Webサイトの集客を増やしたいとき、まず知っておくべきなのが「検索数」です。
「このキーワードで記事を書けば、どのくらいの人に見てもらえるだろう?」そんな疑問を抱いたことはありませんか?
検索数を調べることで、ユーザーがどんな言葉で情報を探しているのか、その需要の大きさを数値で把握できます。
しかし、いざ調べようと思っても「どのツールを使えばいいの?」「無料で使えるものはある?」と迷ってしまう方も多いでしょう。
この記事では、検索数を調べる7つの無料ツールの使い方から、実際のSEO対策やリスティング広告への活用方法まで、初心者の方にもわかりやすく解説します。
名古屋を拠点とするWebコンサルティング会社、株式会社エッコでは、これまで数多くの企業様のキーワード戦略を支援してまいりました。
その経験をもとに、本当に役立つ実践的な情報をお届けします。
検索数の調べ方をマスターすれば、あなたのWebマーケティング施策は格段に効率的になるはずです。
それでは、検索数の基本から見ていきましょう。
目次
検索数とは何か
検索数の定義と基本概念
検索数とは、特定のキーワードがGoogleやYahoo!などの検索エンジンで検索された回数を示す指標です。
一般的には「月間検索数」として、1か月間にそのキーワードが何回検索されたかで表現されます。
たとえば「WordPress 使い方」というキーワードの月間検索数が5,000回だとすると、1か月間に約5,000人のユーザーがこの言葉で情報を探していることになります。
この数値は、そのキーワードに対するユーザーの関心度や需要の大きさを測る重要な指標となります。
検索数が多いほど、多くの人がその情報を求めているということです。
項目 | 説明 |
単位 | 月間の検索回数 |
情報源 | Google、Yahoo!などの検索エンジン |
活用目的 | キーワード選定、SEO戦略立案、広告運用 |
確認方法 | 専用ツール(キーワードプランナーなど)を使用 |
ただし、検索数は時期によって変動することも覚えておきましょう。
「クリスマスプレゼント」のように季節性の強いキーワードは、特定の時期に検索数が急増します。
また、ニュースやトレンドに関連するキーワードも、出来事によって検索数が大きく変化します。
検索数を正しく理解することが、効果的なWebマーケティングの第一歩となるのです。
検索ボリュームとの違い
「検索数」と「検索ボリューム」という言葉を見かけることがありますが、実はこの2つはほぼ同じ意味で使われています。
多くの場合、どちらも月間の検索回数を指す言葉として使われており、明確な使い分けはありません。
ただし、ツールによって表記が異なることがあります。
Googleキーワードプランナーでは「月間平均検索ボリューム」、aramakijakeでは「月間推定検索数」というように、ツールごとに表現が違うだけです。
用語 | 一般的な使われ方 |
検索数 | より直感的でわかりやすい表現 |
検索ボリューム | 専門的な文脈で使われることが多い |
月間検索数 | 1か月間の検索回数を明示した表現 |
検索回数 | 検索数とほぼ同義 |
実務では、これらの用語を厳密に区別する必要はありません。
どの言葉も「そのキーワードがどれだけ検索されているか」を示す指標だと理解しておけば十分です。
この記事では、よりわかりやすい「検索数」という表現を中心に使用していきます。
ただし、ツールの画面では「検索ボリューム」と表示されることもあることを覚えておいてください。
重要なのは言葉の違いではなく、その数値が何を意味し、どう活用できるかを理解することです。
なぜ検索数を調べる必要があるのか
検索数を調べることは、失敗しないキーワード選定の基本です。
もし検索数を確認せずにコンテンツを作成すると、どうなるでしょうか?
例えば、あなたが「最高のパスタレシピ」というキーワードで記事を書いたとします。
しかし、このキーワードの月間検索数が10回しかなければ、たとえ検索結果の1位を獲得しても、月に10人程度しか訪問してくれません。
一方で、検索数が10,000回あるキーワードなら、上位表示できれば数千人の訪問者を獲得できる可能性があります。
- 需要のないキーワードで記事を書いてしまうリスクを避けられる
- 上位表示したときの想定流入数を事前に把握できる
- 競合の強さを予測してキーワード戦略を立てられる
- SEO施策の優先順位を決める判断材料になる
- リスティング広告の予算配分を適切に計画できる
- ユーザーのニーズの大きさを数値で理解できる
- 季節変動を考慮したコンテンツ公開時期を決められる
検索数の調査は、時間とリソースを無駄にしないための重要な事前調査です。
株式会社エッコでは、クライアント様のキーワード戦略立案の際、必ず検索数調査から始めています。
なぜなら、検索数を把握することで、ROI(投資対効果)の高い施策に集中できるからです。
「書きたい記事」ではなく「読まれる記事」を作るために、検索数の調査は欠かせないステップなのです。
検索数を調べる無料ツール7選
Googleキーワードプランナーの使い方
アカウント登録の手順
Googleキーワードプランナーは、Google公式が提供する最も信頼性の高いキーワード調査ツールです。
もともとはGoogle広告の出稿者向けに開発されたツールですが、SEO対策にも幅広く活用されています。
まずは、利用開始までの手順を見ていきましょう。
手順 | 操作内容 |
1 | Google広告の公式サイトにアクセス |
2 | Googleアカウントでログイン(持っていない場合は新規作成) |
3 | 「今すぐ開始」ボタンをクリック |
4 | 広告キャンペーンの設定画面が表示される |
5 | 画面下部の「エキスパートモードに切り替える」を選択 |
6 | 「キャンペーンなしでアカウントを作成」を選択 |
7 | 請求先の国と通貨を設定して完了 |
重要なポイントは、実際に広告を出稿しなくてもアカウントは作成できるということです。
