Webサイトを運営していると、同じ内容のページが複数のURLで表示されてしまうことがあります。
たとえば、「https://example.com/」と「https://www.example.com/」のように、わずかな違いだけで別々のURLとして認識されるケースです。
このような状況を放置すると、検索エンジンからの評価が分散してしまい、本来得られるはずのSEO効果を十分に発揮できません。
そこで重要になるのが「URL正規化」という施策です。
URL正規化を適切におこなうことで、検索順位の向上やクローラビリティの改善といった具体的な効果が期待できます。
この記事では、URL正規化の基本から具体的な設定方法、注意点まで詳しく解説していきます。
名古屋を拠点にWebコンサルティングをおこなう株式会社エッコでも、多くのクライアント様にURL正規化の重要性をお伝えし、実際の設定をサポートしてまいりました。
SEO対策の基礎として必ず押さえておきたい内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
URL正規化とは

URL正規化の定義
URL正規化とは、同一または類似した内容のページが複数のURLで存在する場合に、検索エンジンに評価してもらいたいURLを1つに統一する施策のことです。
Webサイトでは、技術的な理由やサイト構造の都合上、同じコンテンツに対して複数のURLでアクセスできてしまうことがあります。
たとえば、トップページに「https://example.com/」「https://www.example.com/」「https://example.com/index.html」といった複数のURLでアクセスできる状態です。
これらはすべて同じ内容を表示しているにもかかわらず、検索エンジンは異なるURLとして認識してしまいます。
URL正規化をおこなうことで、これらのURLの中から「正規URL」を1つ指定し、検索エンジンに対して「このURLを評価してください」と明示的に伝えることができます。
正規化の方法には、主に「301リダイレクト」と「canonicalタグ」の2つがあり、状況に応じて使い分けることが重要です。
適切なURL正規化は、SEO対策における内部施策の基本中の基本といえます。
| URL正規化の目的 | 内容 |
| 評価の統一 | 分散していた検索エンジンの評価を1つのURLに集約する |
| 重複回避 | 同一コンテンツが複数URLで存在する状態を解消する |
| 正規URL指定 | 検索結果に表示させたいURLを明確に伝える |
重複コンテンツの問題点
重複コンテンツとは、同じまたはほぼ同じ内容が複数のURLに存在している状態を指します。
検索エンジンは、ユーザーに多様で価値ある情報を提供することを目的としているため、同じ内容のページが検索結果に何度も表示されることを好みません。
そのため、重複コンテンツが存在すると、検索エンジンは自動的にどれか1つを「正規URL」として選択し、残りを除外または低評価とする判断をおこないます。
この際、サイト運営者が意図していないURLが正規URLとして選ばれてしまう可能性があります。
たとえば、計測用のパラメータが付いたURLがSNSでシェアされて多くのアクセスを集めた場合、そちらが正規URLとして認識されてしまうこともあるのです。
また、重複コンテンツが大量に存在すると、クローラーが同じ内容のページを何度も巡回することになり、サイト全体のクロール効率が低下します。
その結果、新しく追加した重要なページがなかなかインデックスされない、といった問題も発生しかねません。
重複コンテンツは意図的なスパム行為でなくても発生するため、技術的な対策としてURL正規化が不可欠なのです。
| 重複コンテンツの主な原因 | 具体例 |
| URLの表記揺れ | wwwあり・なし、httpsとhttpの混在 |
| ファイル名の有無 | index.htmlのあり・なし |
| パラメータの付与 | 計測用やソート用のパラメータ |
| デバイス別URL | PC版とスマホ版で異なるURL |
検索エンジンの評価分散リスク
検索エンジンは、各URLを個別のページとして評価します。
そのため、同じ内容のページが複数のURLで存在すると、本来1つのページに集約されるはずだった評価が分散してしまうリスクがあります。
たとえば、被リンクを獲得した場合を考えてみましょう。
「https://example.com/article」という記事に10本の被リンクが集まるはずだったところ、「https://example.com/article/」というスラッシュ付きのURLにも3本、「https://example.com/article?ref=top」というパラメータ付きのURLにも2本という具合に、被リンクが分散してしまうことがあります。
被リンクはSEOにおいて重要な評価要素の1つですから、この分散は検索順位に直接的な悪影響を及ぼします。
また、ソーシャルシェアについても同様です。
SNSでシェアされる際、ユーザーがアクセスしたURLがそのままシェアされるため、複数のURLが混在していると、シェア数も分散してしまいます。
さらに、内部リンクにおいても注意が必要です。
サイト内の別のページから同じコンテンツへリンクする際、あるページからは「https://example.com/」へ、別のページからは「https://www.example.com/」へとリンクが分かれていると、やはり評価が分散します。
このような評価分散を防ぐために、URL正規化によって評価を1つのURLに集約することが非常に重要なのです。
| 評価分散が起きる場面 | 影響 |
| 被リンクの獲得 | 外部サイトからのリンクが複数URLに分散 |
| ソーシャルシェア | SNSでのシェア数が複数URLに分散 |
| 内部リンク | サイト内からのリンクが統一されず評価が分散 |
| 検索エンジンの評価 | ページランクやオーソリティが分散 |
正規化とクラスタリングの違い
URL正規化と似た概念に「クラスタリング」があります。
この2つは混同されることがありますが、実は明確な違いがあります。
URL正規化は、前述のとおり、同一または類似コンテンツの複数URLから正規URLを1つ指定する施策です。
一方、クラスタリングとは、検索エンジンが検索結果を表示する際に、同一サイトの類似ページをまとめて表示する機能のことを指します。
たとえば、同じドメイン内に関連性の高い複数ページがあった場合、検索結果では代表的な1ページだけが表示され、その下に「このサイトの他のページ」として折りたたまれて表示されることがあります。
これがクラスタリングです。
クラスタリングは検索エンジン側が自動的におこなう処理であり、サイト運営者が直接コントロールすることは困難です。
しかし、URL正規化はサイト運営者が能動的に設定できる施策であり、検索エンジンに対して明確な指示を出すことができます。
また、URL正規化は同一コンテンツに対する処理ですが、クラスタリングは異なる内容のページであっても、関連性が高ければ対象となります。
このように、両者は目的も適用範囲も異なるため、正しく理解して使い分けることが大切です。
株式会社エッコでは、こうしたSEOの専門的な知識に基づいて、クライアント様のサイトに最適な施策をご提案しています。
| 項目 | URL正規化 | クラスタリング |
| 定義 | 同一コンテンツの複数URLから正規URLを指定 | 検索結果で同一サイトの類似ページをまとめる機能 |
| 実施主体 | サイト運営者が設定 | 検索エンジンが自動処理 |
| 対象 | 同一または類似コンテンツ | 関連性の高い異なるコンテンツも含む |
| コントロール | 301リダイレクトやcanonicalで制御可能 | 直接的な制御は困難 |
URL正規化が必要なケース

wwwのありなし
「www」はWorld Wide Webの略で、ホスト名の一部として使用されます。
技術的には、「https://example.com/」と「https://www.example.com/」は異なるホストとして扱われるため、**検索エンジンも別々のURLとして認識**します。
実際には、どちらのURLも同じコンテンツを表示するように設定されていることがほとんどです。
しかし、URL正規化をおこなわないと、両方のURLが検索エンジンにインデックスされ、重複コンテンツと判断される可能性があります。
wwwあり・なしのどちらを正規URLとするかは、サイト運営者の好みやブランディング方針で決めて構いません。
