
また、古いコンテンツも定期的に更新し、情報の鮮度を保つことが重要です。
ページ速度の改善は、ユーザー体験とSEOの両面で効果があります。
画像の最適化、不要なコードの削除、キャッシュの活用などにより、ページの読み込み速度を高速化しましょう。
特にモバイルでの表示速度は、検索順位に直接影響するため、優先的に対策すべきです。
内部リンクの最適化により、ユーザーの回遊性を高めることができます。
関連する記事同士を適切にリンクすることで、1回の訪問で複数ページを閲覧してもらえる確率が上がり、PV数やセッション時間が向上します。
SNSでの情報発信も、アクセス数増加に貢献します。
新しいコンテンツを公開したら、TwitterやFacebook、LinkedInなどで積極的にシェアし、多くの人に知ってもらう機会を作りましょう。
メールマーケティングでは、既存の顧客やリード(見込み客)に対してメールマガジンを配信し、サイトへの再訪問を促します。
有益な情報を定期的に提供することで、リピーター獲得に繋がります。
名古屋の株式会社エッコでは、これらの施策を総合的に実施し、クライアント企業様のWebサイトのアクセス数を着実に増やしています。
| 改善施策 | 具体的な方法 | 期待できる効果 |
| SEO強化 | キーワード最適化、タイトル改善 | 自然検索流入の増加 |
| コンテンツ拡充 | 定期的な記事公開、情報更新 | 検索露出の拡大 |
| ページ速度改善 | 画像圧縮、コード最適化 | 直帰率低下、順位向上 |
| 内部リンク最適化 | 関連記事の相互リンク | 回遊率向上、PV増加 |
| SNS活用 | 定期投稿、エンゲージメント | 新規流入の獲得 |
| メールマーケティング | メルマガ配信、再訪促進 | リピーター増加 |
定期的な分析とPDCAサイクル
アクセス数の改善は、一度施策を実行して終わりではありません。
継続的にデータを分析し、PDCAサイクルを回すことで、着実に成果を積み上げていくことができます。
PDCAとは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)の4つのステップを繰り返すフレームワークです。
**Plan(計画)**では、現状のアクセス数データを分析し、改善すべき課題を明確にします。
例えば、「特定のページの直帰率が高い」「自然検索からの流入が少ない」といった具体的な問題点を特定します。
そして、「3ヶ月後に自然検索流入を30%増やす」といった具体的な目標を設定し、そのための施策を計画します。
**Do(実行)**では、計画した施策を実際に実行します。
コンテンツを作成する、ページを改善する、広告を出稿するなど、具体的なアクションを起こします。
この際、実施日や実施内容を記録しておくことで、後の評価がしやすくなります。
**Check(評価)**では、施策実行後のデータを確認し、効果があったかどうかを評価します。
GA4やサーチコンソールのデータを見て、目標に対してどれだけ近づいたか、どの施策が効果的だったかを分析します。
効果がなかった施策については、なぜ効果がなかったのかを仮説を立てて考えます。
**Action(改善)**では、評価結果に基づいて次のアクションを決定します。
効果があった施策はさらに強化し、効果がなかった施策は中止または方法を変更します。
そして、新たな改善点を見つけ、次のPlanに進みます。
このPDCAサイクルを、月次または週次で定期的に回すことが、継続的な成長の鍵となります。
最初は小さな改善でも、それを積み重ねることで、長期的には大きな成果に繋がります。
株式会社エッコでは、クライアント企業様と定期的にミーティングを行い、データに基づいたPDCAサイクルの実践をサポートしています。
| PDCAのステップ | 実施内容 | ポイント |
| Plan(計画) | 現状分析、目標設定、施策立案 | 数値目標を明確に設定 |
| Do(実行) | 施策の実施、コンテンツ作成 | 実施内容を記録する |
| Check(評価) | データ確認、効果測定 | 客観的な数値で判断 |
| Action(改善) | 成功施策の強化、失敗の修正 | 次の計画に反映させる |
まとめ

サイトのアクセス数を調べることは、Webマーケティングの成功に欠かせない基本中の基本です。
この記事では、無料で使えるGoogleアナリティクス(GA4)の導入方法から、ページ別・チャネル別の詳細な分析手法、さらには競合サイトの調査方法まで、幅広く解説してきました。
重要なのは、単にアクセス数を眺めるだけでなく、データから意味のある洞察を引き出し、具体的な改善アクションに繋げることです。
アクセス数が増えれば、それだけ多くの人にあなたのビジネスを知ってもらえるチャンスが広がります。
そして、適切な導線設計とコンテンツ改善により、アクセス増加を問い合わせや売上といった具体的な成果に結びつけることができるのです。
まずは今日から、Googleアナリティクスの設定を始めてみましょう。
最初は難しく感じるかもしれませんが、日々データを見る習慣をつけることで、徐々に理解が深まっていきます。
定期的にデータを確認し、PDCAサイクルを回すことで、着実にサイトのパフォーマンスを向上させることができます。
もし、アクセス解析の導入や活用方法に不安がある場合は、専門家のサポートを受けることも有効な選択肢です。
名古屋のWebコンサルティング会社、株式会社エッコでは、GA4の設定支援からデータ分析、改善施策の提案まで、トータルでサポートしています。
多くの企業様のWebサイト改善を手がけてきた実績とノウハウで、あなたのビジネスの成長をお手伝いいたします。
アクセス数の増加は、一朝一夕には実現できませんが、正しい方法で継続的に取り組めば、必ず成果は現れます。
この記事が、あなたのWebサイト運営の一助となれば幸いです。
さあ、今日からデータに基づいたWebマーケティングを始めて、ビジネスを次のステージへと成長させましょう。