ただし、無料版では検索数が「1,000〜10,000」のように範囲で表示されます。
より詳細な数値を知りたい場合は、少額でもGoogle広告を運用する必要があります。
エキスパートモードに切り替えることで、キーワードプランナーをはじめとする各種ツールにアクセスできるようになります。
この設定を忘れると、広告出稿の画面から進めなくなってしまうので注意しましょう。
アカウント作成後は、画面上部のツールアイコンから「キーワードプランナー」を選択すれば、いつでも検索数の調査ができます。
検索数の確認方法
キーワードプランナーでの検索数確認は、主に2つの方法があります。
1つ目は「新しいキーワードを見つける」機能です。
この機能では、調べたいキーワードを入力すると、関連するキーワード候補とその検索数が一覧で表示されます。
例えば「SEO対策」と入力すれば、「SEO対策 方法」「SEO対策 費用」などの関連キーワードも自動的に提案されます。
表示項目 | 内容 |
月間平均検索ボリューム | 過去12か月の平均検索数 |
競合性 | 広告出稿の競合度(低・中・高) |
入札単価(低額帯) | クリック単価の目安(下限) |
入札単価(高額帯) | クリック単価の目安(上限) |
2つ目は「検索のボリュームと予測のデータを確認する」機能です。
こちらは、すでに対策したいキーワードのリストがある場合に便利です。
複数のキーワードを改行またはカンマ区切りで入力すると、それぞれの検索数をまとめて調査できます。
調査結果は、画面右上のダウンロードボタンからCSV形式でエクスポート可能です。
検索数だけでなく、競合性や広告単価も同時に確認できるのがキーワードプランナーの大きなメリットです。
期間を指定すれば、過去のデータや将来の予測値も確認できます。
ただし、検索数はあくまで推定値であり、実際の数値と多少の誤差がある点は理解しておきましょう。
aramakijake(アラマキジャケ)
特徴とメリット
aramakijake(アラマキジャケ)は、登録不要で今すぐ使える国内の無料ツールです。
シンプルな操作性が特徴で、初心者の方でも迷わず使えるのが最大の魅力といえます。
このツールの大きな特徴は、GoogleとYahoo!の両方の検索数を同時に表示してくれる点です。
- アカウント登録やログインが一切不要
- GoogleとYahoo!の検索数を同時比較できる
- 検索順位別の想定アクセス数も表示される
- 関連キーワードの検索数もワンクリックで確認可能
- 表示速度が速く、サクサク調査できる
- 広告表示が少なく、見やすい画面デザイン
- 競合サイトの想定アクセス数も調査できる
特に便利なのが、検索順位別の月間アクセス予測数が表示される機能です。
例えば、あるキーワードで1位を取った場合と5位を取った場合で、どのくらいアクセス数が変わるのかを具体的な数値で確認できます。
ただし、aramakijakeの検索数はあくまで推定値であり、Googleキーワードプランナーとは数値が異なることがあります。
複数のツールを併用して、おおよその傾向を把握することをおすすめします。
株式会社エッコでも、クライアント様への初期調査の際に、このツールの手軽さを活用しています。
実際の使用方法
aramakijakeの使い方は非常にシンプルです。
まず、aramakijake.jpにアクセスします。
トップページに検索窓が表示されているので、調べたいキーワードを入力して「チェック」ボタンをクリックするだけです。
手順 | 操作内容 |
1 | aramakijake.jpにアクセス |
2 | 検索窓にキーワードを入力 |
3 | 「チェック」ボタンをクリック |
4 | GoogleとYahoo!の月間推定検索数が表示される |
5 | 検索順位別の月間アクセス予測数を確認 |
6 | 関連語の検索数もクリックして確認可能 |
検索結果画面では、入力したキーワードの月間推定検索数がGoogleとYahoo!それぞれで表示されます。
さらに画面下部には、検索順位1位から50位までの想定アクセス数が一覧表示されます。
この機能により、何位を目指すべきかの目標設定がしやすくなるのです。
また、検索結果の上部には関連キーワードも自動的に抽出されます。
これらのキーワードをクリックすれば、すぐにその検索数も確認できるため、関連キーワードの調査も効率的に進められます。
もう1つの便利な機能が「競合検索数予測ツール」です。
競合サイトのURLとキーワードを入力すると、そのサイトの現在の順位と想定アクセス数を調査できます。
ライバルサイトがどのくらいのアクセスを獲得しているか推測するのに役立ちます。
ラッコキーワード
ラッコキーワードは、関連キーワードの抽出に特化した国内の人気ツールです。
もともとは「関連キーワード取得ツール」という名称でしたが、現在はラッコキーワードとしてリニューアルされています。
このツールの最大の特徴は、入力したキーワードに関連する膨大な数のサジェストキーワードを一括で取得できることです。
機能 | 内容 |
サジェスト抽出 | Google、Yahoo!、Bingのサジェストを取得 |
検索数取得 | 月間検索数の表示(有料プラン) |
Q&Aサイト検索 | Yahoo!知恵袋などの関連質問を抽出 |
関連語抽出 | 共起語や類義語の提案 |
見出し抽出 | 上位サイトの見出し構成を分析 |
無料版でも1日5回まで検索でき、メールアドレスの登録だけで回数制限が解除されます。
使い方は簡単で、トップページの検索窓にキーワードを入力するだけです。
すると、「あ行」から「わ行」まで、さらにアルファベット順で分類された関連キーワードが大量に表示されます。
これらのキーワードをコピーしてキーワードプランナーに貼り付ければ、効率的に検索数を調査できるのです。
画面右上の「全キーワードコピー(重複除去)」ボタンを使えば、ワンクリックで全キーワードをコピーできます。