一般的に、企業サイトやコーポレートサイトでは「wwwあり」を選択することが多く、個人ブログやスタートアップのサービスサイトでは「wwwなし」を選ぶ傾向があります。
wwwありのメリットとしては、URLを見ただけでWebサイトだと認識しやすい点や、歴史的に「www」が付いているサイトは信頼性が高いという印象を与えられる点が挙げられます。
一方、wwwなしのメリットは、URLが短くなり覚えやすい、入力しやすいという点です。
重要なのは、どちらか一方に統一し、もう一方にアクセスした場合は301リダイレクトで正規URLへ転送することです。
既に運用しているサイトの場合は、被リンクの状況も確認して、より多くのリンクを獲得している方を正規URLとすることをおすすめします。
| wwwあり | wwwなし |
| https://www.example.com/ | https://example.com/ |
| 企業サイトで多く採用 | 個人サイトやスタートアップで多い |
| 信頼性の印象を与えやすい | URLが短く覚えやすい |
httpとhttpsの混在
「http」と「https」の違いは、通信の暗号化の有無です。
httpsはSSL/TLS証明書によって通信が暗号化されており、ユーザーの個人情報や入力データを安全に送受信できます。
Googleは2014年からhttpsをランキングシグナルとして使用することを公表しており、現在ではhttps化(常時SSL化)が標準となっています。
サイトをhttps化した際、httpとhttpsの両方のURLでアクセスできる状態になることがあります。
この場合、必ずhttpからhttpsへ301リダイレクトを設定し、httpsを正規URLとして統一する必要があります。
もしhttps化したにもかかわらず、httpのURLが検索結果に表示されてしまうと、ユーザーは暗号化されていない通信でサイトにアクセスすることになり、セキュリティ上のリスクが生じます。
また、ブラウザによっては「安全でないサイト」という警告が表示され、ユーザーの信頼を損なう原因にもなります。
Googleは、URL正規化の設定がない場合でも、httpよりhttpsを優先的に正規URLとして選択する傾向がありますが、確実性を高めるために明示的な設定をおこなうべきです。
特に、サイト内に内部リンクが多数存在する場合は、すべてのリンクをhttpsに書き換えることも重要です。
株式会社エッコでは、常時SSL化の実装とURL正規化をセットでサポートし、クライアント様のサイトを安全かつSEOに強い状態へと改善しています。
| http | https |
| http://example.com/ | https://example.com/ |
| 通信が暗号化されていない | SSL/TLSで通信が暗号化 |
| セキュリティリスクあり | 安全な通信が可能 |
| 検索順位で不利 | Googleが推奨、ランキングシグナル |
index.htmlのありなし
「index.html」は、Webサーバーがディレクトリにアクセスされた際にデフォルトで表示するファイル名です。
たとえば、「https://example.com/」にアクセスした場合、実際には「https://example.com/index.html」というファイルが表示されています。
多くのサーバー設定では、どちらのURLでも同じコンテンツが表示されるようになっていますが、検索エンジンは別々のURLとして扱うため、URL正規化が必要です。
一般的には、「index.htmlなし」を正規URLとすることが推奨されます。
その理由は、URLが短くシンプルになること、ファイルの拡張子が変わった場合でも同じURLを維持できること、などが挙げられます。
たとえば、将来的にサイトをHTMLからPHPやその他の技術に移行する際、「index.htmlなし」であればURLを変更する必要がありません。
また、ユーザーにとっても「https://example.com/」の方が「https://example.com/index.html」よりも覚えやすく、入力しやすいといえます。
設定方法としては、.htaccessファイルに301リダイレクトの記述をおこない、「index.htmlあり」のURLにアクセスされた場合は自動的に「index.htmlなし」のURLへ転送するようにします。
なお、Googleのジョン・ミュラー氏によると、明示的なURL正規化をおこなわなくても、index.htmlなしのURLが自動的に正規URLとして選択されることが多いとのことです。
ただし、確実性を高めるためには、やはり明示的な設定をおこなうことをおすすめします。
| index.htmlあり | index.htmlなし |
| https://example.com/index.html | https://example.com/ |
| ファイル名が表示される | シンプルで短いURL |
| 拡張子変更時にURL変更が必要 | 拡張子変更の影響を受けない |
末尾スラッシュのありなし
URLの末尾に付く「/(スラッシュ)」の有無も、URL正規化が必要なケースの1つです。
技術的には、スラッシュありはディレクトリを、スラッシュなしはファイルを示すという違いがあります。
たとえば、「https://example.com/about/」はaboutというディレクトリを、「https://example.com/about」はaboutというファイルを指します。
しかし、実際のWebサイトでは、どちらのURLも同じコンテンツを表示するように設定されていることがほとんどです。
この場合も、検索エンジンは異なるURLとして認識するため、URL正規化が必要になります。
どちらを正規URLとするかは、サイトの構造やCMSの仕様によって決めることになりますが、一般的には「スラッシュあり」を正規URLとすることが多いです。
Googleのジョン・ミュラー氏も、スラッシュの有無がある場合は、スラッシュありのURLとして処理されることが多いと述べています。
WordPressなどのCMSを使用している場合は、パーマリンク設定で末尾スラッシュの扱いを統一できます。
また、.htaccessファイルで301リダイレクトを設定することで、スラッシュなしのURLにアクセスされた場合にスラッシュありのURLへ自動転送することも可能です。
重要なのは、サイト内のすべての内部リンクも統一した形式で記述することです。
一貫性のないURL表記は、検索エンジンの評価を分散させる原因となります。
| スラッシュあり | スラッシュなし |
| https://example.com/about/ | https://example.com/about |
| ディレクトリを示す | ファイルを示す |
| 一般的に推奨される | CMSによっては使用される |
URLパラメータの付与
URLパラメータとは、URLの末尾に「?」や「&」で区切って追加される文字列のことです。
パラメータには、大きく分けて「アクティブパラメータ」と「パッシブパラメータ」の2種類があります。
アクティブパラメータは、表示されるコンテンツを動的に変化させるパラメータです。
たとえば、ECサイトで商品の色やサイズを選択した際に、「?color=red&size=L」といったパラメータが付与され、選択内容に応じた商品情報が表示されます。
一方、パッシブパラメータは、表示されるコンテンツは変わらないものの、アクセス元や参照元を識別するために付与されるパラメータです。
Googleアナリティクスのトラッキングパラメータ(utm_sourceなど)や、SNSのシェア時に自動付与されるパラメータがこれに該当します。
パッシブパラメータは、コンテンツが同じであるにもかかわらず異なるURLが生成されるため、重複コンテンツの原因となります。
たとえば、「https://example.com/article」という記事が、SNSでシェアされた際に「https://example.com/article?utm_source=twitter」というURLになり、このパラメータ付きURLが正規URLとして認識されてしまう可能性があります。
対策としては、canonicalタグを使用して、パラメータなしのURLを正規URLとして指定します。
また、Google Search Consoleの「URLパラメータ」設定を利用して、特定のパラメータを無視するように指示することも有効です。