さらに、CSVファイルとしてダウンロードも可能なため、エクセルでの管理もスムーズです。
有料プランに加入すれば、ラッコキーワード内で直接検索数も確認できるようになります。
株式会社エッコでは、キーワード選定の初期段階でこのツールを活用し、漏れのないキーワードリストを作成しています。
Ubersuggest
Ubersuggestは、海外の著名マーケターが開発した多機能SEOツールです。
無料版でも1日3回まで検索でき、検索数だけでなくSEO難易度まで確認できるのが大きな特徴です。
日本語にも対応しており、直感的なインターフェースで初心者でも使いやすくなっています。
- 検索数とSEO難易度を同時表示
- 関連キーワードの提案機能
- キーワードごとのCPC(クリック単価)表示
- 検索数の推移グラフ
- 競合サイトの分析機能
- コンテンツ提案機能
- 被リンク分析(有料プラン)
使い方は、neilpatel.com/jp/ubersuggestにアクセスし、検索窓にキーワードを入力するだけです。
検索結果画面では、月間検索ボリュームとともに「SEO難易度」が0〜100のスコアで表示されます。
このスコアが高いほど上位表示が難しいキーワードということになります。
さらに画面を下にスクロールすると、関連キーワードの候補が表示されます。
これらのキーワードについても、検索数とSEO難易度が一覧で確認できるため、対策すべきキーワードの優先順位を決めやすくなります。
無料版では1日3回までの制限がありますが、メールアドレスを登録すれば利用回数が増えます。
より本格的に使いたい場合は、月額2,999円から利用できる有料プランも用意されています。
海外ツールではありますが、日本のGoogle検索データにも対応しており、国内のSEO対策にも十分活用できます。
Keyword Surfer
Keyword Surferは、Google Chromeの拡張機能として動作する便利なツールです。
この拡張機能をインストールすると、Google検索を行うだけで、自動的に検索数が表示されるようになります。
いちいち別のツールを開く必要がないため、日常的な調査作業が格段に効率化されます。
表示内容 | 説明 |
検索数 | 検索窓の下に月間検索数を表示 |
関連キーワード | サイドバーに関連語とその検索数を表示 |
類似キーワード | 似た意味のキーワード候補を提案 |
ページ情報 | 検索結果の各サイトの推定流入数を表示 |
インストール方法は簡単です。
Chrome ウェブストアで「Keyword Surfer」を検索し、「Chromeに追加」ボタンをクリックするだけです。
インストール後は、普段通りGoogle検索を行うだけで、自動的に検索数が表示されます。
調査のための特別な操作が不要なため、キーワードリサーチのハードルが大きく下がります。
さらに、検索結果に表示される各サイトの月間推定流入数も確認できます。
競合サイトがどのくらいのアクセスを獲得しているか、おおよその目安を知ることができるのです。
完全無料で使える点も魅力です。
ただし、Chrome拡張機能のため、ChromeブラウザでのみGoogle検索を行っているときに機能します。
他のブラウザでは使用できない点には注意しましょう。
ネコノテツール
ネコノテツールは、国内企業が提供する完全無料のキーワード調査ツールです。
株式会社ブランディングワークスが運営しており、登録不要で今すぐ使えます。
このツールの特徴は、一度に最大20個のキーワードの検索数を調査できることです。
- 会員登録やログインが一切不要
- 1回の検索で最大20キーワードを調査可能
- シンプルで見やすい画面デザイン
- 広告表示が少なく快適に使える
- 検索速度が速くストレスフリー
- スマートフォンでも使いやすい
使い方は非常にシンプルです。
ネコノテツールの公式サイトにアクセスし、調べたいキーワードを入力欄に1行ずつ入力します。
最大20個まで入力したら、「チェック」ボタンをクリックするだけです。
手順 | 操作 |
1 | 公式サイトにアクセス |
2 | キーワードを1行に1つずつ入力(最大20個) |
3 | 「チェック」ボタンをクリック |
4 | 各キーワードの月間検索数が一覧表示 |
検索結果は、入力した順番でリスト表示されます。
複数のキーワードを比較しながら検索数を確認できるため、キーワードの優先順位付けがスムーズに行えます。
ただし、詳細な分析機能や関連キーワードの提案機能はありません。
あくまでシンプルに検索数だけを調べたいときに適したツールです。
株式会社エッコでは、クライアント様への報告資料作成の際、複数キーワードの検索数を素早く調査するためにこのツールを活用しています。
ruri-co(るりこ)
ruri-co(るりこ)は、検索数とサジェストキーワードを同時に確認できる国内ツールです。
株式会社サムライファクトリーが提供しており、完全無料で利用できます。
このツールの大きな特徴は、入力したキーワードだけでなく、類似する検索意図のキーワードも自動的に提案してくれることです。
機能 | 内容 |
検索数表示 | 月間の検索ボリュームを表示 |
サジェスト表示 | 関連するサジェストキーワードを抽出 |
類似キーワード | 似た意味のキーワード候補を提案 |
検索意図分析 | キーワードの検索目的を推測 |
使い方は簡単です。
ruri-co.biz-samurai.comにアクセスし、検索窓にキーワードを入力して検索ボタンをクリックします。
検索結果画面では、入力したキーワードの検索数とともに、サジェストキーワードの一覧が表示されます。
特に便利なのが、類似キーワード機能です。
例えば「SEOとは」で検索すると、「SEO 意味」や「SEO 説明」など、同じ検索意図を持つキーワード候補が表示されます。
これらのキーワードは、検索結果が似ている傾向にあるため、1つの記事で複数のキーワードを同時に対策できる可能性があります。
登録不要で回数制限もないため、何度でも気軽に使えます。