アクティブパラメータについても、ソート順や絞り込み条件の違いだけで本質的には同じ商品一覧を表示している場合は、適切にcanonicalタグを設定する必要があります。
| パラメータの種類 | 特徴 | 例 |
| アクティブパラメータ | コンテンツが動的に変化 | ?color=red&size=L |
| パッシブパラメータ | コンテンツは同じで計測用 | ?utm_source=twitter |
大文字小文字の混在
URLにおける大文字と小文字の扱いは、サーバーのOSやWebサーバーソフトウェアによって異なります。
Windowsサーバーでは、URLの大文字と小文字を区別しませんが、LinuxやUnixベースのサーバーでは区別されます。
たとえば、Linuxサーバーで運用している場合、「https://example.com/About」と「https://example.com/about」は別々のページとして扱われます。
一般的には、URLはすべて小文字で統一することが推奨されています。
その理由は、ユーザーが手入力する際に小文字の方が入力しやすいこと、大文字小文字の混在によるリンク切れを防げること、などが挙げられます。
WordPressなどのCMSでは、デフォルトで大文字を小文字に自動変換する機能が備わっていますが、手動でURLを設定する場合は注意が必要です。
もし既に大文字を含むURLが公開されており、被リンクを獲得している場合は、301リダイレクトで小文字のURLへ転送する設定をおこないます。
また、サイト内の内部リンクもすべて小文字に統一し、外部へ提供するリンクも小文字で記述することが重要です。
大文字小文字の混在は、見落とされがちなURL正規化のポイントですが、特に英語圏向けのサイトや、複数の管理者が関わる大規模サイトでは注意が必要です。
株式会社エッコでは、サイト全体のURL構造を診断し、こうした細かな問題点も含めて改善提案をおこなっています。
| 推奨 | 非推奨 |
| https://example.com/about | https://example.com/About |
| https://example.com/contact | https://example.com/CONTACT |
| すべて小文字で統一 | 大文字小文字が混在 |
PC版とスマホ版の別URL
レスポンシブデザインが主流となる以前は、PC版とスマホ版で異なるURLを使用するサイトが多く存在しました。
現在でも、一部のサイトでは「https://example.com/」(PC版)と「https://m.example.com/」または「https://example.com/sp/」(スマホ版)のように、**デバイスごとに別々のURLを用意している**ケースがあります。
この場合、コンテンツの内容は同じであるにもかかわらず、URLが異なるため重複コンテンツとみなされる可能性があります。
対策としては、canonicalタグとalternateタグを併用してURL正規化をおこないます。
具体的には、スマホ版ページにはPC版URLを指すcanonicalタグを設置し、PC版ページにはスマホ版URLを指すalternateタグを設置します。
これにより、検索エンジンに「PC版が正規URLであり、スマホ版は代替URLである」ことを伝えることができます。
ただし、Googleは現在「モバイルファーストインデックス」を採用しており、スマホ版のコンテンツを基準にサイトを評価します。
そのため、PC版とスマホ版で異なるURLを使用している場合、スマホ版のコンテンツがPC版と同等の品質を保っているか確認することが重要です。
長期的な視点では、レスポンシブデザインに移行し、デバイスに関わらず同一URLで提供することが最も推奨される方法です。
レスポンシブデザインであれば、URL正規化の設定が不要になり、管理の手間も大幅に軽減されます。
| PC版URL | スマホ版URL | 対策 |
| https://example.com/ | https://m.example.com/ | canonicalとalternateの併用 |
| https://example.com/ | https://example.com/sp/ | canonicalとalternateの併用 |
| https://example.com/ | https://example.com/ | レスポンシブデザイン(推奨) |
URL正規化をしないことによる影響

検索順位の低下
URL正規化をおこなわないと、最も直接的な影響として検索順位の低下が起こる可能性があります。
前述のとおり、同じ内容のページが複数のURLで存在すると、検索エンジンの評価が分散してしまいます。
たとえば、本来であれば検索結果で10位にランクインできる実力があるページでも、評価が3つのURLに分散することで、それぞれが30位程度にしか表示されない、という状況が発生します。
特に、競合が多いキーワードで上位表示を目指す場合、わずかな評価の差が順位に大きく影響します。
また、検索エンジンが自動的に選択した正規URLが、サイト運営者が意図したものと異なる場合もあります。
たとえば、計測用パラメータが付いた一時的なURLが正規URLとして認識され、本来評価してほしいURLが重複コンテンツとして除外されてしまうケースもあるのです。
このような状況を防ぐためには、サイト公開時から適切なURL正規化を設定しておくことが重要です。
既に運用しているサイトであっても、URL正規化を実施することで、分散していた評価が統合され、検索順位の改善が期待できます。
実際に、株式会社エッコがサポートしたクライアント様の中にも、URL正規化を実施した結果、主要キーワードでの検索順位が大幅に上昇した事例があります。
| URL正規化なし | URL正規化あり |
| 評価が複数URLに分散 | 評価が1つのURLに集約 |
| 意図しないURLが上位表示 | 指定したURLが上位表示 |
| 検索順位が低迷 | 検索順位が向上 |
クローラビリティの悪化
クローラビリティとは、検索エンジンのクローラーがサイト内を巡回しやすいかどうかを示す指標です。
URL正規化をおこなわないと、クローラーは同じ内容のページを複数回巡回することになり、クロールのリソースが無駄に消費されます。
Googleなどの検索エンジンは、各サイトに対してクロールできるページ数や頻度に一定の上限(クロールバジェット)を設けています。
小規模なサイトであれば、すべてのページが十分にクロールされるため大きな問題にはなりませんが、数百ページ以上の中規模・大規模サイトでは、クロールバジェットの浪費が深刻な問題となります。
たとえば、1,000ページのサイトで、各ページに3つの重複URLが存在すると、実質的に3,000ページをクロールしなければならないことになります。
その結果、新しく追加した重要なページがなかなかインデックスされない、既存ページの更新が検索エンジンに認識されるまで時間がかかる、といった問題が発生します。
特にECサイトやメディアサイトのように、頻繁に新しいコンテンツを追加するサイトでは、クローラビリティの維持が非常に重要です。
URL正規化を適切におこなうことで、クローラーは重複URLを巡回する必要がなくなり、新規ページや更新ページに効率的にリソースを割り当てることができます。
結果として、サイト全体のインデックス速度が向上し、SEOパフォーマンスの改善につながります。
| クローラビリティへの影響 | URL正規化なし | URL正規化あり |
| クロール対象ページ数 | 重複URLも含めて増加 | 正規URLのみに集中 |
| 新規ページのインデックス | 遅れる可能性が高い | 迅速にインデックス |
| クロールバジェット | 無駄に消費される | 効率的に活用される |
被リンク評価の分散
被リンク(外部サイトからのリンク)は、SEOにおける最も重要な評価要素の1つです。
URL正規化をおこなわないと、被リンクの効果が複数のURLに分散してしまい、SEO効果が薄れるという問題が発生します。
たとえば、あるブログ記事が有益な情報として多くの外部サイトから紹介されたとします。
しかし、紹介する側のサイトによって、リンク先が「https://example.com/article」だったり「https://www.example.com/article」だったり「https://example.com/article/」だったりと、異なるURLでリンクされることがあります。
本来であれば100本の被リンクが1つのURLに集中するはずが、3つのURLに分散すると、それぞれ30本、40本、30本といった具合になってしまいます。
被リンクの評価は、単純な本数だけでなく、リンク元サイトの信頼性やページランクなども考慮されますが、基本的には集約されている方が高い評価を得られます。
また、ソーシャルメディアでのシェアも同様です。
TwitterやFacebookでシェアされる際、URLが統一されていないと、シェア数も分散してしまいます。
ソーシャルシグナルが直接的なランキング要因であるかは議論がありますが、多くシェアされているコンテンツは結果的に被リンクも獲得しやすくなるため、間接的にSEOに影響します。
URL正規化を実施することで、301リダイレクトの場合は自動的に正規URLへ転送されるため、どのURLでリンクされても評価は正規URLに集約されます。
canonicalタグの場合も、検索エンジンは正規URLに評価を統合して処理します。
| 被リンクの状況 | URL正規化なし | URL正規化あり |
| 被リンクの分散 | 複数URLに分散 | 正規URLに集約 |
| SEO効果 | 効果が薄れる | 効果が最大化される |
| ソーシャルシェア | シェア数も分散 | シェア数も統合 |
アクセス解析の複雑化
URL正規化をおこなわないと、アクセス解析が複雑になり、正確なデータ把握が困難になります。
Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールは、URLごとにアクセスデータを記録します。
同じ内容のページが複数のURLで存在すると、アクセス数やページビュー、コンバージョンなどのデータが複数のURLに分散してしまいます。
たとえば、トップページへのアクセスが実際には月間10,000PVあるにもかかわらず、「https://example.com/」に5,000PV、「https://www.example.com/」に3,000PV、「https://example.com/index.html」に2,000PVと分散していると、どのページが最も効果的なのか判断が難しくなります。
また、コンバージョン率を計算する際にも、正確な母数を把握できないため、施策の効果測定が不正確になります。
特に、広告運用やA/Bテストをおこなっている場合、正確なデータが得られないことは致命的です。
どの施策が効果的だったのか、どのページからのコンバージョンが多いのか、といった重要な意思決定に必要な情報が不明確になってしまいます。
URL正規化を実施することで、アクセスデータが1つのURLに統合され、正確な分析が可能になります。
Googleアナリティクスでは、ビュー設定でURLの正規化をおこなうこともできますが、サイト側で根本的にURL正規化を実施しておく方が確実です。
株式会社エッコでは、アクセス解析の設定からデータ分析、改善施策の立案まで、総合的なWebコンサルティングサービスを提供しています。
| アクセス解析への影響 | URL正規化なし | URL正規化あり |
| データの分散 | 複数URLにデータが分散 | 1つのURLにデータが集約 |
| 分析の精度 | 不正確なデータ | 正確なデータ |
| 意思決定 | 誤った判断のリスク | 正確な判断が可能 |
重複コンテンツペナルティのリスク
重複コンテンツ自体は、必ずしもペナルティの対象となるわけではありません。
Googleも公式に、技術的な理由で発生する重複コンテンツに対して自動的にペナルティを課すことはないと述べています。
しかし、意図的に検索順位を操作する目的で大量の重複コンテンツを作成した場合は、ペナルティの対象となります。
また、ペナルティを受けなくても、前述のとおり評価が分散したり、意図しないURLが検索結果に表示されたりといった問題は発生します。
特に問題となるのは、他サイトからコンテンツを無断でコピーした場合や、自サイト内で意味もなく同じコンテンツを複製した場合です。
このような行為は「ミラーコンテンツ」と呼ばれ、スパム行為とみなされる可能性があります。
一方、wwwのありなしやindex.htmlのありなしといった技術的な理由による重複コンテンツは、適切にURL正規化をおこなえば問題ありません。
ただし、放置すると検索エンジンが混乱し、最悪の場合はオリジナルコンテンツが重複とみなされて検索結果から除外されることもあります。
また、他サイトへコンテンツを提供する「コンテンツシンジケーション」をおこなう場合も、提供先のサイトにcanonicalタグを設置してもらい、自サイトのURLを正規URLとして指定することが重要です。
そうしないと、ドメインパワーの強い提供先サイトの方が検索結果で上位表示され、自サイトが重複コンテンツとして除外されるリスクがあります。
このように、重複コンテンツペナルティのリスクを避けるためにも、URL正規化は必須の施策といえます。
| リスクの種類 | 内容 | 対策 |
| 評価分散 | 検索順位が上がらない | URL正規化で評価を集約 |
| 意図しない表示 | 重複URLが検索結果に表示 | 正規URLを明示的に指定 |
| スパム判定 | 大量の重複コンテンツがある場合 | 重複を削減し正規化を実施 |
| シンジケーション | 提供先が上位表示される | canonical設置を依頼 |
URL正規化の方法

301リダイレクトによる正規化
.htaccessを使った設定
301リダイレクトは、古いURLから新しいURLへ恒久的に転送する処理で、URL正規化の最も確実な方法です。
Apacheサーバーを使用している場合、.htaccessファイルに記述することで301リダイレクトを設定できます。
.htaccessファイルは、Webサーバーの動作をディレクトリ単位で制御するテキストファイルです。
wwwなしからwwwありへリダイレクトする場合の記述例は以下のとおりです。
RewriteEngine On RewriteCond %{HTTP_HOST} ^example.com$ RewriteRule ^(.*)$ https://www.example.com/$1 [R=301,L]
この記述により、「https://example.com/」にアクセスしたユーザーは自動的に「https://www.example.com/」へ転送されます。
逆に、wwwありからwwwなしへリダイレクトする場合は以下のように記述します。
RewriteEngine On RewriteCond %{HTTP_HOST} ^www.example.com$ RewriteRule ^(.*)$ https://example.com/$1 [R=301,L]
index.htmlありからindex.htmlなしへリダイレクトする場合は、以下のように記述します。
RewriteEngine On RewriteCond %{THE_REQUEST} ^./index.html RewriteRule ^(.)index.html$ https://example.com/$1 [R=301,L]
httpからhttpsへリダイレクトする場合(常時SSL化)は、以下のように記述します。
RewriteEngine On RewriteCond %{HTTPS} off RewriteRule ^(.*)$ https://example.com/$1 [R=301,L]
.htaccessファイルは、サイトのルートディレクトリに配置する必要があります。
FTPソフトやサーバーの管理画面を使用してアップロードしますが、記述ミスがあるとサイトが表示されなくなるため、必ずバックアップを取ってから作業をおこなってください。
また、設定後は必ずリダイレクトチェックツールで動作確認をおこないます。
| リダイレクトの種類 | 記述のポイント |
| wwwの統一 | HTTP_HOSTでドメインを判定 |
| index.htmlの削除 | THE_REQUESTでファイル名を検出 |
| https化 | HTTPSの有無を判定 |
| 末尾スラッシュの統一 | REQUEST_URIでURLを判定 |
301リダイレクトの仕組み
301リダイレクトの「301」は、HTTPステータスコードの1つで「恒久的な移転」を意味します。
ユーザーがリダイレクト元のURLにアクセスすると、サーバーは「このページは永久に別のURLに移動しました」という情報とともに、新しいURLを返します。