ただし、Googleキーワードプランナーのような詳細な分析機能はありません。
あくまで手軽に検索数を確認したいときに適したツールといえるでしょう。
検索数の見方と分析方法
月間検索数の読み取り方
検索数を調べても、その数値をどう解釈すればいいかわからないという声をよく聞きます。
月間検索数は、単なる数字ではなく、ユーザーの需要を示す重要な情報です。
まず基本として、月間検索数が1,000回だとしたら、そのキーワードで1か月に約1,000回検索されているということです。
検索数の範囲 | 評価 | SEO難易度 |
10未満 | ほぼ需要なし | 非常に低い |
10〜100 | 小規模な需要 | 低い |
100〜1,000 | 一定の需要あり | 中程度 |
1,000〜10,000 | 十分な需要 | やや高い |
10,000以上 | 大きな需要 | 高い |
ただし、検索数が多ければ良いというわけではありません。
検索数が多いキーワードは競合も強く、上位表示の難易度が高くなります。
一方、検索数が少なくても、ニッチな市場で確実に見込み客にリーチできるキーワードもあります。
重要なのは、自社のWebサイトの規模や目的に合った検索数のキーワードを選ぶことです。
立ち上げたばかりのサイトなら、まずは100〜1,000程度の検索数のキーワードから攻めるのが現実的です。
また、ツールによって表示される検索数に差があることも理解しておきましょう。
Googleキーワードプランナーとaramakijakeでは、同じキーワードでも数値が異なることがあります。
これは推定方法の違いによるもので、絶対的な正解値は存在しません。
大切なのは、1つのツールで一貫して調査し、キーワード間の相対的な比較を行うことです。
株式会社エッコでは、検索数だけでなく、ビジネスとの関連性や成約率も考慮したキーワード選定をご提案しています。
ビッグキーワードとロングテールキーワード
それぞれの特徴と使い分け
キーワードは検索数の規模によって、大きく3つに分類されます。
ビッグキーワードは月間検索数が10,000回以上の、単一語または2語程度のキーワードです。
ミドルキーワードは1,000〜10,000回程度、ロングテールキーワードは1,000回未満のキーワードを指します。
キーワード種類 | 検索数 | 語数 | 具体例 |
ビッグキーワード | 10,000以上 | 1〜2語 | SEO、ホームページ制作 |
ミドルキーワード | 1,000〜10,000 | 2〜3語 | SEO対策 費用、名古屋 ホームページ制作 |
ロングテールキーワード | 1,000未満 | 3語以上 | SEO対策 初心者 やり方、名古屋 ホームページ制作 格安 おすすめ |
ビッグキーワードの特徴は、検索数が多く、上位表示できれば大量のアクセスが見込めることです。
しかし、競合が非常に強く、新しいサイトが上位表示するのは極めて困難です。
ロングテールキーワードは、検索数は少ないものの、ユーザーの検索意図が明確で、成約率が高いという特徴があります。
例えば「SEO」で検索する人は、SEOについて知りたいのか、SEO業者を探しているのか、意図が曖昧です。
一方「SEO対策 名古屋 格安 実績」で検索する人は、明らかに名古屋でSEO業者を探しており、成約につながりやすいのです。
- 立ち上げ期:ロングテールキーワードを中心に対策
- 成長期:ミドルキーワードへと範囲を広げる
- 発展期:ビッグキーワードでの上位表示を目指す
最初はロングテールキーワードでコツコツとアクセスを積み上げ、サイトの評価を高めていくのが王道です。
株式会社エッコでも、クライアント様のサイト状況に応じて、最適なキーワード戦略をご提案しています。
競合性との関係
検索数と競合性には、強い相関関係があります。
一般的に、検索数が多いキーワードほど、競合サイトも多く、上位表示の難易度が高くなります。
これは、多くの企業やブロガーが「検索数の多いキーワード=アクセスが稼げる」と考えて対策するためです。
- 検索数が多い → 競合も多い → 上位表示が難しい
- 検索数が少ない → 競合も少ない → 上位表示しやすい
- ただし、検索数が少なくても競合が強い例外もある
- YMYLジャンル(医療、金融など)は検索数に関わらず競合が強い
- 地域名入りキーワードは競合性が下がる傾向
Googleキーワードプランナーでは、各キーワードの「競合性」が「低」「中」「高」で表示されます。
ただし、この競合性は広告出稿の競合度を示すものです。
SEOでの競合の強さとは必ずしも一致しないため、参考程度に留めましょう。
SEOでの競合性を判断するには、実際にそのキーワードでGoogle検索を行い、上位サイトを確認するのが確実です。
上位に大手企業サイトや公式サイトが並んでいる場合、個人や中小企業のサイトが割って入るのは困難でしょう。
競合性と検索数のバランスを見極めることが、効率的なSEO対策の鍵となります。
検索数は十分にあるが、競合がそれほど強くない「お宝キーワード」を見つけることが理想的です。
季節変動とトレンドの把握
多くのキーワードは、時期によって検索数が大きく変動します。
特に季節性のあるキーワードは、特定の月に検索数が急増し、それ以外の時期はほとんど検索されないこともあります。
例えば「クリスマスプレゼント」は11〜12月に検索数が集中します。
キーワード例 | ピーク時期 | 理由 |
確定申告 | 2〜3月 | 確定申告の期間 |
お中元 | 6〜7月 | お中元の時期 |
運動会 お弁当 | 5月、9〜10月 | 運動会シーズン |
バレンタイン | 1〜2月 | バレンタインデー |
花粉症 | 2〜4月 | 花粉飛散時期 |
このような季節変動を理解することで、コンテンツ公開のタイミングを最適化できます。
検索数がピークを迎える1〜2か月前にコンテンツを公開しておけば、検索エンジンに評価される時間を確保できます。
例えば「お中元」関連のコンテンツなら、4〜5月に公開するのが効果的です。
- シーズン前に公開してSEO評価を蓄積
- ピーク時に上位表示を狙う
- シーズン終了後も次年度に向けて育成
- 毎年リライトして鮮度を保つ
季節変動のないキーワードでも、トレンドによって検索数が変化することがあります。
ニュースや社会現象によって急激に注目が集まるキーワードもあります。
Googleトレンドを活用すれば、過去5年間の検索数推移を確認できます。
これにより、そのキーワードが一時的なブームなのか、継続的に検索されているのかを判断できます。
株式会社エッコでは、クライアント様の業種に応じて、季節変動を考慮したコンテンツカレンダーの作成もサポートしています。
検索数推移の確認方法
検索数は常に変動しているため、定点観測を行うことが重要です。
定期的に検索数をチェックすることで、市場のトレンドや需要の変化をいち早く察知できます。
検索数推移を確認する最も簡単な方法は、Googleトレンドを使うことです。
- Googleトレンドにアクセス
- 調べたいキーワードを入力
- 期間を設定(過去12か月、過去5年間など)
- 地域を「日本」に設定
- グラフで推移を視覚的に確認
Googleトレンドでは、実際の検索数ではなく、相対的な人気度が0〜100のスコアで表示されます。
100が最も人気の高かった時期を示し、他の時期はそれと比較した相対値で表示されます。
複数のキーワードを同時に比較することもできるため、関連キーワード間での人気度の違いも一目でわかります。
確認ポイント | 見方 |
上昇トレンド | 需要が増加している可能性 |
下降トレンド | 需要が減少している可能性 |
季節変動 | 特定時期に規則的な変動 |
急激なスパイク | ニュースやトレンドの影響 |
検索数が右肩上がりのキーワードは、今後も成長が期待できる注目市場です。
逆に右肩下がりのキーワードは、需要が縮小している可能性があります。
ただし、短期的な変動に一喜一憂する必要はありません。
長期的なトレンドを見極めることが大切です。
定期的に検索数をチェックし、キーワード戦略を見直すことで、常に時流に合ったコンテンツを提供できます。
SEO対策への活用方法
キーワード選定への応用
適切な検索数の目安
キーワード選定で最も迷うのが「どのくらいの検索数を狙えばいいのか」という点です。
実は、適切な検索数は、サイトの状況や目的によって大きく異なります。
新規立ち上げのサイトと、すでに実績のあるサイトでは、狙うべき検索数が全く違うのです。
サイトの状態 | 推奨検索数 | 戦略 |
立ち上げ期(記事数50未満) | 100〜500 | ロングテールで実績を積む |
成長期(記事数50〜150) | 500〜3,000 | ミドルキーワードへ拡大 |
発展期(記事数150以上) | 3,000以上 | ビッグキーワードに挑戦 |
立ち上げ期は、まず検索数100〜500程度のロングテールキーワードから攻めるのが鉄則です。
このレベルのキーワードなら、競合も比較的弱く、3〜6か月で上位表示を狙えます。
月間検索数が300回で、10位以内に入れば、月20〜30件程度のアクセスが見込めます。
これを50キーワードで実現できれば、月1,000〜1,500アクセスになります。
- ビジネスとの関連性が高いキーワードを優先
- 成約につながりやすいキーワードに注力
- 検索意図が明確なキーワードを選ぶ
- 自社の強みが活かせるキーワードを狙う
検索数が多くても、ビジネスに関係ないキーワードは避けるべきです。
例えば、BtoB向けのITサービス企業が「芸能人 ニュース」のような検索数の多いキーワードで記事を書いても、成約にはつながりません。
検索数300でも、見込み客が確実に含まれるキーワードの方が、はるかに価値があります。
株式会社エッコでは、クライアント様のビジネスモデルと目標を分析し、最適な検索数レンジのキーワードをご提案しています。
競合性とのバランス
キーワード選定では、検索数と競合性のバランスを見極めることが成功の鍵です。
理想的なのは、検索数は十分にあるが、競合がそれほど強くないキーワードです。
しかし、そのようなお宝キーワードを見つけるのは簡単ではありません。
- 検索数が多すぎる → 競合が強すぎて上位表示が困難
- 検索数が少なすぎる → 上位表示できてもアクセスが少ない
- 競合性が高すぎる → リソースが膨大にかかる
- 競合性が低すぎる → ビジネス価値が低い可能性
競合性を確認するには、実際にそのキーワードでGoogle検索を行い、上位10サイトを分析します。
上位に大手企業や公式サイトが並んでいる場合、そのキーワードの競合性は非常に高いと判断できます。
一方、個人ブログや小規模サイトが上位にある場合は、チャンスがあります。
チェック項目 | 評価方法 |
ドメインパワー | 上位サイトのドメイン年齢や被リンク数 |
コンテンツ品質 | 記事の文字数、専門性、網羅性 |
更新頻度 | 最終更新日が新しいか |
専門性 | その分野に特化したサイトか |
競合が強すぎる場合は、キーワードをより具体的に絞り込むのが有効です。
例えば「SEO対策」で競合が強ければ、「SEO対策 中小企業 費用」のように、ターゲットを絞ったキーワードに変更します。
検索数は減りますが、競合性も下がり、上位表示の可能性が高まります。
また、検索意図がより明確になるため、成約率の向上も期待できます。
コンテンツ戦略の立案
検索数データは、長期的なコンテンツ戦略を立てる基盤となります。
闇雲に記事を書くのではなく、検索数をもとに優先順位を決め、計画的にコンテンツを作成することが重要です。
まず、ビジネスに関連するキーワードを検索数とともにリスト化します。
- 自社の商品・サービスに直接関連するキーワード
- 見込み客が抱える悩みや課題に関するキーワード
- 業界用語や専門知識に関するキーワード
- 競合他社が対策していないニッチなキーワード
次に、これらのキーワードを検索数と競合性で分類します。