ブラウザは自動的に新しいURLへアクセスし直すため、ユーザーは転送されたことをほとんど意識しません。
検索エンジンのクローラーも同様に、301リダイレクトを検出すると、古いURLの評価を新しいURLへ引き継ぎます。
Googleの公式情報によると、301リダイレクトによる評価の引き継ぎは**ほぼ100%**とされています。
ただし、評価の引き継ぎには数週間から数ヶ月かかることがあるため、サイトリニューアルなどで大規模な301リダイレクトをおこなう場合は、十分な時間的余裕を持って実施することが重要です。
301リダイレクトと似たものに「302リダイレクト」がありますが、これは一時的な転送を意味します。
302リダイレクトでは評価が引き継がれないため、URL正規化には必ず301リダイレクトを使用してください。
また、301リダイレクトを設定すると、リダイレクト元のURLはユーザーもクローラーもアクセスできなくなります。
そのため、両方のURLを残しておく必要がある場合(たとえば、パラメータによるソート機能など)は、canonicalタグを使用します。
株式会社エッコでは、.htaccessの設定からリダイレクトの動作確認まで、技術的なサポートを提供しています。
| HTTPステータスコード | 意味 | URL正規化での使用 |
| 301 | 恒久的な移転 | 推奨(評価を引き継ぐ) |
| 302 | 一時的な移転 | 非推奨(評価が引き継がれない) |
| 307 | 一時的なリダイレクト | 非推奨(評価が引き継がれない) |
canonicalタグによる正規化
canonicalタグの記述方法
canonicalタグは、HTMLのheadセクション内に記述することで、正規URLを検索エンジンに伝えるタグです。
301リダイレクトと異なり、ユーザーは元のURLにアクセスしたままで、検索エンジンにのみ正規URLを伝えることができます。
基本的な記述方法は以下のとおりです。
<link rel=”canonical” href=”https://example.com/article”>
このタグを、重複コンテンツとなっているすべてのページのheadセクションに記述します。
たとえば、以下のような3つのURLがある場合を考えます。
・https://example.com/article(正規URL) ・https://example.com/article?ref=top(パラメータ付き) ・https://example.com/article?utm_source=twitter(計測パラメータ付き)
この場合、パラメータ付きの2つのページにも、正規URLを指すcanonicalタグを記述します。
また、正規URL自体にも自己参照canonicalを記述することが推奨されます。
自己参照canonicalとは、正規ページ自身に、自分自身を指すcanonicalタグを設置することです。
これにより、外部サイトから誤ったURL(パラメータ付きなど)でリンクされた場合でも、検索エンジンは正規URLを正しく認識できます。
canonicalタグを記述する際の注意点は以下のとおりです。
・hrefには絶対パスを使用する(相対パスは避ける) ・1ページに複数のcanonicalタグを記述しない ・存在しないURLを指定しない ・httpsとhttpを間違えない
WordPressなどのCMSを使用している場合、多くのSEOプラグインが自動的にcanonicalタグを挿入してくれます。
ただし、設定が正しいか確認することが重要です。
| canonicalタグの記述場所 | 内容 |
| 重複ページ | 正規URLを指すcanonicalタグ |
| 正規ページ | 自己参照canonical(推奨) |
| 記述場所 | HTMLのheadセクション内 |
| URL形式 | 絶対パス(https://から始まる完全なURL) |
HTTPヘッダーでの指定
canonicalタグは、HTMLのheadセクションに記述する方法が一般的ですが、HTTPヘッダーで指定する方法もあります。
この方法は、PDFファイルや画像ファイルなど、HTMLではないファイルに対してcanonicalを指定する場合に有効です。
HTTPヘッダーでcanonicalを指定するには、サーバーの設定で以下のようなヘッダーを返すようにします。
Link: https://example.com/document.pdf; rel=”canonical”
この方法は、.htaccessファイルやサーバー設定ファイルに記述することで実現できます。
.htaccessの記述例は以下のとおりです。
<Files “document-copy.pdf”> Header add Link ‘https://example.com/document.pdf; rel=”canonical”‘ </Files>
ただし、HTTPヘッダーでのcanonical指定は、HTMLでの指定に比べて複雑で、設定ミスのリスクも高くなります。
そのため、通常のHTMLページについてはheadセクションでの記述を推奨します。
HTTPヘッダーでのcanonical指定は、特殊なファイル形式やAPIレスポンスなど、限定的な用途で使用するものと理解しておくとよいでしょう。
また、HTTPヘッダーでcanonicalを指定した場合でも、HTMLのheadセクションにcanonicalタグがあれば、headセクションの記述が優先されます。
両方に異なるURLが指定されている場合は混乱を招くため、どちらか一方のみで指定するようにしてください。
| 指定方法 | 適用対象 | 難易度 |
| HTMLのheadセクション | 通常のWebページ | 低い(推奨) |
| HTTPヘッダー | PDFや画像などのファイル | 高い(特殊用途) |
使用が推奨される場面
canonicalタグは、301リダイレクトが使用できない場合や、両方のURLを残しておく必要がある場合に使用します。
具体的には、以下のような場面で推奨されます。
1つ目は、URLパラメータによる動的なページ生成がおこなわれる場合です。
ECサイトの商品一覧ページで、ソート順や絞り込み条件によってURLが変わるものの、301リダイレクトすると機能が使えなくなるケースがこれに該当します。
2つ目は、A/Bテストや多変量テストをおこなう場合です。
テストのために複数のバリエーションページを用意しているが、検索エンジンには元のページを評価してほしい場合に有効です。
3つ目は、プリントページや共有用の簡易ページがある場合です。
記事の内容は同じだが、印刷に適した形式や、SNSシェア用の軽量版ページなど、ユーザーにとって異なる価値を提供するページについて、canonicalタグで正規URLを指定します。
4つ目は、.htaccessファイルが使用できないサーバー環境の場合です。
レンタルサーバーによっては、.htaccessの編集が制限されていることがあり、そのような環境ではcanonicalタグが唯一の選択肢となります。
5つ目は、複数ドメインにまたがってコンテンツを配信する場合(コンテンツシンジケーション)です。
自社のオリジナルコンテンツを他社のメディアにも掲載する際、配信先にcanonicalタグを設置してもらい、自社サイトを正規URLとして指定します。
株式会社エッコでは、クライアント様のサイト構造や要件に応じて、301リダイレクトとcanonicalタグのどちらが適切か判断し、最適な実装方法をご提案しています。
| 使用が推奨される場面 | 理由 |
| URLパラメータでの動的生成 | リダイレクトすると機能が使えない |
| A/Bテスト実施中 | テストページを残しつつ評価は統一したい |
| プリント用ページがある | 両方のページを残す必要がある |
| .htaccessが使用不可 | 301リダイレクトが設定できない |
| コンテンツシンジケーション | 複数ドメインで同じコンテンツを配信 |
Search Consoleでのパラメータ設定
Google Search Consoleには、URLパラメータを管理する機能があります。
この機能を使用すると、特定のパラメータを検索エンジンに無視させたり、パラメータによってコンテンツがどう変化するかを伝えたりできます。
Search Consoleの左メニューから「クロール」→「URLパラメータ」を選択すると、サイトで使用されているパラメータの一覧が表示されます。
各パラメータについて、以下の設定をおこなうことができます。