検索数が多く競合性も高いキーワードは長期目標として設定し、検索数は少ないが競合性も低いキーワードから順次対策していきます。
優先順位 | キーワードタイプ | 対策時期 |
高 | 検索数中、競合性低 | 最初の3か月 |
中 | 検索数中、競合性中 | 3〜6か月目 |
低 | 検索数高、競合性高 | 6か月以降 |
コンテンツ戦略では、カテゴリーごとに関連キーワードをまとめることも重要です。
例えば「SEO対策」というビッグキーワードを最終目標とする場合、その下位概念として「SEO対策 初心者」「SEO対策 方法」「SEO対策 費用」などのミドルキーワードを設定します。
さらにその下に「SEO対策 初心者 やり方」「SEO対策 方法 無料」などのロングテールキーワードを配置します。
このような階層構造を作ることで、サイト全体の専門性が高まり、ビッグキーワードでも上位表示しやすくなります。
株式会社エッコでは、このようなキーワード階層の設計から、コンテンツカレンダーの作成まで、トータルでサポートしております。
上位表示難易度の判断
キーワードの上位表示難易度を判断することは、リソース配分を最適化するために不可欠です。
難易度の高いキーワードに初期段階で取り組んでも、成果が出るまで時間がかかりすぎてしまいます。
上位表示難易度は、複数の要素を総合的に判断する必要があります。
- 検索数の大きさ(多いほど難易度高)
- 上位サイトのドメインパワー(強いほど難易度高)
- 上位サイトのコンテンツ品質(高品質ほど難易度高)
- YMYLジャンルかどうか(該当すれば難易度高)
- 公式サイトや大手メディアの有無(多いほど難易度高)
- 競合サイトの記事数と専門性(高いほど難易度高)
Ubersuggestでは、各キーワードの「SEO難易度」が0〜100のスコアで表示されます。
一般的に、スコア30以下は比較的対策しやすく、50以上は中級者以上向け、70以上は上級者向けとされています。
SEO難易度 | スコア | 判断 |
易しい | 0〜30 | 初心者でも対策可能 |
普通 | 31〜50 | ある程度の実績が必要 |
難しい | 51〜70 | 専門知識とリソースが必要 |
非常に難しい | 71〜100 | 大規模な投資が必要 |
実際に検索して上位サイトを確認することも重要です。
上位10サイトの記事タイトル、文字数、構成、専門性を分析し、自社が同等以上のコンテンツを作成できるか判断します。
もし上位サイトが5,000文字の専門的な記事を公開しているなら、それ以上の価値を提供できるコンテンツが必要です。
難易度が高すぎると判断した場合は、キーワードをより具体化して難易度を下げる戦略が有効です。
想定流入数の計算方法
検索数がわかれば、上位表示したときの想定流入数を計算できます。
この計算により、キーワード対策の優先順位を決めたり、目標設定をしたりすることが可能になります。
想定流入数の計算式は次の通りです。
想定流入数 = 月間検索数 × CTR(クリック率)
CTRは検索順位によって大きく変わります。
一般的に、1位で約30〜35%、2位で15〜20%、3位で10〜15%といわれています。
検索順位 | CTR目安 | 月間検索数1,000の場合の想定流入 |
1位 | 32% | 320アクセス |
2位 | 17% | 170アクセス |
3位 | 11% | 110アクセス |
4位 | 8% | 80アクセス |
5位 | 6% | 60アクセス |
10位 | 2% | 20アクセス |
例えば、月間検索数が5,000回のキーワードで3位を獲得できた場合、5,000 × 11% = 550アクセス程度が見込めます。
ただし、これはあくまで目安であり、実際のCTRはキーワードの性質やタイトルの魅力度によって変動します。
また、検索結果に強調スニペットや画像、動画などが表示される場合、通常のCTRよりも低くなる傾向があります。
- 魅力的なタイトルでCTRを改善
- メタディスクリプションを最適化
- 構造化データでリッチリザルトを狙う
- 上位表示を維持するための定期更新
想定流入数を計算することで、「このキーワードで1位を取れば月に何人集客できるか」が明確になります。
これにより、コンテンツ作成の投資対効果を事前に評価できるのです。
株式会社エッコでは、クライアント様の目標アクセス数から逆算して、必要なキーワード数や対策期間をご提案しています。
リスティング広告での活用
広告予算の設定
検索数は、リスティング広告の予算設定にも重要な役割を果たします。
検索数が多いキーワードに広告を出稿すれば、それだけ多くの人に広告が表示されます。
しかし、検索数が多いキーワードは競合も多く、クリック単価(CPC)が高くなる傾向があります。
- 検索数 × CTR × CPC = 月間広告費の目安
- 検索数が多い = 表示回数が増える = 予算が多く必要
- 検索数が少ない = 表示回数が限られる = 予算は少なめでOK
例えば、月間検索数が10,000回のキーワードで、広告のCTRが5%、CPCが200円の場合、10,000 × 5% × 200円 = 100,000円の月間予算が必要になります。
検索数 | CTR | CPC | 月間予算目安 |
1,000 | 5% | 200円 | 10,000円 |
5,000 | 5% | 200円 | 50,000円 |
10,000 | 5% | 200円 | 100,000円 |
50,000 | 5% | 200円 | 500,000円 |
限られた予算を効率的に使うには、検索数と成約率のバランスを考えることが重要です。
検索数が多くても成約率が低いキーワードより、検索数は少なくても成約率が高いキーワードの方が、ROI(投資対効果)が良いことがあります。
例えば「クレジットカード」のような一般的なキーワードは検索数が多いですが、情報収集目的のユーザーも含まれるため、成約率は低めです。