1つ目は、「Googlebotに処理方法を決定させる」という設定です。
これは、Googleに自動判断を任せる設定で、特に指示がない場合のデフォルトです。
2つ目は、「いいえ:URLのコンテンツは変わらない」という設定です。
これは、パラメータがあってもページの内容が変わらないことを伝える設定で、計測用パラメータなどに使用します。
この設定をおこなうと、Googleはパラメータ付きのURLをクロールしないようになります。
3つ目は、「はい:URLのコンテンツは変わる」という設定です。
これは、パラメータによってコンテンツが変化することを伝える設定で、さらに詳細な動作を指定できます。
ただし、Search Consoleのパラメータ設定は補助的な機能であり、canonicalタグや301リダイレクトに代わるものではありません。
基本的には、canonicalタグで適切に正規化をおこない、Search Consoleのパラメータ設定は追加の指示として使用する、という位置づけです。
また、設定を誤るとクロールに悪影響を及ぼす可能性があるため、確実に理解してから使用することが重要です。
特に、ECサイトなどで商品の色やサイズを指定するアクティブパラメータについては、誤って「コンテンツは変わらない」と設定すると、商品バリエーションがインデックスされなくなる恐れがあります。
| パラメータ設定 | 内容 | 適用例 |
| Googlebotに決定させる | 自動判断に任せる | 特に指示がない場合 |
| コンテンツは変わらない | パラメータを無視する | utm_source、ref など |
| コンテンツは変わる | パラメータによって内容が変化 | color、size、sort など |
デバイス別URLの正規化

alternateタグとcanonicalの併用
PC版とスマホ版で異なるURLを使用している場合、alternateタグとcanonicalタグを併用してURL正規化をおこないます。
具体的な設定方法は以下のとおりです。
まず、PC版ページ(https://example.com/article)のheadセクションに、以下の2つのタグを記述します。
<link rel=”canonical” href=”https://example.com/article”> <link rel=”alternate” media=”only screen and (max-width: 640px)” href=”https://m.example.com/article”>
1行目の自己参照canonicalは、PC版が正規URLであることを示しています。
2行目のalternateタグは、スマホ向けの代替URLが存在することを検索エンジンに伝えています。
次に、スマホ版ページ(https://m.example.com/article)のheadセクションに、以下のタグを記述します。
<link rel=”canonical” href=”https://example.com/article”>
これにより、スマホ版ページはPC版ページを正規URLとして指定することになります。
この設定により、検索エンジンは「PC版が正規URLであり、スマホ版は代替URLである」と正しく理解します。
検索結果では、PCからの検索にはPC版のURLが、スマホからの検索にはスマホ版のURLが表示されるようになります。
ただし、この設定はすべてのページに対して正確におこなう必要があります。
たとえば、記事Aのスマホ版から記事BのPC版にcanonicalを向けてしまうと、正しく認識されません。
対応するページ同士でcanonicalとalternateを正確に設定することが重要です。
また、スマホ版とPC版でコンテンツの内容に大きな差がある場合は、検索エンジンが混乱する可能性があります。
可能な限り、両バージョンで同等の情報を提供することが推奨されます。
| 設置場所 | 記述するタグ | 意味 |
| PC版ページ | 自己参照canonical | PC版が正規URL |
| PC版ページ | alternateタグ | スマホ版の存在を通知 |
| スマホ版ページ | canonicalタグ | PC版を正規URLとして指定 |
モバイルファーストインデックスへの対応
Googleは2018年から「モバイルファーストインデックス」を段階的に導入し、現在ではほとんどのサイトがこの方式で評価されています。
モバイルファーストインデックスとは、スマホ版のコンテンツを基準にサイトを評価し、インデックスする仕組みです。
従来は、PC版のコンテンツを基準に評価していましたが、スマホからの検索が主流となったことを受けて、方針が転換されました。
PC版とスマホ版で異なるURLを使用している場合、モバイルファーストインデックスにおいても、前述のcanonicalとalternateの設定は引き続き有効です。
ただし、スマホ版のコンテンツがPC版より少ない場合、検索順位に悪影響を及ぼす可能性があります。
たとえば、PC版には詳細な説明や画像が豊富に掲載されているのに、スマホ版は簡略化されていて情報量が少ない、といったケースです。
モバイルファーストインデックスでは、スマホ版の情報量が評価の基準となるため、スマホ版とPC版で同等のコンテンツを提供することが重要です。
また、長期的には、レスポンシブデザインへの移行が最も推奨される対策です。
レスポンシブデザインであれば、デバイスに関わらず同一URLで提供され、URL正規化の設定も不要になります。
さらに、管理の手間も大幅に軽減され、コンテンツの一貫性も保ちやすくなります。
株式会社エッコでは、既存サイトのレスポンシブ化や、モバイルフレンドリーなサイト設計について、豊富な実績をもとにサポートを提供しています。
名古屋エリアはもちろん、全国のクライアント様に対応していますので、お気軽にご相談ください。
| デバイス別URL対応 | モバイルファーストインデックスでの注意点 |
| コンテンツの同等性 | スマホ版もPC版と同じ情報量を提供する |
| canonicalとalternate | 正確に設定し両バージョンの関係を明示 |
| レスポンシブ化 | 長期的には同一URLでの提供が最適 |
URL正規化の確認方法

Search ConsoleのURL検査ツール
URL正規化が正しくおこなわれているかを確認する最も確実な方法は、Google Search ConsoleのURL検査ツールを使用することです。
確認手順は以下のとおりです。
まず、Google Search Consoleにログインします。
画面上部の検索窓に、確認したいURLを入力してEnterキーを押します。
数秒から数十秒程度で検査結果が表示されます。
検査結果の画面で「カバレッジ」セクションを確認すると、以下の2つの項目が表示されます。
・ユーザーが指定した正規URL ・Googleが選択した正規URL
この2つのURLが一致していれば、URL正規化が正しくおこなわれていることになります。
たとえば、「https://example.com/article?ref=top」というパラメータ付きURLを検査した場合、両方とも「https://example.com/article」と表示されれば成功です。
もし「Googleが選択した正規URL」に「検査対象のURL」と表示されている場合は、検査したURL自体が正規URLとして認識されていることを意味します。
これは、canonicalタグや301リダイレクトが設定されていないか、設定が間違っている可能性があります。
また、「ユーザーが指定した正規URL」と「Googleが選択した正規URL」が異なる場合もあります。
この場合、サイト運営者が指定した正規URLとは別のURLをGoogleが選択していることになり、設定の見直しが必要です。
検査結果には、他にも「インデックス登録の状況」や「モバイルユーザビリティ」などの情報も表示されます。
これらの情報も併せて確認することで、サイト全体の健全性をチェックできます。
なお、URL正規化の設定をおこなった直後は、まだGoogleが認識していないため、「データがまだありません」と表示されることがあります。
この場合は、数日から数週間待ってから再度確認してください。
設定後1ヶ月以上経過しても反映されない場合は、設定内容に誤りがある可能性が高いため、見直しが必要です。
| 確認項目 | 正常な状態 | 異常な状態 |
| ユーザー指定の正規URL | 意図したURLが表示 | 空欄または異なるURL |
| Google選択の正規URL | ユーザー指定と一致 | ユーザー指定と異なる |
| インデックス状況 | 登録されている | 登録されていない |
リダイレクトチェックツール
301リダイレクトによるURL正規化をおこなった場合、リダイレクトチェックツールで動作を確認できます。
代表的なツールとして、以下の3つがあります。
1つ目は「ohotuku.jp」のリダイレクトチェックです。
シンプルで使いやすく、日本語に完全対応しているため、初心者にもおすすめです。
サイトにアクセスして、リダイレクト元のURLを入力し「チェックする」ボタンをクリックするだけで、リダイレクトの種類や転送先URLが確認できます。
2つ目は「リダイレクトチェッカー」です。
こちらは、リダイレクトの処理時間や、複数段階のリダイレクト(リダイレクトチェーン)も確認できる高機能なツールです。
サイトの表示速度を重視する場合、リダイレクトの処理時間も重要な指標となるため、詳細な情報を得たい場合に適しています。
3つ目は「Redirect Path」というGoogle Chromeの拡張機能です。
この拡張機能をインストールすると、ブラウザでサイトにアクセスした際、自動的にリダイレクトの有無と種類がアイコンで表示されます。
複数のページを次々に確認したい場合に非常に便利です。
リダイレクトチェックツールで確認すべきポイントは以下のとおりです。
まず、リダイレクトの種類が「301」であることを確認します。
「302」や「307」など、他のステータスコードが表示されている場合は、設定を修正する必要があります。
次に、転送先のURLが意図したものであることを確認します。
転送先が間違っていると、ユーザーが目的のページにたどり着けず、直帰率の増加につながります。
また、リダイレクトチェーンが発生していないかも確認しましょう。
リダイレクトチェーンとは、AからBへ、BからCへ、というように複数段階のリダイレクトが連続している状態です。
これは、ページの表示速度を低下させる原因となるため、できるだけAからCへ直接リダイレクトするように設定を見直すべきです。
株式会社エッコでは、こうしたツールを活用した診断と、問題点の改善提案をおこなっています。
| ツール名 | 特徴 | 適した用途 |
| ohotuku.jp | シンプルで使いやすい | 単発のリダイレクト確認 |
| リダイレクトチェッカー | 処理時間も確認可能 | 詳細な分析が必要な場合 |
| Redirect Path | Chrome拡張機能 | 複数ページの一括確認 |
正規化の成功判定
URL正規化が成功しているかどうかは、複数の指標を総合的に判断する必要があります。
1つ目の判定基準は、Search ConsoleのURL検査で正規URLが一致していることです。
前述のとおり、「ユーザーが指定した正規URL」と「Googleが選択した正規URL」が一致していれば、基本的には成功といえます。
2つ目の判定基準は、検索結果に意図したURLが表示されることです。
実際にGoogleで検索をおこない、自社サイトが表示された際のURLを確認します。
正規URLが検索結果に表示されていれば、URL正規化が機能していると判断できます。
3つ目の判定基準は、重複コンテンツの警告が消えることです。
Search Consoleの「カバレッジ」レポートで、「重複しています。送信されたURLが正規URLとして選択されていません」といった警告が表示されていた場合、URL正規化後にこの警告が消えることが成功の証です。
4つ目の判定基準は、アクセス解析でデータが統合されることです。
Googleアナリティクスなどで、複数のURLに分散していたアクセス数が、正規URLに統合されて表示されるようになれば、正しく機能していると判断できます。
5つ目の判定基準は、検索順位の改善です。
URL正規化により評価が統合されるため、主要キーワードでの検索順位が向上することが期待できます。
ただし、順位変動には時間がかかるため、設定後1〜3ヶ月程度の経過を見る必要があります。
逆に、URL正規化後に検索順位が大きく下落した場合は、設定に誤りがある可能性が高いため、すぐに見直しをおこなってください。
特に、存在しないURLを正規URLとして指定していたり、httpsとhttpを間違えていたりすると、深刻な悪影響が出ます。
このように、URL正規化の成功判定には時間がかかるため、設定後も継続的にモニタリングすることが重要です。
| 判定基準 | 確認方法 | 期待される結果 |
| Search Console | URL検査ツール | 正規URLが一致 |
| 検索結果 | 実際に検索して確認 | 意図したURLが表示 |
| 重複警告 | カバレッジレポート | 警告が消える |
| アクセス解析 | Googleアナリティクス | データが統合される |
| 検索順位 | 順位追跡ツール | 順位が向上(1〜3ヶ月後) |
URL正規化の注意点

正規URLの選び方
URL正規化をおこなう際、どのURLを正規URLとするかの判断が非常に重要です。
選択を誤ると、せっかく獲得していた被リンクや評価を失うことにもなりかねません。
正規URLを選ぶ際の基本原則は、以下のとおりです。
1つ目の原則は、最も多くの被リンクを獲得しているURLを優先することです。
既に運用しているサイトの場合、複数のURLのうち、どれが最も多くの外部サイトからリンクされているかを調査します。
AhrefsやMoz、Search Consoleのリンクレポートなどを活用して、被リンクの分布を確認しましょう。
2つ目の原則は、ユーザーにとって覚えやすく、入力しやすいURLを選ぶことです。
たとえば、「wwwなし」の方が短くシンプルですし、「index.htmlなし」の方が直感的です。
ただし、既に「wwwあり」でブランディングをおこなっており、名刺やパンフレットに印刷している場合は、「wwwあり」を正規URLとする方が混乱を避けられます。
3つ目の原則は、セキュリティと標準規格に準拠することです。
httpとhttpsが混在している場合は、必ずhttpsを正規URLとします。
また、大文字小文字が混在している場合は、すべて小文字に統一します。
4つ目の原則は、将来の拡張性を考慮することです。
たとえば、「index.html」を残すと、将来的にPHPや他の技術に移行した際にURLの変更が必要になります。
拡張子を含まない形式を正規URLとすることで、技術変更の影響を受けにくくなります。
5つ目の原則は、一貫性を保つことです。
サイト全体で統一されたURL構造を維持することが、SEOにおいても、ユーザビリティにおいても重要です。
トップページは「wwwなし」なのに、下層ページは「wwwあり」といった不統一は避けるべきです。
また、一度正規URLを決定したら、安易に変更しないことも大切です。
正規URLを変更すると、再び301リダイレクトの設定が必要になり、評価の引き継ぎにも時間がかかります。
株式会社エッコでは、クライアント様のサイトの状況を詳しく分析し、最適な正規URL選択をアドバイスしています。
| 選択基準 | 優先すべき要素 |
| 被リンク数 | 最も多くのリンクを獲得しているURL |
| ユーザビリティ | 短く、覚えやすく、入力しやすいURL |
| セキュリティ | httpsを優先、小文字に統一 |
| 拡張性 | 拡張子を含まない形式 |
| 一貫性 | サイト全体で統一されたルール |
設定ミスによる影響
URL正規化の設定ミスは、SEOに深刻な悪影響を及ぼす可能性があります。
代表的な設定ミスとその影響について、詳しく見ていきましょう。
1つ目のミスは、存在しないURLを正規URLとして指定することです。
たとえば、canonicalタグで「https://example.com/artcle」というURLを指定したが、実際には「https://example.com/article」が正しいURL(「artcle」ではなく「article」)だった場合、404エラーとなります。
この場合、検索エンジンは正規URLを認識できず、URL正規化が機能しません。
2つ目のミスは、301リダイレクトで誤った転送先を指定することです。
記事AのURLを記事BのURLにリダイレクトしてしまうと、ユーザーは記事Aにアクセスできなくなり、記事Bの内容が表示されます。
これは、ユーザー体験を著しく損なうだけでなく、被リンクの評価も誤った方向に流れてしまいます。
3つ目のミスは、httpsとhttpを逆に設定することです。