一方「クレジットカード 即日発行 審査甘い」のような具体的なキーワードは検索数は少ないですが、申し込み意欲の高いユーザーが多く、成約率が高くなります。
広告予算を決める際は、検索数だけでなく、CPCや想定成約率も含めて総合的に判断しましょう。
CPC(クリック単価)との関連性
検索数とCPCには、強い相関関係があります。
一般的に、検索数が多いキーワードほど、多くの広告主が出稿を希望するため、入札競争が激しくなり、CPCが高くなる傾向があります。
Googleキーワードプランナーでは、各キーワードの「入札単価(低額帯)」と「入札単価(高額帯)」が表示されます。
- 検索数が多い + 競合性が高い = CPCが非常に高い
- 検索数が多い + 競合性が低い = CPCは比較的抑えられる
- 検索数が少ない + 競合性が高い = CPCは高めになる
- 検索数が少ない + 競合性が低い = CPCは低い
例えば「保険」のようなビッグキーワードは、検索数が数十万回あり、CPCも1,000円を超えることがあります。
一方「愛知県 自動車保険 20代 安い」のようなロングテールキーワードは、検索数は数十回程度ですが、CPCは200〜300円程度に抑えられます。
キーワードタイプ | 検索数 | CPC相場 | 特徴 |
ビッグキーワード | 10,000以上 | 500円〜 | 競争激しく高額 |
ミドルキーワード | 1,000〜10,000 | 200〜500円 | バランス型 |
ロングテール | 1,000未満 | 50〜200円 | 競争少なく低額 |
CPCが高すぎる場合は、キーワードを具体化してCPCを下げる戦略が有効です。
検索数は減りますが、ターゲットが絞り込まれるため、成約率の向上も期待できます。
また、品質スコアを高めることで、同じキーワードでもCPCを下げることができます。
品質スコアは、広告文の関連性、ランディングページの品質、CTRなどで決まります。
株式会社エッコでは、SEO対策とリスティング広告を組み合わせた統合的なWebマーケティング戦略をご提案しています。
広告効果の予測
検索数データを活用すれば、広告出稿前に効果を予測できます。
これにより、予算を無駄にすることなく、効果的なキーワードに集中投資できます。
広告効果の予測には、次の要素を組み合わせます。
- 月間検索数(インプレッション数の目安)
- CTR(広告のクリック率、通常3〜5%)
- CPC(1クリックあたりの費用)
- CVR(コンバージョン率、サイトや商品によって大きく異なる)
- 顧客単価(1件あたりの売上)
例えば、以下のような条件で計算してみましょう。
項目 | 数値 |
月間検索数 | 10,000回 |
CTR | 5% |
CPC | 200円 |
CVR | 3% |
顧客単価 | 30,000円 |
この場合、10,000 × 5% = 500クリック、500 × 200円 = 100,000円の広告費がかかります。
500クリック × 3% = 15件のコンバージョンが見込めます。
15件 × 30,000円 = 450,000円の売上予測となり、広告費100,000円を差し引いて350,000円の利益が期待できます。
費用対効果(ROAS)は 450,000 ÷ 100,000 = 4.5倍となります。
もちろん、これはあくまで理論値であり、実際の結果は様々な要因で変動します。
しかし、このような事前予測を行うことで、投資判断の精度が大きく向上します。
複数のキーワードで予測を立て、最も効果が高そうなキーワードから順次テストしていくことで、限られた予算を最大限に活用できます。
検索数調査の注意点とよくある失敗
検索数だけでキーワードを選ぶリスク
「検索数が多い = 良いキーワード」という考え方は、大きな誤解です。
検索数だけを見てキーワードを選ぶと、いくつもの落とし穴にはまってしまいます。
まず、検索数が多いキーワードは競合も強く、上位表示できる可能性が低くなります。
- 競合が強すぎて上位表示できない
- ビジネスと関連性が薄い
- 検索意図が曖昧でコンバージョンにつながらない
- リソースばかりかかって成果が出ない
- サイトのテーマがぼやけて専門性が下がる
例えば、地方の小さな工務店が「住宅」というビッグキーワードで対策しようとしても、大手ハウスメーカーには勝てません。
それよりも「名古屋市 注文住宅 自然素材」のような、地域と特徴を絞ったキーワードの方が、はるかに現実的で成果につながりやすいのです。
比較項目 | 検索数重視 | バランス重視 |
キーワード例 | 住宅 | 名古屋市 注文住宅 自然素材 |
検索数 | 100,000 | 50 |
競合性 | 非常に高い | 低い |
上位表示の可能性 | ほぼ不可能 | 高い |
成約率 | 低い | 高い |
本当に重要なのは、検索数・競合性・ビジネス関連性の3つのバランスです。
検索数が100回しかなくても、確実に見込み客が含まれ、成約率が高いキーワードなら、十分に価値があります。
月間100アクセスで成約率10%なら、月10件の成約が見込めます。
一方、月間10,000アクセスでも成約率0.1%なら、同じく月10件の成約です。
どちらが効率的かは明らかでしょう。
株式会社エッコでは、検索数だけでなく、ビジネスゴールから逆算したキーワード選定をサポートしております。
ツールによる数値の違い
検索数調査ツールを使うとき、ツールによって表示される数値が大きく異なることに戸惑う方も多いでしょう。
実は、これは当然のことなのです。
各ツールは独自の計算方法で検索数を推定しているため、完全に一致することはありません。
- Googleキーワードプランナー:Google広告のデータベースから推定
- aramakijake:独自のアルゴリズムで予測
- Ubersuggest:独自のデータベースと機械学習で推定
- ラッコキーワード:複数のデータソースを統合