常時SSL化をおこなったにもかかわらず、canonicalタグでhttpのURLを指定してしまうと、せっかくの暗号化が無意味になります。
検索結果にもhttpのURLが表示され、ブラウザの警告が出る原因となります。
4つ目のミスは、相対パスでcanonicalタグを記述することです。
canonicalタグのhref属性には、必ず「https://」から始まる絶対パスを使用する必要があります。
相対パスで記述すると、検索エンジンが正しく認識できない場合があります。
5つ目のミスは、1ページに複数のcanonicalタグを記述することです。
複数のcanonicalタグがあると、検索エンジンはどちらを優先すべきか判断できず、すべてのcanonicalタグを無視する可能性があります。
6つ目のミスは、リダイレクトチェーンを作成することです。
AからBへ、BからCへとリダイレクトが連続すると、ページの表示速度が遅くなり、ユーザー体験が悪化します。
また、評価の引き継ぎも不完全になる可能性があります。
設定ミスを防ぐためには、設定後に必ず動作確認をおこなうことが重要です。
Search ConsoleのURL検査ツールやリダイレクトチェックツールを使用して、意図したとおりに機能しているか確認しましょう。
また、複数人で作業をおこなう場合は、設定内容を文書化し、チーム内で共有することも有効です。
| 設定ミス | 影響 | 対策 |
| 存在しないURLを指定 | URL正規化が機能しない | URLの綴りを慎重に確認 |
| 誤った転送先を指定 | ユーザーが目的ページにたどり着けない | リダイレクト先を再確認 |
| httpsとhttpを逆転 | セキュリティ警告が表示される | プロトコルを正確に記述 |
| 相対パスで記述 | 正しく認識されない | 絶対パスを使用 |
| 複数canonical記述 | すべて無視される可能性 | 1ページに1つのみ記述 |
ドメイン間でのcanonical設定
通常、canonicalタグは同一ドメイン内の重複コンテンツを正規化するために使用しますが、異なるドメイン間でもcanonicalタグを設定できます。
これは、コンテンツシンジケーションをおこなう場合に有効な手法です。
コンテンツシンジケーションとは、自社が作成したコンテンツを、他社のメディアやプラットフォームにも配信することを指します。
たとえば、自社ブログで公開した記事を、業界の大手メディアにも転載してもらう場合などがこれに該当します。
この場合、自社サイト(https://example.com/article)と転載先サイト(https://bigmedia.com/articles/12345)に、同じ内容の記事が存在することになります。
何も対策をしなければ、ドメインパワーの強い大手メディアの方が検索結果で上位表示され、自社サイトが重複コンテンツとして除外される可能性があります。
これを防ぐために、転載先サイトのHTMLに以下のようなcanonicalタグを設置してもらいます。
<link rel=”canonical” href=”https://example.com/article”>
これにより、検索エンジンは「このコンテンツのオリジナルは example.com である」と認識し、自社サイトを正規URLとして評価します。
ただし、ドメイン間でのcanonical設定には注意点があります。
1つ目は、転載先サイトの協力が必須であることです。
相手方がcanonicalタグの設置に応じてくれなければ、この手法は使えません。
事前に契約や合意を取り交わし、技術的な要件を明確にしておくことが重要です。
2つ目は、Googleがcanonicalタグを必ずしも尊重するとは限らないことです。
canonicalタグはあくまで「ヒント」であり、最終的な判断は検索エンジンがおこないます。
転載先サイトの方が明らかに権威性が高い場合、Googleが独自の判断で転載先を正規URLとして選択する可能性もあります。
3つ目は、転載先でのコンテンツ改変に注意することです。
転載先で大幅に内容が編集されていたり、追加情報が掲載されていたりする場合、canonicalタグでの正規化が適切でない場合があります。
コンテンツの同一性が保たれていることが、この手法の前提条件です。
株式会社エッコでは、コンテンツシンジケーション戦略の立案から、技術的な実装サポートまで、幅広くサポートを提供しています。
名古屋を拠点としながらも、オンラインでの相談対応も可能ですので、全国のクライアント様にご利用いただけます。
| ドメイン間canonical | 内容 | 注意点 |
| 設置場所 | 転載先サイトのHTML | 相手方の協力が必須 |
| 指定先 | 自社サイトのオリジナルURL | 完全なURLを絶対パスで記述 |
| 効果 | 自社サイトが正規URLとして評価 | Googleが独自判断する場合もある |
| 前提条件 | コンテンツの同一性が保たれている | 大幅な改変がある場合は不適切 |
まとめ

URL正規化は、SEO対策における基礎的でありながら非常に重要な施策です。
同じ内容のページが複数のURLで存在する状況を放置すると、検索エンジンからの評価が分散し、本来得られるはずのSEO効果を十分に発揮できません。
URL正規化の主な目的は、重複コンテンツを避け、評価を1つのURLに集約することです。
wwwのありなし、httpとhttpsの混在、index.htmlのありなし、末尾スラッシュのありなし、URLパラメータの付与、大文字小文字の混在、PC版とスマホ版の別URLなど、さまざまなケースで正規化が必要となります。
URL正規化をおこなわないと、検索順位の低下、クローラビリティの悪化、被リンク評価の分散、アクセス解析の複雑化、重複コンテンツペナルティのリスクといった悪影響が生じます。
正規化の方法としては、301リダイレクトとcanonicalタグの2つが主流です。
301リダイレクトは、ユーザーを強制的に正規URLへ転送する方法で、.htaccessファイルに記述することで実装できます。
canonicalタグは、HTMLのheadセクションに記述することで、検索エンジンに正規URLを伝える方法です。
両方のURLを残しておく必要がある場合や、.htaccessが使用できない環境では、canonicalタグが適しています。
PC版とスマホ版で異なるURLを使用している場合は、alternateタグとcanonicalタグを併用して正規化をおこないます。
ただし、長期的にはレスポンシブデザインへの移行が最も推奨される対策です。
URL正規化が正しくおこなわれているかは、Google Search ConsoleのURL検査ツールや、リダイレクトチェックツールで確認できます。
設定後は継続的にモニタリングし、検索順位やアクセス数の変化を観察することが重要です。
注意すべきポイントとしては、正規URLの選び方、設定ミスによる影響、ドメイン間でのcanonical設定などがあります。
特に、存在しないURLを指定したり、httpsとhttpを逆に設定したりすると、深刻な問題が発生するため、慎重な作業が求められます。
URL正規化は、一度設定すれば終わりではなく、サイトの成長や変更に応じて見直しが必要な継続的な施策です。
新しいページを追加する際、サイトリニューアルをおこなう際、常時SSL化を実施する際など、さまざまなタイミングでURL正規化の設定を確認し、適切に維持していくことが大切です。
株式会社エッコは、名古屋を拠点にWebコンサルティングサービスを提供しています。
URL正規化をはじめとするSEO内部施策の診断・実装から、コンテンツマーケティング、アクセス解析、Web制作まで、総合的なサポートをおこなっています。
「自社サイトのURL構造が適切か不安」「URL正規化の設定方法がわからない」「SEO対策を本格的に取り組みたい」といったお悩みがあれば、ぜひ株式会社エッコにご相談ください。
豊富な実績と専門知識を持つコンサルタントが、貴社のWebサイトを分析し、最適な改善策をご提案いたします。
URL正規化は、検索エンジンに正しく評価してもらうための第一歩です。
この記事で解説した内容を参考に、ぜひ自社サイトのURL構造を見直し、SEO効果を最大化していきましょう。
適切なURL正規化によって、検索順位の向上、オーガニック流入の増加、そして最終的にはビジネスの成長へとつながります。
今日から実践できる施策ですので、まずは現状の確認から始めてみてください。