例えば、同じ「SEO対策」というキーワードでも、キーワードプランナーでは「10,000〜100,000」、aramakijakeでは「23,500」、Ubersuggestでは「18,100」のように、ツールごとに異なる数値が表示されることがあります。
ツール名 | 表示される検索数の特徴 |
Googleキーワードプランナー | 範囲表示(無料版)、最も信頼性が高い |
aramakijake | 具体的な数値、やや控えめな傾向 |
Ubersuggest | 具体的な数値、海外データベース由来 |
ラッコキーワード | 有料版で数値表示、複数ソース統合 |
重要なのは、1つのツールで統一して調査を続けることです。
異なるツールで調査すると、数値のブレが大きくなり、比較が困難になります。
どのツールが正しいかではなく、同じツールで継続的に調査することで、キーワード間の相対的な関係性を把握することが大切です。
また、検索数は常に変動しているため、同じキーワードでも調査時期によって数値が変わります。
- 季節変動による増減
- トレンドや時事ニュースの影響
- ツール側のアルゴリズム更新
- データベースの更新タイミング
検索数は絶対値ではなく、あくまで目安として捉えることが重要です。
10,000回なのか8,000回なのかという細かい数値にこだわるより、「十分な検索数がある」「競合と比較して対策価値がある」といった判断材料として活用しましょう。
複数のツールで確認したい場合は、それぞれの数値の平均を取るという方法もあります。
株式会社エッコでは、複数ツールのデータを統合的に分析し、より精度の高いキーワード戦略をご提案しています。
ユーザーの検索意図を無視した失敗例
検索数だけに注目して、ユーザーの検索意図を無視してしまう失敗は非常に多く見られます。
検索意図とは、ユーザーがそのキーワードで検索するときに、何を求めているかという目的のことです。
同じ検索数のキーワードでも、検索意図が異なれば、対策すべき内容も成果も全く変わってきます。
- 情報収集型:知識や情報を得たい(例:「SEOとは」)
- 比較検討型:商品やサービスを比較したい(例:「SEO対策ツール 比較」)
- 購入型:今すぐ購入・申し込みたい(例:「SEO対策 名古屋 格安」)
- ナビゲーション型:特定のサイトに行きたい(例:「Google キーワードプランナー」)
例えば、月間検索数5,000回の「ダイエット」というキーワードで記事を書いたとします。
しかし、このキーワードで検索する人の意図は曖昧で、ダイエット方法を知りたい人、ダイエット食品を買いたい人、ダイエットの定義を知りたい人など、様々です。
一方「ダイエット サプリ 40代 おすすめ」は検索数300回と少ないですが、検索意図は明確で、40代向けのダイエットサプリを探している人に絞られます。
キーワード | 検索数 | 検索意図の明確さ | 成約率 |
ダイエット | 5,000 | 曖昧 | 低い(1%未満) |
ダイエット方法 30代 | 500 | やや明確 | 中程度(2〜3%) |
ダイエット サプリ 40代 おすすめ | 300 | 明確 | 高い(5〜10%) |
検索意図を無視すると、アクセスは増えても売上につながらないという事態に陥ります。
また、検索意図に合わないコンテンツを作ると、ユーザーはすぐに離脱してしまい、滞在時間が短くなります。
これはGoogleの評価にも悪影響を及ぼし、結果的に順位が下がる原因にもなります。
検索意図を確認するには、実際にそのキーワードでGoogle検索を行い、上位サイトがどんなコンテンツを提供しているかを分析することが重要です。
上位サイトが商品比較記事ばかりなら、そのキーワードの検索意図は「比較検討」であると判断できます。
株式会社エッコでは、キーワード調査の際に必ず検索意図の分析を行い、ユーザーニーズに合致したコンテンツ戦略を立案しています。
まとめ
検索数を調べることは、成果の出るWebマーケティングの出発点です。
この記事では、検索数の基本から7つの無料ツールの使い方、SEO対策やリスティング広告への実践的な活用方法まで、詳しく解説してきました。
検索数を正しく理解し活用することで、以下のようなメリットが得られます。
- ユーザーの需要を数値で把握できる
- 無駄なコンテンツ作成を避けられる
- 上位表示したときの想定流入数を事前に予測できる
- 競合性を考慮した現実的なキーワード戦略が立てられる
- リソースを効率的に配分できる
- SEOとリスティング広告の両方で活用できる
- ビジネスゴールから逆算した施策立案が可能になる
重要なのは、検索数だけでなく、競合性・ビジネス関連性・検索意図の3つをバランスよく見ることです。
検索数が多くても、競合が強すぎたり、ビジネスと関連性が薄かったりすれば、成果にはつながりません。
まずは今回紹介した無料ツールを使って、自社のビジネスに関連するキーワードの検索数を調べてみてください。
そして、サイトの現状に合った検索数レンジのキーワードから、着実に対策を進めていきましょう。
立ち上げ期は100〜500程度のロングテールキーワードから始め、実績を積み重ねながら、徐々にミドルキーワード、ビッグキーワードへと範囲を広げていく戦略が成功への近道です。
株式会社エッコは、名古屋を拠点に、企業様のWebマーケティングを総合的にサポートしているWebコンサルティング会社です。
検索数調査からキーワード戦略立案、コンテンツ制作、SEO対策、リスティング広告運用まで、一貫したサービスをご提供しております。
「どのキーワードを対策すればいいかわからない」「検索数を調べたけど、次に何をすればいいかわからない」「自社に最適なキーワード戦略を立ててほしい」
そんなお悩みがございましたら、ぜひ株式会社エッコにご相談ください。
これまでの豊富な実績をもとに、貴社のビジネスに最適なキーワード戦略をご提案いたします。
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